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いい夫婦の日






「しゅーのっ!」
ぎゅっと背後から抱き付いてくるレイリの重さをもろともせずに受け止め、振り返る。
「何だよ」
「ねぇねぇ、今日はいい夫婦の日なんだって!
僕とシュノは同棲してるし、もう夫婦みたいなものだよね?」
シュノは少し考えながら、そうだなと頷いてレイリの頬に手を当てた。
「それで?
俺の嫁さんは何をするつもりなんだ?」
「あのね、一発ヤらせ…」
「却下だ」
速攻で断られてレイリはむくれてシュノを見上げる。
「ヤりたいなら可愛がってやるぞ?」
「違う、そうじゃないの!
僕がシュノを抱きた…」
「それはダメ」
シュノはレイリの口を塞いでそのままソファーに押し倒した。
柔らかな唇を押し広げ、舌を絡ませる。
「んっ、ん…」
シュノの服を握りながら、なすがままに行為を受けている。
「は…んむ…っ…しゅの」
息継ぎをしながら、それでも離れたくないのか懸命にしがみついてくる。
それが愛しくてたまらない。
「レイリ…」
名前を呼ぶと、レイリが嬉しそうに顔を緩めて笑った。
柔らかな頬にそっと触れると、甘えるように擦り寄る。
今日は一日目一杯レイリを甘やかそうとした時だ。
「……っ」
体が熱いことに気付いて、レイリを睨むように見下す。
「お前、また…性懲りもなくっ…」
「シュノはすぐ警戒するからね。
唇に塗るタイプの媚薬を買ったんだよ。
効いたでしょ?」
ニッコリと笑い、レイリはシュノに両手を伸ばしてキスを強請る。
「っ、くそ…」
普段は可愛らしい恋人もこの時ばかりは憎たらしく、シュノは熱くなる体の熱に身を任せてレイリの唇を貪るように奪った。
「ん、んんっ…は、ふ…」
「煽ったのはお前だからな」
そう言ってレイリの身体を抱き上げると2階の寝室にレイリを運ぶ。
「はぁん…や、だめっ…僕がしたいのに…」
キスをしながら押し倒したレイリの服をぬがしていく。
「もぅ…仕方ないなぁ」
レイリが小さく笑うと、シュノはお前のせいだという言葉を飲み込んでキスをした。



「あっ、ん…ふぁ…ちょっと、がっつきすぎ」
ベットのスプリングがギシギシと唸りをあげる。
レイリからみるシュノはストイックな所があり、節操なく体を求めることは無い。
ただ、自分もシュノもまだ歳若く熱を持て余すことがある。
その時にタガが外れたみたいなシュノがレイリは愛しくて堪らなかった。
いつもはクールでかっこよくて優しいシュノが野獣みたいなギラギラした目で自分を見ているのが堪らなくレイリを興奮させる。
「レイリ、お前、ほんとにっ…」
どうやら今回の媚薬はかなり効いたようで、予めゼクスとティアに成分を分析させて増強させたのが効果を表しているらしい。
「ふふ、シュノどうしたの?
今日は随分余裕ないね」
「くそ…お前っ、今日は絶対、ゆるさねぇ…んんっ!?」
体が熱くて疼いているのを堪えるシュノが可愛くてレイリはシュノを引き寄せてキスをしながらシュノの着物の帯に手をかけてゆっくり解いていく。
「シュノの、もうこんなに…
ふふ、そんなに気持ちいい?」
そっと熱を持ったシュノに手を這わせると、シュノが顔をしかめる。
いつもより全然余裕が無い。
それが楽しくて堪らない。
それでいい、もっと僕に溺れればいい。
そう心の奥で想いながらレイリはシュノをいやらしく撫で回しながら、キスをした。
「シュノ、ねぇ…出したい?」
「くっ……レイ、リ…」
ぎゅっと抱き締められ、激しくキスをされて頭がおかしくなる。
「ねぇ…ちゃんと僕が欲しいって言ってよ。
余裕が無いシュノが見たいの。」
「いい根性してるなほんと…
レイリ…抱きたい。
我慢出来ない、もう、頼むっ」
シュノは珍しく余裕が無い切羽詰まった様子で、でも平常を保とうとするのが楽しくてつい微笑んでしまう。
「ん、いいよ。
いつも僕の為に頑張ってくれるシュノにご褒美」
「レイリ、明日は…」
「大丈夫、僕休みだから。
全部僕に…シュノの全部を僕に頂戴」
にっこり笑ってレイリは手を広げる。
シュノはそのまま本能にまかせてレイリをにキスをする。
「んっ、ふ…ふぁ…」
「んんぅ…しゆ、の…は、あぁん」
シュノが自分を見下ろす視線にたまらなくゾクゾクする。
「ふにぁあ、や、やぁんっ」
キスを落とし、所有印を肌に刻みながらレイリの身体を愛撫していく。
「んっ、ちゅ…んんっ、はぁ…」
シュノの吐息が甘く漏れ、熱い舌先がレイリの胸の突起に触れる。
「ひゃぅぅ!?んっ、ああああ!!」
まるで赤子みたいに胸を吸い上げるシュノに、レイリは顔を真っ赤にして首を左右に降った。
「レイリ、買ったもの出せよ」
シュノが唇を離すと、急に寂しくなり頭が快感で支配される。
「かった…もの?」
「媚薬、まだあるんだろ?」
レイリがぼんやりした頭でポケットから1本のリップクリームを取り出す。
「これ…」
シュノはそれを受け取り、キャップを外すと妖艶に笑った。
シュノはレイリの髪を束ねてる菫色のリボンをしゅるりと外すと、それで手を束ねてベットに縛り付けた。
「あ、シュノ…」
シュノはリップクリームをレイリの胸に当てた。
「や、やめて…」
「だぁめ、やめない」
酷く色っぽい声に、レイリは思考を麻痺させた。
そして、胸に塗込められた媚薬はレイリの身体を熱く敏感にしてしまう。
ぷっくり桜色に膨れた乳首をシュノの舌先が少し触れただけで、レイリは悲鳴をあげてイッてしまった。
「やっ…うそ、こんな……や、やだ、もうやだぁ…」
恥ずかしさのあまりに泣きじゃくるレイリに構わず、シュノはレイリの胸を口に含み、吸ったり舌先での愛撫を繰り返す。
「んあぁぁぁぁっ!!ふっ、ううっ…しゅの、ごめんなさい、ごめんなさい、も…やだぁ」
「ふぁ…レイリ、甘い…お前、砂糖みたいだ」
レイリがボロボロ涙を零しながらシュノを見上げる。
手を縛られているから身動きも取れなく、成されるがままだ。
「ひぁああああっ!ひぃう、も、もぉ…だ、めぇ…」
媚薬のせいで感じやすくなっている為、どこに触れられてもイきそうだった。
シュノの為に増強したせいか、レイリにはシュノより何倍も強く媚薬の影響が出ていて、もはや思考すら快楽に飲まれていた。
「ふぁぁん、しゅの、しゅのお願い
もうイかせて!」
シュノは縋るように腰をすり寄せるレイリを見て満足げに笑った。
「レイリ、可愛い」
ちゅっとキスを落とすとシュノはリップクリームを最大まで出し切る。
「な、に…するの…」
何となく嫌な予感がしたレイリは恐怖で青ざめた顔でシュノを見た。
「何って…お仕置き?」
楽しそうに笑って、シュノはそのリップクリームをレイリの秘部に押し込んだ。
っぷ、つぷ…と奥に入っていくリップはレイリの媚肉に包まれ、その熱でゆっくり溶けてその成分を染み渡らせた。
「は、はふ…ふぁあ…」
レイリはガクガクと身体を震わせながら湧き上がる快楽に必死に耐えていた。
白い喉を仰け反らせ、大きな瞳からは涙がぼろぼろ零れ、はくはくと息をしながらこちらを見る余裕すらないようだった。
もともとシュノ用に強めた媚薬でレイリには強すぎたようで、辛うじて意識はあるものの、理性は崩壊しているようだ。
「ああん…しゅのぉ…おなか、おなか…あっつい…」
「ん、今から何も考えられないほど気持ちよくしてやるからな」
秘部からリップクリームを抜き出すと、それはもう殆ど溶け切っていて、若干まずったなと思いつつも、シュノは昂る熱をそのままレイリの秘部に突き刺した。
「ひぃぃぃぃっ!!!
あっ、ああああああっ!!」
「くっ…あ…レイリ…あんまり締めるな…」
「は、ふ…あんっ、んんっ…んァアア!!」
レイリは挿入の衝撃だけで身体を震わせて2回ほど果てた。
シュノもあまりにレイリが締め付けるのでそのまま中に熱を吐いた。
「ふ、あ…しゅの……」
「そんな物欲しそうな顔しなくても、媚薬が抜けるまで相手してもらうからな」
シュノは手首のリボンを解いて、レイリを抱き締めた。
「ん、シュノ…愛してる…」
その一言にシュノは理性が切れて、レイリにめちゃくちゃにキスをしながら激しく身体をぶつけ合い、獣の様に愛し合った。





