スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

騎兵隊 サブキャラ編

・コーラル
第二文明(2000年前から核だけ作ってた)別大陸
第三文明(1000年前に身体を作った)同大陸
オーディンが第二文明から使い始めた人間の身体への転魂を補助する役割で作った。
基本的な役目はオーディンに見合う素体の探索、回収、転魂後のメンテナンス。
時には人間社会に溶け込み、人に取り入り戦争を起こさせるなどをして回収。
例)500年前のテアトル王に侵略をそそのかし(王に仕立て上げ、オーディンが転魂)
500年前に発足した堕神討伐隊(後の騎兵隊)に所属のまま、今に至る。

・デクシア
第二文明(2000年前)から人の身体を使い始めたオーディンと共に人の器を取るように。
男性、執事、常に無表情。
基本的な役目はアリステラと共に情報収集と世界の調整。
年は取らないので20年に一度、他人の姿を写し取っている。

・アリステラ
第二文明(2000年前)から人の身体を使い始めたオーディンと共に人の器を取るように。
女性、侍女、常に微笑んでる。
基本的な役目はデクシアと共に情報収集と世界の調整。
年は取らないので20年に一度、他人の姿を写し取っている。

・フレンテ
第三文明(1000年前)から様々な処理をさせる為に作られた。
男性、近衛騎士、常に微笑んでる。
基本的な役目はオーディンに仇なす者を排除、または指示された者の掃討。
左右の鳥、前後の獣が使った後の塊の処分。
経年劣化する為、50年に一度他人の皮を被り直す。

・デトラース
第三文明(1000年前)から様々な処理をさせる為に作られた。
女性、近衛騎士、無表情。
基本的な役目はオーディンに仇なす者を排除、または指示された者の掃討。
左右の鳥、前後の獣が使った後の塊の処分。
経年劣化する為、50年に一度他人の皮を被り直す。

・オーディン
全ての元凶にして諸悪の根源。ただ殺すだけでは転魂で誰かの身体を乗っ取って復活する。
コーラルに転魂の儀式を手伝わせることで魂の劣化を最小限に食い止めている。
魂の劣化とは神の権能と記憶を喪失していく事。本当の意味で原初のオーディンとは別物。
原初の目的は知識欲の探求、その為に人類の存続を求めていた。
現在の目的は完全なる神への復帰、その為に人類の効率のいい管理を求めている。

・氷の女王
アオーラ、またはアンテス、ときにフトゥーロと呼ばれた女神。
人への慈悲として、神の真意を明かすことなく永久の眠りを与え続ける。
抗う者には挑戦を叩き付け、勝てば逸脱者として新たな力を与える。
存在意義は世界を囲う檻であり、解き放つ扉であり、水鏡に痣という鍵をかざす事で解放出来る。

夜と片翼。8

寒い、そんな感覚を覚えて国永は顔を上げた。
今は蚤の市へ向かう道中、厄介な森を抜けてきたところ。
木々が密集して見通しが悪く、何より出てくる魔物のほとんどが群れを成すので面倒だ。
落ち着いたところでそれぞれ騎乗していた動物から降り、薬草を集めながらの行軍だった。
晴れ渡っていた空は曇り、小雨が降っている。
旅をしているのだから天気が変わるのは仕方ない。
広陵とした荒れ地や昏い洞穴の中、視界が白く染まるほどの吹雪にだって見舞ったことがある。
だのに、そのどれよりも寒いと感じる。

「くにに、雨降ってきたー!」

ふいに腕に温もりを感じ、手が包み込まれる感触がした。
いつの間にか隣に見知った気配がする。
先程見た時は、一緒に連れ立っている三日月よりも集めるのだと離れていった気がするのに。
真っ白な銀髪を肩口にぐりぐりと押し付け、甘えてくる姿が可愛い。

