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IF騎兵隊会話文



つる「くにに、くににぃ! 今日は外で食べていこうぜー」

くに「ん、そうだな。トレハンでずっと地下に居たし、美味しいものでも食べに行くか」

つる「やった! じゃあいつもの冒険者食堂行こうぜ!」

シル「んぉ、おう双子じゃねぇか。こっち来い!」

つる「あ、シルバーにシュノだ。二人も食べに来たのか?」

シュノ「ああ、こいつが煩くてな」

シル「ぁん? 良いだろ、せっかく王都に戻ってきたんだから」

くに「あれ、二人もどこか行ってたのかい?」

シル「ああ、商人の護衛でな。つまんねぇ仕事回しやがってあいつら……」

シュノ「龍の巣の近くを通るから俺達に回されたんだ」

つる「龍の巣!? 二人共、さすが凄腕の傭兵団だなー」

シル「俺は戦えればそれで良いけどな」

シュノ「……はぁ……ドラゴンに遭遇しないからって帰り道で俺に斬りかかってくるのはどうなんだ」

くに「ああ、いつもの悪い癖が出たのか」

シル「キヒヒ、やっぱシュノは最高だぜ! どれだけ斬りかかっても防がれちまうんだからよぉ」

つる「まあ普通はシュノと戦おうとは思わないよな……。でも、一緒に組んでるって事はシュノもまんざらじゃ無いのか?」

シュノ「ちげぇ……他の奴らに押し付けられたんだよ」

くに「……嫌ならギルド、抜ければ良いんじゃないか?」

シュノ「それはそれで暇でな」

シル「嫌よ嫌よも好きのうちってヤツだよなぁ? ついでに今晩どうよ?」

シュノ「断る、俺が下なんてありえん。そもそも、今夜は先約が居るんでな」

くに「……シュノは何だかんだ言ってレイリの事好きだよなぁ。王都に戻ったら必ず会いに行くんだろ?」

つる「うんうん、仲良いよなぁ。騎兵隊からの依頼はシュノが率先して受ける位だし」

シル「妬けるなぁ、ええ? 仕方ねぇ、双子で我慢してやるか」

くに「我慢するじゃねぇよ、俺達だって断る」

つる「え? 俺ちょっと興味あるかも、シルバー強いし」

シュノ「……鶴丸、シルバーの誘いは模擬戦じゃないぞ」

つる「違うのか?? じゃあ何するんだ?」

シル「なにって、ナニだよ。お前の尻孔に俺様をブッ差すんだぜ。おい片割れ、そっちのは情操教育済ましてんのか?」

くに「(鶴の耳を両手で塞ぎ)あーあー、きこえないなー。お鶴に変な事教えないでくれないかい?」

シル「ぁあ? 嫌ならお前等もギルドに入れよ。攻城戦で疑似戦争すんのは愉しいぜぇ」

くに「何でそうなるんだ……(鶴の耳から手を離して頭を撫でつつ)俺達は好きにトレハンしたいんだ。攻城戦なんて興味ないね」

つる「え?こーじょー??」

シュノ「気にしなくて良い、戦闘狂の戯れ言だ」

シル「はぁ?普段すかした顔してるヤツの顔面殴れるんだぜ?気分良いだろ」

くに「いや、全然……」

つる「喧嘩は良くないんだぜ?」

シル「その喧嘩が合法的に認められんのが攻城戦だろ。キヒヒヒ、たぁのしーぜぇー?」

くに「……シュノは参加してないんだろ?攻城戦の間は何してるんだ?」

シュノ「休暇だな。レイリに会いに行ってる」

happy new year!