「ごめんなさい、もうしません」
饅頭のように布団を被ったレイリがゲッソリした声で呟いた。
まだ多少は熱が残るものの媚薬の効果は抜けた様だ。
流石にシュノもやり過ぎたとは思う。
それでも、自分の下で蕩けた顔で可愛らしく鳴いて縋る恋人の姿にどうにも歯止めが効かなかった。
レイリの身体を気遣う余裕もなく、自分の欲をぶつけた後悔と、元はと言えばレイリが媚薬なんて盛るから悪いという気持ちが半々で、シュノは考えるのをやめた。
「シュノ」
布饅頭から顔を出したレイリはふにゃりと笑ってシュノを見てる。
「いつもありがとう。
これからもよろしくね?」
幾つになっても無邪気な恋人に、シュノは少し頬を赤くして笑った。
「ああ、よろしく」
「ふふっ、シュノが照れた」
じゃれつくレイリを抱き締めて、すっぽりと腕に収める。
「ねぇ、シュノ。
僕の旦那さんはきっとお腹がすいた僕にクリームと蜂蜜とチョコが沢山のパンケーキを焼いてくれて、マッシュポテトのサラダとフルーツミックスジュースのランチを運んできてくれると思うんだ」
レイリはまるで持ってこいと言わんばかりにシュノを見上げた。
「…判ったからお前は寝てろ」
シュノがベットサイドにあるガウンを羽織るとそのまま寝室を出ていき、レイリはそれを眺めていた。
窓から中庭を通して一回の様子が見える。
レイリは窓にもたれ掛かりながらシュノの姿を眺めていた。
シュノの中に本のわずかに流れ込んだレイリの力の一分に、シュノは気付いていない。
媚薬で思考を緩ませていたから、すんなりとシュノの中に侵入できた。
「お守りがわりじゃないけれど…
一度くらいなら君の身を守ってくれるはずだから」
誰もいない部屋で独り言のように呟きながらレイリはシュノがいるキッチンを眺めていた。
「君は僕の為ならすぐに無茶しちゃうからね。
心配する僕の身にもなって欲しいな」
レイリは熱っぽい視線でシュノを見続ける。
やがて昼食を完成させたシュノがこちらに戻ってくるのが見えて、暫くして扉が開く。
「まだそんな格好してんのかよ…
はやくパジャマ着ろ、風邪ひく」
「腰が痛くて起き上がれない」
シュノはテーブルに食事を置くと、脱ぎ散らかした服を拾い集めてベットから動く気の無いレイリに投げ付けた。
「着せて?」
「はぁ…しょうがねぇな」
ぎしりとベットに体重をかける。
窓際に身体を寄せるレイリを抱き寄せて服を着せる。
シュノの綺麗な指先がパジャマのボタンを留めるのをレイリがじっと眺めている。
「何だよ」
「シュノの手、綺麗だなぁって思って」
緩みきった笑顔で言われればシュノも釣られて笑う。
「変な奴、ほら出来たぞ」
「シュノ」
シュノが身体をずらしてレイリから離れようとする前にレイリがシュノに抱きついた。
「愛してるよ」
「判ってる」
「うん、でも言いたいの。
シュノがだいすき、愛してる」
「ああ」
レイリの頭を撫でるシュノはどこか嬉しそうだ。
「あんまり危ない事はしないで、僕はシュノがいないと生きてけないよ。
もう僕は君をは一人にしたくない」
いつも先に死んでしまう。
か弱くて脆い自分はもう嫌だった。
「そんな事俺がさせない。
俺は死なないしお前も死なせない」
「でも、僕は君が傷ついて帰ってくるのも嫌だよ…」
レイリはぎゅっとシュノに抱きついた腕に力を込めた。
こんなに強く抱き締めてもシュノなら振り払うことは容易い。
程よく付いた筋肉も、瞬時に周りを見極める頭の回転の速さも、敵を薙ぎ払う力も全てレイリに無いものだから。
「お前がそう望むなら善処する。
ただ、無傷ってのは場合によっては無理だぞ」
「綺麗なシュノの肌が傷つくのは嫌なんだ
シュノばかり戦場で戦って僕だけ王都で守られてるなんて」
「王都に居れば安全って訳でも無いだろ。
お前の場合特に敵が多いんだから、暗殺未遂なんて何度もあっただろ」
シュノの目の前でレイリが凶刃に倒れた事もあった。
治癒力の高いレイリの体は傷跡すら残さずに数日で完治したが、それはシュノの心の傷になっていた。
「それと同じ…シュノが傷つけば僕も痛いよ」
レイリは言葉選びが上手いと思う。
シュノはレイリの言いたい事を先読みして理解してしまうけれど、こうしてあえて口に出す言葉はシュノに必要な言葉ばかりだ。
「判ってる。
お前を悲しませる様な事はしない」
約束だとは言わない。
それは騎兵隊の隊長と副隊長と言う立場上それが叶わないと知っているから。
「僕はシュノが居れば大丈夫」
レイリは言わば生贄だ。
王都に捧げれた生贄。
英雄の血を引き、期待を押しつけられた哀れな子羊。
「それに、みんなが居るから…
僕には大切な家族がいるから」
レイリはにこりと笑った。
手の内に抱き込めたものを守る為なら、レイリは何でもできる。
「ね、だからこれからもずっと一緒だよ」
腕に抱き締めたレイリの体温を感じて、シュノは甘える様にレイリの身体をきつく抱いた。
もう2度とこの腕に抱いたまま死なせたりしない。
「シュノ、愛してる」
安心させる様なレイリの声に、シュノは柔らかく微笑んだ。



