今回は随分と感動ささせてもらいました。
チコはおじさんを探す・追うという行動の中で、いつの間にかおじさんから自立してたんだな。
もちろんおじさんから得たモノが糧ではあったけど、それを踏まえた上で自分の考えを持ち、アイデンティティを確立させてたんだな。
だから敗北に打ちのめされ、せめてチコだけでも助けようと
「逃げろ」と言うおじさんに
「心の闇は誰の中にもある、でも目を逸らしちゃいけない。ちゃんと前を見て一歩ずついけば、いつかきっと扉が開く」なんてことを人生の大恩人、育ての親に言えるんだな。
それを聞いたおじさんはチコの成長と諦めない決意、自分からの自立を確信したから
「自分を信じろ!」とチコを行かせ、自分は教授を足止めすることに徹したんだな。
チコの行動に驚いて問う教授に
「チコに訊くんだな、彼女は既に私から飛び立った。翼を失った私達に鳥が空で見る景色は永遠の謎さ」
…今回このおじさんのセリフにシビれました。
最近はアニメの台詞に感動することは、まず無いんだけどね。
格好つけたセリフは多々あるが、たいてい吹くかシラけるか「この非常時に何言ってんだコイツは!」とツッコミを入れるかのどれかだ。
しかし今回のおじさんの台詞には感動した。
もちろん、おじさんにそんな台詞を言わせた前述のチコの台詞もそうだけどね。
チコが家を出る時、家のお宝のペンダントを持ち出したのは決意の表れと解釈していたが(そして多分そうなのだろうけど)、偶然とはいえあーゆー風に活躍するとは思わなんだ。
確かに光の装置に対してならルビーは絶好の対抗手段だ。
チコにすれば成り行きのラッキーではあるが、身を挺してあそこまで登ったのはチコなのだから、親の形見のペンダントが助けてくれたと解釈しても良いだろう。
チコは基本、死は嫌がる。
今回も装置を止めたかっただけで、例え命を狙われてても、教授の死を願ったわけではない。
だからとっさに墜ちる教授の手を取るという行動が出来だのだろう。
驚く教授、しかしそれで本当の自分の敗北とおじさんが話した子供という未来を理解したのだろう。
13・14歳の子供に自分を支えきる腕力は無い。
チコの行動によって自らの敗北とチコの気持ちを知った教授は、チコを助ける為、己のケリを着ける為、自ら墜ちていく。
最後におじさんと対峙したチコは
「一緒に来ないか?ここにとどまっても辛いだけだ」と誘うおじさんに「ノー」と言う。
「どこにいても、おじさんは自分の中に居る、これから自分やその子供達が未来を作っていく…おじさん達は急ぎすぎた」と言っておじさんの誘いを断る。
13・14歳の子供の台詞じゃないよ。
けどチコはそれを言えるだけのモノを見てきた、経験してきた。
これはこれで13・14歳の子供の経験じゃない。
チコはそれだけの事を言える経験をしてきたからこそ言えるのだ。
チコはおじさんから巣立った。
下で一緒に戦っていたケン兄ちゃんと学者のねーちゃん(名前覚えてません
)もなんとか強化人間2人を倒して妙な友情(?)が芽生えたもよう。
そのケン兄ちゃんとも別れを告げ、チコは待っていてくれる大切な人達の元へ戻っていく…
騒ぎを避ける為にイギリスへ旅立つチコ。
原作通りならここでENDだが、なら来週の最終回はエピローグ?
その割には予告カットではアクションシーンがあったが…ロンドンなら切り裂きジャックを期待するのは無理があるかなぁ…
チコのなびくロングスカートアクションを最終回でもう一度見られるか?