除夜の鐘を聞きながら、二人で年越しそばを食べて、テレビからは年末年始のバラエティーが流れていた。
そんな中で気分も盛り上がり姫始めと洒落込んだのがつい先程の話。
存分に愛を確かめあってそのまま幸せな気持ちで眠りについて、目覚めは最高に幸せな朝を迎えた。
目を開くと、シュノがにっこり笑いながら僕を見ていた。
切れ長の菫色が柔らかく細まり、優しい手が頭を撫でてくれる。
「おはよう、シュノ
起きてたなら起こしてくれればよかったのに…」
「可愛かったから、寝顔。
起こすのが勿体無かった。」
そういう台詞を恥ずかしげもなく涼しい顔で言ってのけるシュノがカッコよくて頬が紅くなる。
「シュノ、お仕事はいつから?」
「4日から。三が日はずっと一緒にいる」
「ほんと?」
額にひとつキスを落として、シュノが笑うから僕はシュノにぎゅって抱き付いて胸に顔を埋める。
「年末は仕事入れすぎてお前に構ってやれなかったからな」
「ううん、だってお正月に休みもらうために頑張ってくれたんだもん。
それに、仕事してるシュノもカッコよくて僕は好きだよ」
シュノはほんのり頬を赤くして、枕に顔を埋めた。
こう言う所は可愛いと思う。
「シュノ、今年もよろしくね…」
するとシュノはむくりと顔をあげて耳許に唇を寄せた。
そして艶やかな甘い声で囁く。
「一生、離さないからな」
独占欲を剥き出しにするシュノも可愛くて、愛しくて堪らない。
僕が誰かのものになることも、僕がシュノ以外を好きになることもないのはシュノが一番よく知ってるのに。
「判ってる、僕がシュノ無しじゃ生きてけないのは知ってるでしょう?」
「でも、お前の口から直接聞きたい」
珍しくおねだりするシュノが可愛くて、つい笑みが零れる。
「愛してるよ、シュノ…」
そう告げればシュノは満足そうに僕の唇を塞いだ。
「んっ、は…んむ…」
角度を変えながら徐々に歯列を割って舌が絡め取られていく。
シュノとのキスはいつも目の前がくらくらする。
そんな僕をよそに余裕のシュノは頬に触れたりこめかみを撫でたり、まるで余裕のない僕を楽しむかのようにゆっくり、優しく触れてくる。
あまりにも優しく触れるので自分は本当に愛されてるんだと深く実感する。
「しゅ、の…すき…だい、すきっ…」
どうしても言わなくちゃいけない気がして、舌足らずな声で言葉を紡ぐ。
頭に酸素がうまく回らないせいか、ちゃんと伝えられているのか不安になるが、目の前のシュノが嬉しそうに笑みを溢すのが見えて、ああ…ちゃんと伝わったんだなって思うと心がぽかぽか暖かくなる。
「レイリ、愛してる…
これからもずっと傍にいろ。」
「どうしちゃったの、シュノ。
今日はやけに甘えるね?ふふ、何だか新鮮で良いな」
普段僕のために仕事を頑張ってくれているシュノを、甘やかしたくなって僕はシュノにキスを仕掛けた。
「何だか起きるのが嫌になっちゃうな。
このままずーっとシュノとくっついてたい」
「流石に腹へったからそろそろ起きるぞ。
今日はずっと一緒にいられるんだから。」
「ん、じゃあ起きる。
シュノ、お餅食べようよ!お餅ー。」
シュノの着替えを邪魔しながらじゃれついて、僕もようやく着替えるとシュノがお雑煮にお餅を入れて暖めていた。
お雑煮自体は昨日の夜に僕が作っておいた。
「ちょっと甘めだな」
「えー、去年よりはしょっぱめにしたよ?」
お玉片手に味見するシュノの背中にぎゅっと抱き付いて背後から覗く。
「もう少し出汁きかせたほうが俺好みだな
まぁ、美味いよ。」
優しく頭を撫でられる。
「ん、来年がんばる」
シュノの好みの味付けも、大分覚えたと思ってたけど、シュノが褒めてくれるなら自分の好みより優先したくなる。
二人分のお雑煮に、シュノが予約して買ってきた高級料亭の御節を広げる。
こたつでぬくぬくしながら、お正月番組をかけてシュノと二人きり。
出逢って、同棲してから変わらない日常。
たったそれだけのことなのに、涙が出そうな位幸せで、シュノに巡りあえて良かったと心の底から感謝して、御節をつついた。
「レイリ、初詣行くか?」
「何処にも行きたくない、シュノと一緒にゲームする」
僕がそう言えばシュノは何も言わずにそのままお雑煮を啜った。
シュノとの幸せな時間を、他のことに奪われたくない…何て言ったらシュノはどんなかおするかな…
流石に引くかな…?
ちょっと不安になりかけたとき、シュノが僕の視線に気がついて意味深に笑った。
「嫉妬か?」
「う…」
知らばくれればよかったけど、つい反応してしまうとシュノはよしよしと頭を撫でる。
「俺は嬉しいけどな。
レイリが俺の事それだけ好きって事だろ?」
もう、逃げ場なんてなかった。
気が付くと天井を背後にシュノが映っていた。
「しゅ…んっ」
「いい子だから」
頬を撫でられ、キスをされたらあとはもう逆らえない。
「すきに、して…」
僕の意識が混濁して甘い快楽で塗り潰されていく。