恵方巻 初代編





「ねぇ、シュリ。ちょっとおいで?」
レイアがにっこり笑って手をこまねいている。
嫌な予感しかしないシュリは嫌そうに顔を背けた。
「何で顔背けるの」
「嫌な予感しかしないからだ」
シュリは逃げるようにレイアから距離を取ろうとするが、呆気なく捕まってしまいベットに投げ捨てられた。
「いってぇ…」
文句を言おうと顔をあげると、息つく間もなく口に何かを押し込められた。
「むぐぅっ!?」
シュリの上に馬乗りになったレイアが楽しそうに笑いながら手に持ったロールケーキをぐいぐいと押し込んでくる。
さすがに息苦しくなったシュリは、レイアの手を押し返そうとするが、何分不利な体勢ゆえにうまく押さえ込まれてしまう。
大体が、レイアに逆らおうと考えること自体が無駄なのだと半諦め、押し込まれたロールケーキを少しずつ食べていく。
甘さ控えのクリームはしつこくなく、フルーツの酸味と甘さを引き立てている。
記事もふわふわで柔らかく、食べやすい。
早く解放されたいシュリはロールケーキに手を伸ばすと、レイアがその手を押さえつけた。
「何だよ、この僕が直々に食べさせてやっているのに不満なの?」
押し込むのをやめようとしないレイアに、シュリは完全に諦めてレイアの好きなようにさせることにした。
「シュリ、美味しい?」
不意に、レイアがシュリの頬を撫でながら楽しそうに微笑む。
やっていることは鬼畜なのに、その表情だけは天使の様で、つくづく世界とは理不尽なものだとシュリは心の片隅で理解しながら頷いた。
「そう、じゃあもっと食べさせてあげようか?」
レイアはにっこり笑ってロールケーキのクリームを拭うと、シュリのズボンに手をかけた。
「んぐ!?」
柔らかく解れた秘部にクリームのついた指が押し込まれ、クチュリと卑猥な音を漏らす。
「どうしたの、上の口と下の口と両方で食べれて嬉しいの?」
にんまりと嫌な笑みを浮かべるレイアに、大体こうなる予想をしていたシュリは、シーツをつかんで残りのケーキを口に含んだ。
「何のつもりだ」
「恵方巻っての?
何か流行ってるみたいだから。」
「恵方巻ってのは恵方を向いて食わなきゃ意味ねーだろ。
つか、先に言えよ。願い事考えてなかっただろ」
シュリが反論を始めると、レイアはシュリを押し倒したまま唇を塞いだ。
舌を絡めとられた濃厚なキスに、シュリの身体から力が抜けると、ようやく唇が離される。
「お前の恵方は僕で良いんだよ。
お前の願うことなんか、僕の事だけで良いんだ。
それ以外は許さない」
「……何だよそれ、強引だろ」
「だってそうじゃない、お前を幸せに出来るのは僕しかいないんだ。
僕だけが、お前を幸福にしてやれる。」
自信に満ちた表情でまっすぐシュリを見つめるレイアは、出会ったときからずっと変わらない。
シュリにしてみれば、自分でなくてもレイアなら遊び相手も本命でも選びたい放題だっただろう。
シュリには確かにレイアしかいなかった。
ただ、それはレイアにはイコールではなくて、だからこそ自分に固執するレイアを失いたくないと思った。
それが愛だと気が付いたのは随分後の事で、それに気が付いたときにはもうレイアの術中にはまっていた。
「……俺にはあんただけだ。
そうしたのはあんただ、責任とれよ」
「当たり前。
苦労して手に入れたんだから、手離すわけ無いだろ?
シュリは一生僕だけのものなんだから」
額にちゅっとキスを落とすと、くすぐったそうにシュリが顔を緩ませた。
「なら、こんなことしなくてよかっただろ
ヤりたいなら普通に…」
「それとこれとは話が別。
口にケーキを押し込まれた時のお前の顔とか最高にそそる」
「っ、この…変態っ!」
頬についたクリームを舌で舐められ、ゾクゾクと身体が震える。
秘部に這わせた指がシュリの弱いところを攻めながら負担がかからないように丁寧に解していく。
「ちょっと弛くなったんじゃないの?」
「ッ、どっかのバカが…毎日盛るから…ひぁあん!!」
「それはお前がエロいから悪いよね」
レイアはゆるく勃ちあがったシュリ自身にクリームをぬりたくり、口に含む。
さすがに前後を同時に刺激されたシュリは、そのまま白い喉元を反らしながら、レイアの口内に射精した。
「早いね、もう我慢できなかった?
ケーキ押し込まれて感じてたの?」
「違っ…あんたのせいっ…あっ…ん、ああん!」
「淫乱。」
レイアは楽しそうにシュリの敏感な部分を攻め立てるが、ちょうどいいタイミングでイけないように外してくる指がもどかしくて、腰を揺らす。
レイアは挿入しやすいように脚を拡げると、涙ぐんだ目でレイアを見上げた。
「何、どうしてほしいの?」
「…っ……もう、欲しい…」
「何が?」
シュリが羞恥心に頬を赤く染めながら悔しそうに見上げてくるのを眺めながら、レイアはシュリの中から指を引き抜いた。
クリームに濡れた秘部はヒクヒクと蠢いて挿入を期待している。
「レイアのが…っ…欲しい…」
「どこに?どうやって?」
シュリは一層顔を歪めてレイアを睨み付けたが、レイアは楽しそうに笑うだけだった。
観念したのか、シュリはそっと秘部に指を這わせて穴を拡げると、レイアの服をぎゅっと掴んだ。
「ここに…レイアの……挿れて…
奥まで、沢山突いて…」
「ここに?いれてほしいの?」
シュリは羞恥心に身体を震わせながら頷いた。
「んー…まぁ、及第点ってとこかな。
合格にはまだまだ程遠いけど、シュリが可愛いから許したげる」
「…っ、んとに…死ねっ、ひ…あああんっ!?」
シュリが反論する前に、レイアは柔らかく解れたシュリの秘部に自身を押し込んだ。
一気に最奥まで突かれたシュリは、震えながらシーツをぎゅっと手繰り寄せた。
「んっ…ふぁ、ああッう…」
「っは…キツ…」
レイアは嬉しそうに笑いながらシュリの額にキスをすると、脚を抱えて激しく抽出した。
「あっう…ふぁああんっ、ひぃう…れいあっ、れいあぁっ!!」
ぎゅっとレイアにしがみついて、舌足らずな甘い声で名前を呼ぶ。
「そんな甘えた声だして…ほんと、可愛いなっ」
「あうっ…ふ、はぁああんッ、気持ちっ…あんっ…もっと中…」
「中?どうしてほしいの?」
「んっ…擦って…グチャグチャに…して…」
とろとろに蕩けた表情で、シュリがレイアに懇願する。
「ふふ、いいよ…」
レイアは満足気に笑って、シュリの腰をしっかり掴むと身体を密着させた。
レイアが腰を揺らす度にシュリ自身が二人の間で擦れて一層シュリを追い詰める。
最早快楽に支配されたシュリは甘い声で、身体でレイアを求める。
感じすぎて頭がグシャグシャになって、普段のシュリからは想像できない乱れ様を独占できるレイアは上機嫌で愛しそうにシュリにキスを与えた。
「ふむっ…んっう…」
最早限界が近いのか、シュリがぎゅっと抱き付いて、自らの舌を絡めてくる。
口の端から唾液を溢しながらも、必死にレイアを求めるシュリが、愛しくてたまらない。
「もぉ…イかせ…たのむ、からっ…」
「よしよし、イっていいよ。」
「ひぁっ、あっああああっ!?」
シュリがビクビクと身体を震わせて精を吐き出す。
その瞬間に秘部がキツく絞まり、レイアもシュリの中に精を吐き出した。
「ふぁ…、中…あつい…」
ぼんやりとしたシュリが、レイアに手を伸ばしてキスをねだる。
これもレイアの調教の賜物で、こういうときは目一杯甘やかすことにしているレイアは、シュリが満足するまでキスを与えた。
「れいあっ、すきだ…すきだ…」
熱に浮かされて譫言のように繰り返すシュリに、レイアはシュリを抱き締めて耳元で甘くささやく。
「僕もシュリが好きだよ」
そう言えば、蕩けた秘部がぎゅっと絞まり、シュリが腰を揺らしてくる。
「淫乱なシュリはまだ足りない?」
「…あっ、足りなっ…もっと、あんたを感じたい…」
「いい子だね、勿論一回でなんて終わらせるわけないけど…
今日は気絶してもやめないから」
レイアはにんまり笑って、シュリを揺さぶった。