「ん、そうだな。それでもすぐに止むと思うぜ?」
「え、そうなの?」
「蚤の市を開く時は占いで天候を確認してるからな」

それでも濡れるのは体調を崩しやすくなって良くないから、と剥き出しの頭にケープを被せてやる。
まるでてるてる坊主のようになった弟に、小さく笑みが込み上げた。
雨はどうにも、寒くなって仕方が無い。
だからこそ鶴丸もこうやって暖を取ろうとくっついてくるのだが、今はありがたい。

「さむいな」
「ん……くにに、まだ寒い?」
「ああ、少し……けど、お鶴が温かいから」
「おや、そんなにくっついてどうした?」

どうやら鶴丸の代わりに離れた場所を散策していたらしい三日月が、木の向こうから顔を出した。
戻ってみれば押しくら饅頭よろしく、似た顔がくっついて居るのだから驚いたのだろう。
先程まで楽しげだった鶴丸の様子もなりを潜めている。

「雨が降ってきたからか、寒くてな」

肩を竦めてみせれば、それ以上に驚いた顔をされた。
思わず、といった風に伸ばされた手を。

「――触るなッ!!」

鶴丸が吠えて牽制する。
いつになくピリピリと警戒している姿に、息を呑む。
人懐っこく気の優しい弟がここまで嫌悪を表すのは、まず見た事が無い。
それ以上に、まるで自分が傷付いたように泣きそうなそれに見えて困惑した。
何が鶴丸を、ここまで追い詰めるのか。
国永の知らない以前に、三日月と何かあったのは間違いない。
ああ、寒くて仕方が無い。

「……しかしな、そのままでは風邪を引いてしまうぞ。せめて何か雨よけを被らねば、顔色が悪い」
「……そうだな、少し雨宿りをしよう」

鶴丸の肩を抱き締めて大きな木の下に潜り込む。
荷物は汚れないように布で覆っているので、雨に濡れる心配も無い。
だから気に掛けるのは様子の違う鶴丸の事だけに集中出来るのに、どこかぼんやりと気持ちが定まらない。
薄布を一枚隔てたような感覚、とでも言えば良いのか。
現実味が薄い。
微かに震えてしがみつく鶴丸を、見下ろす。

「国永、鶴は……くに?」

三日月の声が近くから聞こえた。
顔を向ければ、目を見開いて驚く朝ぼらけの月と目が合う。
何かを言いかけ、そのまま黙り込む三日月は痛ましそうに眼を細めた。
よく分からない反応に、首を傾げる。

「鶴は、雨が苦手なんだ」

いつからそうだったのかは覚えていないけれど、雨が降ると鶴丸はこうやって抱き着いてくる。
自分が居ないところではどうしているのかは分からないけれど、いつも。
だから国永は、自分の様子には気付かずに鶴丸を心配した。
何かに怯えるように縋り付く鶴丸を、常には無い無表情で。
無表情と言うより、感情が沸かないと言って良いほどに、ごっそりと何かが欠けた顔で。
白い顔に血色は無く、唇も色を無くしている。
まるで極度の緊張状態にあるかのような国永に、怯える鶴丸。
そんな二人の、双子の異常を目にして、三日月は優しく微笑みを浮かべてふうわりとマントで包み込んだ。

「奇遇だな。俺も、雨は少々気落ちしてしまうのだ」
「……みかづきも?」
「ああ。他に、何か感じる事はあるか?」
「……さむい。さむくて……いやな感じがする」

ぼんやりと、小さく呟く国永の言葉に頷き、三日月は二人を正面から抱き締める。
驚いた鶴丸が身体を揺らして抗議するも、珍しく引く気は無いようで。
二人で肩を寄せ合って小さく丸くなっているせいか、すっぽりと腕の中に入ってしまう。
寒いと言ったから、熱を分けてくれようとしているのだろうか。
背中に回った手は、宥めるように擦られている。