こたつに入ったまま、ぐったりとシュノにもたれ掛かる。
流石に新年早々節操がなかったかもしれない。
後悔も反省もしてないけど。
「レイリ、そろそろ服着ろ」
「寒い、炬燵から出たくない、とってきて。」
脱ぎ散らかした服はちょっと手を伸ばせば届くけど、今は炬燵から一ミリも出たくなかった。
「…ほら、風邪引くから早く着ろ」
「そんなこと言うなら脱がさなきゃいいのに」
もぞもぞと炬燵の中で着替えるとシュノは僕を背後からぎゅっと抱き締めた。
「これで、寒くないだろ?」
「……もっとぎゅってしてくれないと、やだ…」
シュノは何も言わずに抱き締める腕に力を込めた。
優しい鼓動がとくん、とくんと伝わってくる。
「シュノに出会えて、僕は幸せだよ」
「俺もレイリに出会えて幸せだ、ずっと一緒に居よう」
「うん、ずっと一緒。」
シュノが好きすぎて、シュノで世界が回る僕はきっと世界で一番幸福者かもしれない。
「ほら御節食ったらゲームするんだろ。
年末に練習した腕前見せてみろよ」
「ふふ、もう以前の僕とは違うからね。
緑甲羅があればシュノに何て負けないんだから!」
「言ったな、もしお前が負けたら恥ずかしいお仕置きするぞ」
「いいよ!絶対僕が勝つし!シュノが居ないときはずっとマリカとスマブラしてたんだからね!」
僕はゲーム機とコントローラーを引っ張りだし、シュノの足の間に収まった。
シュノが僕を抱き締めてゲームが始まる。
これが僕らのプレイスタイル。
シュノはゲームがうまいからこれくらいハンデにならないんだって。
シュノとくっついていられるなら僕は文句はないけど。


その日の夜、シュノに恥ずかしいお仕置きをされたのはまた別のはなし




はろうぃん




「よし、できた。
二人ともとっても可愛いわよ。」

にこっと笑って頭を撫でるローゼスに、ニコニコと笑いながらレイリがぎゅっと抱きついた。

「これでおかしもらえるの?」

目をキラキラと輝かせながら、レイリはジャックランタンを象ったポシェットを提げて隣でむすっとふて腐れているシュノの手をぎゅっと握った。
二人ともお揃いの黒猫の衣装を着て、猫耳のフードを被っている。
因みにこの衣装はローゼスのお手製で、孤児院の孤児達全員の分をローゼス一人で手掛けていた。

「ねぇ、シュノ。たのしみだね?」

シュノは俯いていた顔をあげてレイリをじっと見た。
何処と無く嫌そうなシュノは黙ってポシェットの紐を弄っていた。

「シュノは行きたくないの?」
「だって、こんなかっこやだ。」
「…えっ…シュノ、いかないの?」

可愛らしい猫耳のパーカーにズボンも猫の尻尾がついていて、元々愛らしいこの子供達が着れば可愛さも増すと言うものだが、シュノとしては何か気に入らないらしく外に出るのを渋る。
嫌がる子供を無理矢理外に出すわけにもいかず、少し残念そうにローゼスがシュノの着替えを用意しようと立ち上がると、今まで意気揚々と外に繰り出そうとしていたレイリがシュノの隣にちょこんと座った。

「レイリ?いかないのか?」
「うん。シュノがいないとつまらないもん。」

だったら一緒に居た方がいいでしょ?と、シュノの手をぎゅっと握った。
この二人はスラム街で身を寄せあって生きてきた戦争孤児で拾われた当初からお互いに強く依存していて、特にレイリは未だにシュノにべったりだった。
最近でこそよく笑うようになった二人だったが、最初の頃は手の施しようがない状態で、このまま互いが互いに依存したまま成長してしまったら…と、ローゼスは二人の将来を密かに案じていた。
しかしながら、シュノはローゼスが思っていたのと違う言葉を口にした。

「レイリ、いきたいならいけばいいだろ。
なんでもおれにたよるな。」

突き放したような言葉に、キョトンとしたレイリの瞳にじわじわ涙がたまる。
大きな瞳に涙をためても、それを零さないように懸命に耐えてシュノの服をぎゅっとつかむレイリ。