行為が終わって、シュリから自身を引き抜くと、ゴポッと音がして精液がドロドロと溢れてシュリの太股や尻の割れ目を濡らしていく。
「お前は身体中がエロいな」
「………意味がわからない、とりあえず死ね変態」
ベットにぐったり横になるシュリの頭を撫でながら、レイアは満足そうにシュリを抱き締めた。
後処理を丁寧に終えてベットに入ると、今度はレイアが甘えるようにシュリに擦り寄ってくる。
「シュリはさ、今幸せ?」
「どうしてそんなこと聞くんだよ」
「いいから、答えて」
シュリは少し恥ずかしそうに目を伏せながら小さな声でいった。
「俺は、あんたのそばに居られるだけで幸せだよ」
レイアはそれを聞くと満足したのか、シュリの頬にキスを与えた。
「お前は僕が幸せにしてやるから、毎年僕に向かって恵方巻を食べればいいんだよ」
「……無理矢理押し込まないなら考えてやる」
恥ずかしそうにうつ向きながらも嫌とは言わないあたり、自分は末期だと悟った。
レイアは、来年はどんなプレイでこのイベントを楽しもうか今から期待に胸を膨らませていた。


恵方巻




シュノが珍しく上機嫌でレイリのお気に入りのお店の袋を抱えて帰ってきた。
「シュノ、お帰りー」
すぐにぱたぱたと掛けてくるレイリがぎゅっとシュノに抱きついた。
「ただいま。」
「その袋、なに?」
「お前が好きな店の恵方ロール買ってきた」
「恵方ロール?」
首をかしげながらも、レイリの目は恵方ロールに釘付けだ。
ふわふわの生地にホイップクリームとフルーツをふんだんに使ったロールケーキは、可愛らしい見た目の割にボリュームもなかなか。
ワクワクしながらレイリは受け取った恵方ロールをキッチンに持っていって切り分けようとする。
「レイリ、ちょっと待て」
「えっ…?」
「これはな、今街で流行ってる恵方ロールって言ってな。
恵方っていう、今年一番運気の良い方角を見ながら願い事を思い浮かべて始終無言で1本食べきるとその願いが叶うって言われてるんだ」
「ふぅん…そうなの?」
「今年の恵方は西南西だから、こっち向きだな」
シュノはレイリを抱き締めてソファーに腰掛けると恵方の方角を向かせた。
レイリはよく意味がわからないらしく、シュノを見上げて首をかしげた。
「1本食べて良いの?」
「ああ、ただし食べ終わるまで喋るなよ?
あと、ずっと前見てないとダメだからな」
「うん、じゃあ…いただきます」
レイリが口を大きく開けてロールケーキにかぶりつく。
もともと小さい口のレイリはモゴモゴと口を動かしながらも大好きなケーキに機嫌を良くしている様子で、シュノはそれを見て背後からレイリの服の中にそっと手を滑らせた。
「んぅ…」
「声、だすなよ?」
耳許で囁くように注意を促し、胸の突起を指で弄れば素直な身体はすぐに反応する。
「ふ…ぅう…」
堪えたような声に、シュノの悪戯心はますます擽られていく。
両手で持った恵方ロールが微かに震えているのが判る。
シュノはベルトを外して下腹部に手を這わすと、内股を撫でる。
ビクッとレイリが身体を震わせると、自己主張を始めたレイリ自身を片手で包み込み、先端を親指でぐりぐりと刺激する。
「―――ッ!!」
レイリは声を噛み殺して身体を震わせる。
生理的な涙が大きな目に溜まっているのに気付いて、シュノがそれを舌先で拭う。
「ん、ぅ…」
「ほら、全然食べてないんじゃね?」
「む…ぐ!?」
口に含んだまま中々食べ進まないレイリに、シュノが恵方ロールを押し込む。
もう片方の手はレイリの先端を刺激する。
「んん、ふ…んむぅ…んんぅっ!!!!」
ようやく半分ほど食べると、レイリがぐったりと身体を預けてきた。
「イッたのか?」
シュノが手についた精液をレイリの秘部に押し込んだ。
「んんっ!?」
静かな部屋にはシュノが秘部を犯す水音と、
レイリの吐息だけが響き、レイリの顔が赤くなる。
「レイリ、声、我慢しろよ…?」
シュノはそのまま迷うことなくレイリの秘部に自身を押し込んだ。
「ひっ…う…」
さすがにそれにはレイリも堪えきれずに小さく呻き声をあげた。
がくがくと力の入らない身体を揺さぶりながら、同時に性器と胸を弄られてレイリは既に限界だった。
シュノがレイリを突き上げる度に必死に口を押さえて声を殺す姿が何とも愛しい。
そうまでして、叶えたい願いとは何なのか、シュノは聞かなくても判っていた。
「ほら、ちゃんと前見ないとダメだろ?」
「んん…っう…ふ」