「くに、お前は寒いと言ったな」
「……ん」
「それはな、寒いのでは無く……寂しいというのだ」

さみしい。
そう言われて、ぱちんと泡が弾けるように景色が鮮明になった。
国永は瞬きを繰り返す。
そうしてようやく、胸の中に溜まっていた息を細く長く吐き出した。

「くににぃ……」

心細く、泣き出す寸前の声で鶴丸が呟く。
ずっとずっと怯えていたのは、国永も一緒だったのだ。
兄が怯えていたからこそ、鶴丸もそれを感じ取っていたのだろう。

「つる……心配かけて、ごめんな」
「え、あ、ううん……大丈夫! あの、国兄は……平気?」

驚いた様子で見上げてくる愛おしい蜜色の瞳に、国永は微笑んで返した。

「うん、もう平気だよ」

微笑みと共に降る声は、熱を取り戻した温かいものだった。
more...!

騎兵隊 組織

・貴族

四公(マグノリア・クレセント)、六侯、十伯(クライン)、他
戦闘力重視のハイブリッド、男爵や子爵は元平民や商人などの叙爵もある。
伯爵家のうち、六家は辺境伯で実質侯爵と同等。



・冒険者

平民上がりの職業持ちを冒険者と呼び、職業神から恩恵を得る。
通常は一人一職業だが、稀に多数の職業該当者が居る。
二職は【達成者】、三職は【超越者】と呼ばれる。
登録自体は職業本に触れる事で異世界の人間ですら可能。



・達成者

鶴丸(盗賊・魔術師)


・超越者

レイア・クライン(騎士·魔術師·聖職者) 
国永(戦士・魔術師(吟遊詩人)・聖職者)



・冒険者組合

騎兵隊の下位組織。それぞれの町に支部があり、地域密着型。冒険者であれば登録可能。
魔物の生態調査、間引き、荷物や要人の護衛、などなど。
こちらで調査した内容や手の終えなかった魔物、長期化した魔物の討伐などが騎兵隊に上がる。



・親睦ギルド

小規模、ギルドハウスはなし、冒険者の親睦をモットーとする穏健団体。



・対人ギルド

戦争、傭兵、対人関係の過激派団体。名声を上げる事を生業としている。
大規模になりがち、ギルドハウスあり、国への上納金によってランクが上がる。
魔物より人間を相手にする事が多い為、冒険者組合とは関連が薄い。



・商業ギルド

トレジャーハント、店舗販売、様々な商売関係。中立派。商品の流通と地位向上を生業としている。
ピンからキリまで、ギルドハウスあり、国への上納金によってランクが上がる。
情報収集、やりとりの上で冒険者組合との関連が深い。

騎兵隊 年齢表

コーラル ???歳
大陸(中つ国)を作った際にオーディンが種子を召喚
以降、自分の手足として使う

マーリン 57歳
先代大主教にしてノエルの師
ミーミルの目を移植した為、未来視が出来たが身体への負荷で見た目70代
孤児院に様々な収穫物の成る植物を植えた
57歳 魔女戦争にて魔女を庇い、オーディンの魔術(グングニル)で死亡
??歳 王都教会のあちこちに年齢はばらばらで現れる幽霊(宗近・黒葉・レイリが見える)

