今日のテーマは重かった、ヘビー、重い!重いんだけど…
ドラマのそこここにテーマの重さを感じた。なかとねさんや特命のふたりの検死に関するシステムの怒りや苛立ちをあちこちで感じた。
テーマは重い、重いんだけど…、事件の解決に至る過程が「相棒」らしくない。
事件そのものの意外な軽さ(?)いや、事件解決への持っていき方が「相棒」らしくない力技を使ってることだ。
所轄署が家具の移動を見逃してたのを始め(始めから事件性を考えてなかったせいかもしれないけど)、一番強引だと思ったのはバスでのすり替えのトリック。
ジュースまではギリギリOKとしても、「鍵も同じ方法で」は無理がありすぎる。
それが出来るなら犯人は腕のいいスリになってしまう。
いくら口の開いてるトートバッグでも、小さな鍵は普通、内ポケットに入れるだろうし、もしジュースみたいに放り込んでたとしても、鍵のような小さな物は鞄の底に入ってしまって、ジュースのように容易に盗れるわけがない。ましてや素人に。
バスの揺れを利用したと言ってたけど、鍵は無理!
鍵を盗るほど他人の鞄を弄ってたら明らかに不審者か痴漢だ。
犯人にしても、劇薬の管理者ならありかな?とは思ったけど、追い詰め方がありきたり。
言葉巧みに追い詰めつめて、こちらが口にしていない、いわば犯人しか知り得ないことを口にさせるというやり方は、「コ〇ンくん」でもやってる手段だ。
右京さんもかつて使ったかも知れないが、いささか安直と思った。
犯人の動機まできたらそれこそ「コ〇ンくん」並みだ。
気に入らないから殺した。思い通りにならないから殺した。
ある意味、今どき現実でもありうる動機ではあるが、「相棒」でコレはどうかと思った。
テーマが重くて、半分程の時間が経った時、無事に解決するのか不安だったが、後半は端折れる所をギリギリまで端折って、強引に力技で解決に持っていった感がある。
犯人が起こした事件そのものより、テーマに重点を置いてるのはわかるけど。
それともこんな事件でもこのテーマに関わると、事件にさえならない、と言うことを言いたかったのだろうか今回は?
そんな決まりなど知らずに生きてる世間への問題提議だったんだろうか?