レイリは残り少なくなった恵方ロールを口の中に押し込むと、涙をこぼしながら身体が支えきれなくなって前のめりに倒れた。
「大丈夫か?」
頷くレイリは尚も恵方ロールを口に押し込んでいる。
シュノはそのままレイリが食べ終わるまで待つことにした。
レイリの中は程好く滑り絡み付いていて、暖かく心地が良い。
そんな中に挿入したままなのはシュノも辛い状態ではあるが、レイリに負担をかけたくないという気持ちが強かった。
「っ…は……たべ、た…」
手や口にクリームを残しながらも、レイリは振り替えってキスをねだった。
「偉いな」
「しゅのっ…続き…」
「ああ、ちゃんと出来たからご褒美な?」
シュノはそのままバックの体勢で腰をつかみ、勢いよく抜き差ししながらレイリの弱い部分を執拗に攻め立てた。
「はぁんっ!ふ、あぁあっやぁん!」
「っく…レイリ、キツ…あんまり、絞めんな」
「やぁぁっ、むり、むりぃっ!シュノ、シュノッ」
レイリが甘い悲鳴をあげながらソファーに爪を立てる。
中々高級そうな皮張りのソファーに爪痕がくっきりと残っている。
「レイリ、力抜け。手を痛めるだろ」
「ん、う…ほんと、むりっ…」
「しかたねぇな…」
シュノはレイリの腰をつかみ、激しく揺さぶった。
「ふぁああっ!?んっ、ひぅ…やだ、も…いっちゃ…」
「良いから、一回イけよ」
「やっ、ひ…ぅ、あっあぁああんっ!!!!」
うなじにキスをして、数回腰を打ち付ければ、レイリは声にならない悲鳴をあげながら果てた。
「もぉー…やだ…ぐすっ…」
レイリが情けない声をあげながらソファーに蹲る。
「お前の食い方がエロいのが悪い。
ほら、ベット行くぞ。」
「ん…ねぇ、シュノは食べないの?」
「俺は恵方巻よりお前が食べたい」
ちゅっと頬にキスをしてレイリの身体を抱き上げると、寝室のベットに向かった。
「シュノもちゃんと食べて、お願い事するの!」
ずいっと目の前に恵方巻を差し出され、シュノは、仕方無くそれを口に含んだ。
ロールケーキじゃない巻き寿司タイプの恵方巻を頬張るシュノを眺めながら、レイリは何か悪戯しようとシュノに近寄ると、にこりと笑ってシュノ自身を口に含んだ。
舌を這わせながら先端を舌先で刺激すれば透明な先走りが溢れてくる。
「…っ!」
シュノが顔を歪めると、楽しそうにレイリが笑った。
「声だしたらダメなんでしょ?」
そのまま、シュノが感じる部分を外してわざと奉仕すると、シュノはレイリの頭をぐっと押さえた。
「むぐっ!?」
喉までシュノが押し込まれ、軽くむせる。
「んっ…む…」
シュノの手が頬に添えられると、甘えるように擦り寄ってシュノを見上げる。
「出しても良いからね?」
シュノは柔らかく微笑んでレイリの頭を撫でた。
レイリはシュノを気持ちよくさせようと、懸命に拙い舌使いで奉仕する。
「っ…お前、本当フェラ下手だな」
ようやく1本食べ終えたシュノが、レイリの頭を撫でながら笑った。
「むぅ。せっかく気持ちよくしてあげようと思ったのに」
「まぁ、昔よりは上手くなったな
歯立てなくなったしな。」
「…噛み千切ってやろうか」
頬を膨らませたレイリを抱き締めて、額にキスをするとベットに寝かせた。
「んっ…シュノ…」
「挿入るぞ?」
レイリが頷くのを合図に、脚を抱えるとゆっくりと秘部に自身を押し込んだ。
「んく…ふぁあっ…」
ビクッと反応するレイリはシュノの背中に手を回して、ぎゅっと抱きついてきた。
「辛くないか?」
「ん、平気。シュノこそまだイってないでしょ?」
「ああ…そろそろ限界だ。」
「ふぁ…ッや…そこばっか…」
レイリの弱い部分を集中して突き上げればしがみつく力が強くなる。
キスをしながら、余分な力を抜かせてやれば安心しきったようにレイリがふにゃっと笑った。
「あっ、ふ…シュノッ!」
「どうした?イきそうか?」
こくこくと頷くレイリを見て、頬にキスを落とす。
「イっても良いからな、俺も…そろそろイきそうだ」
「あふ…んっ、う…もぉ…だめ」
一際高い声を上げてレイリがイッた。
ぎゅっとイく瞬間に秘部が締まり、シュノもレイリの中で果てた。
「…はふ…」
「っ…」
ぼんやりしていたレイリがふと、シュノの頬に手を伸ばした。
「どうかしたか?」
「もっかいしたい」
恋人の可愛らしいおねだりに、キスで答えた。
「もとから一回で終わらせる気なんてねぇよ」
レイリを激しく突き上げながら、溜まっていた欲をここぞとばかりに吐き出した。