レイリ 23歳
0歳 母が身体を壊していく
3歳 父親がレイリをパーティーに連れ歩く
5歳 女神の力 父が虐待を イリア誕生
6歳 火事 ノエルの元へ
7歳 おちゅる達がやってくる(魔女戦争でトラウマリバウンド)
8歳 おちゅる達と合流
13歳 騎士学校
15歳 騎兵隊入隊 爵位継承 隊長就任(お祝いに黒葉、うぐ身請けと双子脱走を報せる)
16歳 国永経由でヒスイ
17歳 シュノ入隊 鶴とうぐが騎兵隊預かり
18歳 ノエルが副隊長退役 シュノ副隊長就任
19〜20歳 ヒスイ、シュノ拉致事件(幼馴染みとコーラル参入)
21歳 クレセント公爵家(宗近)と交流
22歳 姫と婚約 クライン家復興
23歳 現在(くにちゃん誘拐事件)
ヒスイ 23歳
7歳 キルケーに捨てられる
15歳 鶴丸と国永に出会う
鶴丸&国永 20歳
6歳 魔女戦争で孤児に(国永は石化の呪いで人形化)
7歳 他の子供達と合流(お鶴は一般棟へ)
11歳 宗近失踪で国永発狂、記憶封印
12歳 バース本検査で引っかかり脱走
14歳 お鶴が騎兵隊仮入隊(見習い)
18歳 宗近と再会
うぐいす 20歳
6歳 魔女戦争で孤児に ローズが世話役
14歳 騎兵隊仮入隊(見習い)
黒葉 25歳
8歳 魔女戦争
15歳 ノエルの後継発表
宗近 27歳
3歳 誘拐 桜村から中つ国へ 先代神父保護
12歳 国永、鶴丸がやってくる
18歳 再度誘拐 外津国へ戻る
20歳 小狐丸鎮圧
23歳 中つ国へ戻りクレセント家当主に、社交界デビュー
貴族間では病弱で領地隠棲していたため、社交界入りや継承が遅くなった
25歳 双子と再会、レイリの後添え
ノエル 34歳
ローゼス 32歳
15歳 それまで調剤で様々な怪しい薬を生み出し、それが貴族間で出回って収集が付かなくなったので教会で保護

片翼からの手紙。

やあ黒葉、俺から手紙を出すのは久々だな。
字が乱れてるのは今、荷車に乗りながら書いてるせいだから、気にしないで貰えるとありがたい。
思い付いた時に書いておかないと、またダンジョンに行ったりで滞るからな。
全く、ヒスイは相変わらず突発的に予定を決めるから困りものだ。
実は今もあいつの思い付きでお守りをしてる最中なんだ。
少し前に知り合った、えらく顔の良い男の話はしただろう?
濃紺の髪に朝ぼらけの目、虹彩が三日月に光る不思議な御仁、三日月の事だ。
三日前だったか、彼がギルドの見習いとして体験入団してきたんだ。
で、その世話役として俺が着けられたって訳。
教える事をリストにして貰ったんだが……あれ、薬草採取って俺がヒスイに言いつけた奴じゃ無いか?
少し前、考え無しに薬草の在庫が切れるまで調剤をしたんだ。(その数200!信じられるかい?)
まあとにかく、今はそのお使い中。
これからまた少しダンジョンに潜るから、その前に書いて出そうと思ってな、練習の為に荷車の御者を三日月に任せてるんだ。(結構揺れるから字を書くのが大変だ)
それと、お鶴も一緒に居る。
もちろん怪我はさせないよう気を付けるから、心配しないでくれ。
ってそうだ、この手紙を書き始めた理由なんだが、どうやら三日月も孤児院に居たらしいぞ!
俺達とは別の場所に居たらしいんだが、きみなら知ってるか?
お鶴とは面識があるらしいけれど……実は少し微妙な雰囲気でな。
ちか兄、って呼んでるから多分仲は良かったと思うんだ。
けれど妙に距離を取るし、近付こうものなら威嚇し始めるし、些細なところで張り合い始めるところが……。
三日月が人を探してるっていうのは、言ったよな?
あれは多分、お鶴の事だと思う。
正直、兄貴としては少し微妙な気分だ。
三日月は良い奴だし、話すと面白い。
妙に落ち着きがあって頼りになるわりに、少し間が抜けてる所もあって……見た目のわりに人間味がある所は可愛い。
お鶴がどんな態度をとっても笑って受け流す辺り、大人だと思う。
この二人、悪くはないと思うんだ。
お鶴が意識しているのは丸わかりだしな。
ずっと一緒に居たと思ってたから、俺の知らない所で知り合いを作ってたのが少し寂しい、ような気がする。
って、何を書いてるんだろうな俺は。
まあ、元気にしているから心配はいらないって事さ。
また近いうちに顔を出すよ、ちび共にもよろしくな。
それじゃあ、今回の報告はこんなところで。
国永。
prev next
カレンダー
<< 2021年08月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31