「だって…シュノがいるからたのしいんだもん。
シュノがいないならなにしてもたのしくない。
おかしだって、おいしくない。」

まだ9歳とは思えない発言に、ローゼスは黙って二人を見守っていた。

「独りにしないで…
一人はいや…もう、嫌なんだ…」

大きな瞳を潤ませて、レイリがシュノを見上げた。

「それは違うんじゃない?」

困り顔のシュノと、今にも泣き出しそうなレイリをぎゅっと抱き締めて、ローゼスが優しく頭を撫でた。

「アタシ達、家族じゃない。
レイリもシュノもひとりぼっちじゃないわよ?」
「えっ…?」

驚いた声をあげたレイリはシュノをちらりと見た。
すると、シュノは珍しく驚いたようにローゼスを見ていた。

「あら、あなた達は違ったの?
少なくともアタシやノエルはそう思ってるはずよ?」
「テメェ、勝手に俺様を巻き込むんじゃねぇ。」

ローゼスの背後から気だるい声がしたと思うとレイリが弾かれたように顔をあげた。

「せんせい!!」

レイリはノエルに駆け寄ると、ぎゅっと足元に抱きついた。
元来より人懐っこい性格のレイリだが、特にノエルには一際よく懐いていた。
そうなると、面白くないのはシュノの方だ。
先程までシュノが居ないと嫌だと泣いていたくせに、ノエルが来た途端に笑顔でノエルに抱きつくレイリが気に入らない。
シュノはレイリの手を掴むと、ノエルから引き剥がした。

「シュノ?」
「おかしもらいにいくんだろ。」

グイグイ引っ張られ、訳が判らずに首をかしげながらも、ノエルとローゼスを振り返りにっこり笑って元気に行ってきますと告げたのはさっきまで泣きそうな顔をして居たはずの子供で、その変わり身の早さにクスリと笑みをこぼすと、隣でノエルが深い溜め息を吐いた。

「相変わらず、あのガキどもは手が焼ける。」
「そう?二人とも良い子じゃない。
特に問題があるとは思わないけどね。
お互いに依存しあってる以外は。」

どこか楽しそうにローゼスが呟くと、ノエルが肺に貯めた紫煙を吹き出した。

「バカか。それが大問題だろ。」

そう言いつつも、全く問題があるようには見えない辺り、所詮は他人事であるのだから。
子供とはいえ酷い世界を目の当たりにしてなお、この世界で生きていると言うのはそうゆうことだ。



「トリックオアトリート!!」
教会に併設されている孤児院の子供達は毎年ハロウィンになると教会の信者の家を回るのが習わしになっている。
他の孤児達に遅れて仲良く手を繋いで訪れたのは、信者の間でも特に可愛がられている二人組だ。

「シュノくん、レイリちゃんいらっしゃい。
好きなお菓子をどうぞ。」
「おばさんありがとう!!」
「……ありがとう。」

中から出てきた恰幅のよい女性はバスケットの中にたくさん入ったキャンディーやチョコレートを差し出した。
可愛らしくラッピングされたお菓子を嬉しそうに選ぶレイリと、手前の小さなチョコレートを選んでポシェットにしまうシュノを、女性は眺めていた。

「レイリ、はやくきめないとおそくなったらめいわくだろ。」
「あ…うん、じゃあこれにする。」

レイリは最後まで悩んでいた二つのロリポップとかぼちゃの形のチョコレートから、ロリポップを選んでポシェットにしまった。

「ちょっと待って、これも持っていきなさいな。」

おばさんはにっこり笑ってレイリとシュノに先程までレイリが悩んでいたチョコレートを一個ずつ握らせた。

「他の子には内緒だよ?」
「わぁ!!ありがとう!!」
「よかったな、レイリ。」

レイリはにっこり笑っておばさんに手を降って家を出た。
シュノに手を引かれ、予め決められたルートを回ると他の家でも同じ様に二人だけ特別だと良いながらおまけしてもらって、二人のポシェットはあっというまにパンパンになった。
チョコレートを口に含みながら、手を繋いで二人はすべての家を周り終えて孤児院に帰る途中の小さな広場のベンチに座っていた。

「かえらないのか?」
「うん…もうちょっとだけ…。」

レイリがシュノにもたれ掛かるように擦り寄ってきた。
甘えてくるレイリに嫌な顔ひとつせずにレイリの顔を覗いている。

「シュノ、らいねんもそのつぎも、ずっといっしょだよね?」
「うん、ずっといっしょだ。」
「ぼくがおとなになっても?」
「レイリがおとなになっても。」
「そっか…よかったぁ…。」

にっこり笑ったレイリは、シュノの頬にちゅっと小さなキスをひとつ落とした。
シュノはレイリが笑った顔が好きで、幸せそうなレイリを見ているだけで自分も暖かで優しい気持ちになれた。