「シュノは何をお願いしたの?」
「言ったら意味ねぇだろ」
甘えてくるレイリを抱き締めながら、誤魔化すように額にキスを落とした。
「僕はね、シュノとずっといられます様にって」
シュノに抱きつきながら頬を赤く染めるレイリが、はにかみながら小さな声で呟いた。
「それは俺に願えよ、叶えてやるから」
「それもそうだね」
レイリはにっこり笑ってシュノにキスした。

夜の選択


「ねぇ、シュノのそれって涼しそうだね。」

一日の仕事を終えて、二人でお風呂に入り、タオルで濡れた体を拭いていたレイリはシュノの夜着を指差した。
「ああ、浴衣か?
……確かに着物よりは生地も薄いけど…」
着てみるか?と、なんの気に無しに言ったこの一言で、あんなことになるとはこのときのシュノは露程も思っていなかった。
「え、いいの!?着てみたい!!」
キラキラと目を光らすレイリの頭を撫で、予備の浴衣を引っ張り出す。
紺地に白百合と紫の蝶々が描かれた艶やかな浴衣だ。
帯にはモノトーンの落ち着いた柄をチョイスして、レイリを招き寄せた。
「ほら、こっち来いよ。」
「ん。」
バスタオルを羽織ったレイリがシュノの方にパタパタト駆け寄るその仕草を、犬みたいだなぁと思いながら笑みがこぼれる。
「シュノ、何だかご機嫌だね。」
「お前が可愛いからだよ。」
レイリの体を抱き寄せて、浴衣を羽織らせると、腕を通す。
「帯絞めるから大人しくしてろよ。」
「はーい。」
素直に返事するレイリの頭を撫でて、慣れた手つきで浴衣を着せていく。
しかし、シュノより一回り小さく、華奢なレイリではシュノに合わせて仕立てられた浴衣はどうしてもだぼついてしまう。
「腰細いな、お前。」
「やめてよ、これでも気にしてるんだから…」
むーっと膨れるレイリかおかしくて、シュノは額にキスを落とした。
「んっ…ふ…ぅ…」
浴衣がずれないようにきつく帯を締めると、レイリが苦し気な息を漏らした。
「キツいか?」
「ん、ちょっと…でも大丈夫。」
「着なれないんだから無理するな。」
締めたら帯を緩めると、レイリが潤んだ瞳で見上げてきた。
「シュノの匂いがする…」
袖の袂をつかんで、マーキングするみたいにスリスリと頬を擦り付ける。
その度に浴衣の襟足がずれて、肩が丸出しになる。
「っ…!!」
湯上がりで火照った頬に、濡れた髪は下ろしていてポタポタと滴が胸元を妖しく濡らしていく。
正直レイリの裸なんて見慣れているシュノでも、さすがに何か理性が切れそうな気がしてきた。
「シュノ?」
首をかしげたレイリがシュノに近寄ろうとして、裾を踏んで前につんのめる。
そのまま、シュノを押し倒す形で倒れこんだレイリは、まさにシュノに馬乗りになった状態だ。
「レイリ、お前さっきから変だぞ?
誘ってんのか?」
レイリはシュノの浴衣をぎゅっと握り、顔を赤くしながら頷いた。
「誘って、るんだよ…判ってよ、ばか…」
「何処でこんなこと覚えてきたんだ。」
「ロゼットが、彼シャツってゆうのが流行ってるって教えてくれたから…」
実際、この言い方はかなり語弊があるが、最終的にはロゼットに聞いたことに違いないので、あえて訂正はしなかった。
「なにやってんだ、あいつら。」
一人頭を悩ませながら、シュノはレイリを抱き上げた。
最早可愛い恋人が自分を誘惑するためだけに浴衣を着たいと申し出たのだ。
その単純で愛しい行動に、据え膳喰わねば男の恥と言わんばかりにレイリをベットに座らせた。
「一応聞いとくが、本当にいいんだな?
後で止めろって言っても聞かねーからな。」
「良いって言ってるだろ、恥ずかしいから、もぅ…んっ…」
キスをしながらレイリの体を抱き寄せる。
「ん、今日は…僕がする…」
ベットから降りて、シュノの足の間に体を割り込めて、ちゅっと太ももにキスを落とす。
下着を脱がせば半勃ちした自身を口に含む。
「ふ…むっ…んん」
「もう少し奥まで咥えれるか?
そう…いい子だな。」
浴衣を開けさせ、頬を紅潮させながら懸命に奉仕するレイリの頬に手を当てて、犬でも弄るように頬を撫でる。
「んっ…むぐ…」
レイリはそのまま浴衣をたくしあげて、秘部に自ら指を押し込んだ。
「今日は随分サービス満載だな、そんなに溜まってたのか?」
シュノの問い掛けに、恥ずかしそうに目を伏せながら、頷いた。
「なら、折角だし自分で慣らしてみろ。」
ローションのボトルをレイリに渡すと、口を離したレイリが真っ赤になりながらボトルを受け取った。
「うぅ…シュノの意地悪…」
レイリはベットの上に横になるシュノに跨がり、ローションを手のひらに垂らした。
グチグチと粘着質な音を響かせて、秘部に指を這わせた。
「ひ…あ…つめた…ふぁあん」
元々体が柔らかい上、シュノに慣らされた身体はあっという間に三本目の指を飲み込んでいく。
「ふ、あ…ぁ、んつ…もぉ、我慢できな…」
「よしよし、良く頑張ったな。」
シュノはレイリの頭をなで、腰を掴んだ。
