事態が大きく動いたなぁ
まさか!ではあるが、じっくり思い返せば伏線がなかったワケでもなかった。
さてラストに暴かれるのは何だろう?
鹿矛囲のメッセージを持った医師の告白。
やはり鹿矛囲は手術の副作用で透明人間(死体)のように人として認識されなくなっていた。
前回「臓器移植で…」という推察がなされていたが、移植どころかほとんど死んだ同級生を繋ぎ合わせた精神だけが「鹿矛囲桐人」なだけな人間(精神も多少は変わってる可能性あり)
認識されなくなった時、疎外感をおぼえたって点は槇島に似てるかも。
けど槇島と鹿矛囲は成り立ちが違う。
槇島は生まれながら。
鹿矛囲は人生の途中から。
だから周囲から認識してもらいたくて医者にかかったり果ては犯罪を起こしたり、その心情はわからなくもない。
自殺してもおかしくはない絶望。
しかし鹿矛囲は自分を認識しない社会システムとそれに依存する人間達に制裁を加えようとしている。
しかもその社会システムはシステム構築の為に自分と同級生達を犠牲にした疑惑がある。
そしてその犠牲を利用して自分を透明人間にした組織への復讐。
今回は霜月ちゃん頑張った、かなり頑張った。素晴らしい成果を上げた。
それを朱ちゃんの所へ持ってってたらパーフェクトだった。
朱ちゃんや雑賀先生がちゃんと分析して一気に真相にたどり着く可能性もあった。
しかし霜月ちゃんはここまで来ても刑事としての行動がとれず、我が身可愛さの行動に出て皮肉にも破滅の道に至った。
東金財団の情報は捜査上必要不可欠な情報だったのに
手術技術や薬の特許と実績が欲しかっただけの東金には、鹿矛囲の透明人間化はおそらく想定外。
あってはならないこと、居てはいけない人間。
だから抹殺しようとしてる。
シヴィラシステムとして。
いやもうビックリだわ
でもこれでだいたいが繋がった。
現在局長の体を使ってるマッドな脳は、鹿矛囲透明人間化元凶である東金母。
これで局長がシヴィラシステムに「この件は私に…」と言ってた説明も、生き残った鹿矛囲のデータが見れないのも説明もつく。
マッドな母はシヴィラの一部になり、そのことによりそれ以前に母によって生み出されていたマッドな息子は見逃され(むしろ利用され)て、秘密に近づいた監視官を堕としていた?
その前歴を伏せたまま朱ちゃんの下に配属したのは、そろそろ目障りとなった朱ちゃんを堕とす為とシヴィラシステム的にも東金財団的にも居ては不都合な鹿矛囲を抹殺するため、
だろうな。
なんか(日本)社会全体が東金に支配されてるようにも見える。
東金の特許の機械によって人間の脳を取り出すとか、明らかにシヴィラシステムの為の手術技術だし。
シヴィラシステムは社会を支配しているが、そのシヴィラシステムを考えて構築した大元の人間達がいるはず。
その人間達のボスが東金としたら…コワ
なら彼らがやっぱり鹿矛囲の飛行機を意図的に落とした可能性はある。
そう考えると鹿矛囲はまだシヴィラシステムの秘密は知らないだろうが、復讐先は一致している。
東金さんが雑賀先生に近づいたのが不思議だったが、彼は雑賀先生を計っていたんじゃないかな(東金さんはカウンセラーの資格ある人だし)。これから先、朱ちゃんを堕とす為の障害となるかどうかの、もしくは手駒か朱ちゃんの弱点になるかの。
でも朱ちゃんの弱点はおばあちゃんぽい。
事件とは直接関係ないのにチラチラ入るおばあちゃんの情報。
前回はおばあちゃんの言葉に励まされた朱ちゃんだが、おばあちゃんの存在によって窮地に立つ可能性は大いにありそう。
朱ちゃんはどう立ち向かうか?雑賀先生やギノさんは朱ちゃんを守れるか?
意外だったのが薬の調合技術を持ってたのが医師ではなく、鹿矛囲自身だったこと。
彼自身にはそんな技術は必要ないから、計画の為に身につけた技術。
それこそ薬剤師になって。
でも疑問も残る。
死んだ同級生のホロを着て人目を欺くだけなら透明人間でもいいが、ちゃんと就職するには`その人間`として認識されなきゃならないしIDが必要ではないか?
死んだ人間のIDがシステム上で通過するのはおかしい。
どんな偽装工作があったのか?
さて、まだ殺されそうにない霜月ちゃんは、いったいどんな風に利用されるのだろうか?