「腰、少しあげろ。挿れっから。」
「うん…」
シュノの両肩に掴まるように手を置いて腰をあげる。
「そのまま、ゆっくり腰落とせ?ゆっくりでいいからな。」
先端をあてがい、柔らかく解れた秘部を引き裂いていく。
「ふ…ぁ…あァんっ…おっき…」
一度根元まで埋め込んでしまえば、キスを交わしながら欲望のままに突き上げてしまえばいい。
「ん、んんっ…は、ふっふあぁんっ!!」
唾液を口の端しから溢しながら、最高に蕩けた表情で、レイリは舌足らずにシュノの名を叫んだ。
「ひあ、ああ…しゅ、の…しゅのぉっ!!」
ボロボロと涙を溢しながら、レイリの体がビクンっと震える。
「ここ、好きだな?」
レイリの弱いところを重点的に攻めれば、甲高い悲鳴が響く。
「いやっ、あァんっ!!そこ、いやっ、おかしくなっちゃう…やだぁ、しゅの、やだよっ!!」
シュノはニヤリと笑って、レイリの腰を掴んでわざと激しく突き上げた。
「ああんっ、やあ…ああんっ!!
ああっ…きっ、もちいっ!!ああんっ!!いっちゃ、ああああっ!!」
結合部からぐちゅぐちゅと漏れる水音。
細い指に扱かれて先走りが溢れ続ける自身も、全てがレイリを興奮させる。
シュノがレイリを突き上げる度に浴衣がズレ落ちたきて、白い肌を惜しげもなく晒す。
「やあああっ、だめぇっ!!
いっちゃう、いっちゃううぅっ!!」
悲鳴のように叫びながら、レイリは大きく反り返った。
レイリがイく瞬間に内壁がぎゅうっと収縮し、シュノを締め付けた。
「…っく、出すぞ!!」
「へっ…?は、ふぁ…あァんっ!?」
中に熱い欲望がぶち撒けられ、ぐったりとレイリが頭を垂れた。
「レイリ…」
まだ呼吸が整わないレイリを抱き締めると、虚ろな目でシュノを見上げる。
「まだ…もっと、シたい…」
可愛らしいおねだりに、シュノは迷わずレイリを押し倒した。
脚を抱えて、レイリの秘部に自身を捩じ込んで抽出していく。
「ひぃあ…あぁあん、あっああん、あんっ、気持ちぃよぉ…しゅのっ…ふぁ…ん、好き…シュノっ…しゅ、の…」
細い腕が背中に回されて、必死にしがみついてくる。
「レイリ…可愛い」
ちゅっと頬にキスすると、ふにゃりと顔が綻んだ。
情欲に濡れたレイリは、その幼さが残る顔で妖艶な色を纏い、シュノを見上げた。
「しゅ…のは、きもちぃ?」
シュノの頬に手を添えて、微笑むレイリに愛しさが込み上げる。
「ああ、最高に気持ちいいよ。
愛してる、レイリ」
「よか、た…っ…僕も、ぃし…て、ひっ!!
あっ…あうぅっ…あっぁあ…っ!?」
一気に不覚まで押し込められ、レイリの瞳が大きく見開かれる。
「も…イくっ…」
「ん、良いよ…中にいっぱい…だして…」
レイリの体を抱き込んで、激しくピストンすれば、腰を揺らしながら精液を搾り取るように秘部を締め付ける。
その締め付けに耐えきれず、シュノは容赦なく腰を打ちつけ始める。
「もぉ…や、だめ、ぁあん、はぁ…っ、ひぁああっ!!」
「ちょ…と、絞めすぎだぞ…も…イく…」
「ああっ、もう無理!!おかしく、なるっ、あんっあんっもぉや、しんじゃぁっあああっ!!」
目の前が真っ白になる感覚に、レイリはぐったりとベットに体を沈めた。
それと同時に腹の奥で熱い精液が迸る。
そのまま、背面座位でもう一度イッた所でレイリが気を失ってベットに俯せに倒れこんだ。
ずるんっと中を犯していた自身が抜け、精液がゴポリとこぼれ落ちて太股を妖艶に濡らす。
「……ありえねぇ、ヤりすぎた…」
さすがにグッタリと気を失っているレイリを目の前に、シュノは反省した。
しかしながら溜まっていた上、あんな誘われ方をして、理性の飛んだ恋人を前に、まだ年若いシュノの理性も脆く瓦解した。
体を清めて事後処理を済ませ、はだけた浴衣を整えると、レイリが目を開いた。
「あ…僕…」
ぼんやりとしたレイリがシュノを見上げて、頬を赤く染めた。
「悪い、加減できなかった。」
「いいよ、別に…それに、僕も気持ち良かったし…」
照れたように、枕に顔を埋めるレイリの頭を撫でると、あまえるように擦り寄ってくる。
そんなレイリが愛しくて、きつく抱き締めながらタオルケットを引っ張った。
「ねぇ、シュノ…」
「なんだ?」
「明日お休みでしょ?
僕もゆかた仕立てて貰いに行きたい。」
よっぽど浴衣がお気に入りらしく、浴衣を仕立てたいというレイリに、行き付けの民族衣装を取り扱う店にレイリに似合う反物があったのを思い出した。
マリンブルーに睡蓮と金魚が描かれた涼し気な生地で仕立てれば、見目幼いレイリも少なくともそれなりには見えるはずだ。
「そうだな、判った。
お前に合うのを仕立ててやるよ。」
「ほんと?嬉しいな!!」
ニコッと笑いながらシュノ胸元にすりよるレイリの額にキスを落とす。
「だけど、着るのは夜だけな?」
「なんで?」
「……お前が可愛いからだよ。」
抱き締めて、頭を撫でてキスをすれば、レイリは赤くなりながらも頷いた。
「うん…約束、ね。」



後日出来上がった浴衣を受け取ったレイリはそれを大事そうにチェストにしまった。
「着ないのか?せっかく仕立てたのに。」
「うん…これはね…シュノとしたいときに着ることにした。」
つまり、レイリが夜着に浴衣を着ていたら誘っていると思っていいらしい。
「…いや、これは着ろよ。
誘うときは前みたいに俺の着ればいい。」
レイリは一瞬キョトンとしたが、すぐに嬉しそうに笑ってシュノの浴衣を引っ張り出した。
着ていたパジャマを脱いで、シュノの浴衣を羽織ると、ぎゅっとシュノに抱きついた。
「シュノ…抱いて?」
「………お前ってやつは…」
シュノは、レイリに余計な知識をつけさせてしまった気がして、頭を抱えた。
それでも、愛しい恋人からの甘い誘いを断ることもなく、今日も二人はベットに沈んだ。


正直ごめんなさい。

目の前で膨れっ面をして泣きそうに目を潤ませるレイリに対し、シュノは困り果てていた。
何故そんな事になったのかというと、発端はゼクスの奇行だ。
一体何をとち狂ったのか、彼は視察でレイリが留守にした際にシュノへ一服盛って彼を抱いた。
その話が何故か、レイリへと伝わっているのだ。

「レイリ、あれは単なる事故だ」
「……」
「合意じゃないが強姦でもない」

困ったシュノが必死にレイリから言葉を引き出そうと口を動かす。
合意じゃないなら強姦のはずだが、それで断定してしまうと今度はゼクスが殺されてしまう。
かと言って合意だと言ってしまうとレイリが自殺してしまう可能性もあった。
結局意味の分からない言い訳を繰り返しながら、レイリが落ち着くのを待つのみになる。
レイリはただ黙って不機嫌そうに険しい顔をしていたが、不意に口を開いた。

「そこまで言うなら今回は見逃してあげる。でも僕、怒ってるからね」
「なるべく殺したくは無かったんだよ……」

かなり怒っている様子のレイリに本音を呟きながら、それでも許しを得た事に脱力し。
そっと顔を覗き込まれるのに合わせて視線を上げると、唇を舌でなぞって淫猥な笑みを浮かべるレイリと目があった。

「可愛いシュノをゼクスだけが独り占めするのって、ずるいよね?」
ね?と同意を求められたところで、シュノは頬を引きつらせて乾いた笑いをする。
正直大の男が喘いだところで可愛くもない、というか自分のプライドが許さないと思っているシュノは揺らいだ。
可愛い恋人のちょっとエロいお誘いだ。
これで我慢しては男が廃るというものだが、問題は誘われている内容。
ゼクスに独り占めさせないという事は、つまり自分に抱かれろと言っている。
有り得ない、と一蹴しようにも潤む瞳で見つめてくるレイリが可愛すぎて、自分が耐えれば良いだけなら安い話では無いのか?と思考が回った。
最終的に腹をくくったシュノがレイリのお強請りを良しとし、

「ゼクスから薬貰ってこい。素だと感じねぇから……」
「ありがとう!」

疲れた声音で話すシュノと嬉しそうに微笑むレイリが居た。





差し出された薬瓶を逆さまにして一気に飲み干す。
どろりとして普通に飲むにはやや粘着質な喉触りの液体に、思わず咽せ掛けた。
よりにもよって卑猥な物を寄越しやがって、と内心ゼクスに対して八つ当たりをする。
飲み終わって瓶を寝室の床へと投げ捨てる。

「レイリ、来いよ……」

頬を紅潮させてウキウキとした表情をする可愛い恋人を呼び寄せた。
口内に残る苦い後味を、レイリとのキスで払拭する為だ。
唇を合わせたレイリも驚いて眼を見開き、舌を絡めてやると徐々に目を潤ませ始める。
呼吸をする暇さえ与えずに、柔らかな唇を奪い続けた。

「ふぁっ……んん、あふ……」
「はっ、ん……んぁ……ははッ」

口元をびちゃびちゃに濡らしながら下唇を噛み、舌を絡めて口内を探る。
上顎の辺りをくすぐってやれば我慢出来ないとばかりに身体を震わせ、レイリは呼吸を荒くした。
同じように荒くなる呼吸に、いつものような調子の出ないシュノはレイリと手を繋ぎ合わせて浅く笑う。

「ほらレイリ、服脱げよ……それとも脱がせて欲しいか?」

キスの合間に催促すると、唇が離れるのを嫌がったレイリが首に腕を宛ってきた。
苦笑してレイリのズボンに手を掛け、中に手を入れて直接触り始める。

「あぁッ!!」

驚いたレイリが口を離した隙に、こめかみにキスを一つ降らせて体勢をずらした。
這いながら後ろへと下がったシュノの顔が、レイリ自身へと近くなる。
ふ、と息を吹きかけると既に勃ちあがり掛けていた部分への直接的な感覚にレイリが喉の奥で喘いだ。
視線をシュノの方へずらすと、近付けられた顔とは正反対に上げられている腰が悩ましい。

「シュノ、や……!」
「安心、しろって……。ちーゃんと、挿入れさせてやるよ。……寸止め、するけどなぁ」

いつもより覇気のない語尾で、楽しげに笑いながらシュノが言う。
人間で言うところのまるで酔っているかのような状態だ。
先の薬がもう効き始めているらしく、その薬を口移しする形となったレイリも息を上げ始めている。
酔っては居てもシュノの力は強いまま、暴れないようにレイリの手を軽く押さえた。
押さえ込んだ状態で彼は言う。

「いただきます」

口にレイリ自身を含み、亀頭をくすぐるように舐めて溢れ出た先走りを舐め取った。
そうしてグリグリと舌先で割れ目をぐにぐにと揉んでやれば、

「ひぃいいんんッ!!!」

レイリが身体をびくりと飛び跳ねさせた。
温かい粘膜に包まれて居ながら、急所を弄られた事に驚き、快感に腰が踊る。
そんなレイリに目を向けながら一度口を外して裏筋を見せつけるように舐ってやり。

「あ、あぁああ……ん、んんーッ!!」

快感を目を瞑ってやり過ごそうとし、シュノの頭に手を置いて押しだそうとした。
その意味を、意図を分かっていながら無視して先走りの量を増すレイリを口腔に含む。






卑猥すぎて続きは無理でした\(^O^)/

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