「かえるぞ。」
「うん。」

いつものようにシュノに手を引かれ、レイリは来た道を引き返していく。

「ただいまー。」
「あら、おかえりなさい。
遅かったのね。」

孤児院に帰ればローゼスが笑顔で迎えてくれて、ぎゅっと抱き締めてくれる。
親の居ない二人にはそれが少し気恥ずかしくもあり、暖かく心地良いものでもあった。

「お菓子は沢山貰えた?」
「うん、あのね、みんなにはないしょだよっていわれたけどね、とくべつにたくさんもらったの。」

レイリは嬉しそうにパンパンに膨らんだポシェットを誇らしげに差し出した。

「そう、それは良かったね。
シュノも沢山お菓子貰えた?」
「……うん、あまくないの…もらった。」
「あら、それは良かったわね。」
「おい、ガキ供。
メシにするからさっさとこい。」

痺れを切らしたノエルが二人を促す。

「今日はハンバーグだぞ。
遅れたやつはメシ抜きだからな。」
「やだー、シュノはやく!!」
「まてよ、これへやにおいてからだろ。」

バタバタと部屋に駆けていく二人の小さな背中を眺めながら、ローゼスは子供を見守る母親のようににっこり笑った。



談話室で他の子達とお菓子を食べていたレイリは、シュノの隣にちょこんと座った。

「シュノ、なにたべてるの?」
「ソーダあめ。」
「ちょっとちょうだい!」

するとレイリは何を思ったか、シュノの唇に自分の唇を重ねて、飴を奪い取る。
シュノも特に驚く様子もなく、周りの子供達の方が驚いていた。
暫く口の中で飴を転がしていたレイリは飽きたのシュノに口移しで飴を返した。

「……これは、さすがにちょっと…問題よねぇ…。」
「知らんぞ。もう俺様の手には負えねぇ。」

ローゼスとノエルが呆れ返っている間、お腹一杯になった二人は身を寄せあって天使のような寝顔を晒していた。
ノエルはシュノを、ローゼスはレイリを抱き上げて二人の部屋に連れていく。
部屋の真ん中に置かれた子供用のダブルベットに二人を寝かせて布団をかけてから静かに部屋を出た。


会話文詰め合わせ




シュリ「何だよ、その何か言いたげな顔は。」
ミツバ「別に、ただ余り大っぴらにキスマーク見せびらかさない方がいいんじゃないかと思っただけです。」
シュリ「また、変なとこに着けやがったのか、アイツは!!」
ミツバ「副隊長は少し自覚を持ってください。
そんな格好で歩いていたら襲われますよ。」
シュリ「返り討ちにするから問題ねぇ。」
ミツバ「犯されるって言ってんですよ。」
シュリ「別に、慣れてるし。」
ミツバ「……慣れたくて慣れた訳じゃないんでしょう?
今は隊長が居るんだから…」
シュリ「俺に説教する気か?」
ミツバ「……いや、俺にも少し覚えがあるだけです。
ごみ溜めの中で生きていくには綺麗事だけじゃ生きてけないんですよ。」
シュリ「ガキが一丁前言いやがって。」


ミツバは割りと物事をハッキリ言うタイプ。
シュリさんと似かよったとこ有るから意外と話か通じるんじゃ…という妄想。



シュノ「レイリ、起きろ。」
レイリ「うーん…あと5分…」
シュノ「絶対起きる気ねーだろ!!」
レイリ「起きるから…起きる……」
シュノ「寝るな!!」
ロゼット「失礼します、レシュオムさんに隊長を起こしてくるよう頼まれました。」
シュノ「ああ、助かるよ。」
ロゼット「レイリさん、朝ですよ?」
レイリ「んー……や。」
シュノ「ガキか。」
レイリ「だって、昨日は……激しかった…から…」
ロゼット「え…?」
シュノ「誤解を招くような言い方しないで欲しいな、あんたがサボったツケだろう。」
ロゼット「(何だ、仕事の話か…)」
レイリ「zzz……」
ロゼット「はぁ…仕方ない。」
シュノ「ちょ、何す…」
ロゼット「朝だって言ってるでしょ!!(布団抜き取り)」
シュノ「やめろ、ばか!!」
レイリ「ふぁ…?さむ…」
ロゼット「ちょ、レイリさん、何て格好で寝てんですか、殆ど脱げてるじゃないですか」
シュノ「何で僕の方を見るのかな?ロゼット?」
ロゼット「いや…何でもないです。」
シュノ「だから言ったんだよ、寝相悪いのに浴衣着るなって。」
ロゼット「(上手く誤魔化されたのか、本当に寝相悪いのか、どっちかわからない…)」
レイリ「しゅの、だっこ。」
シュノ「ん。」
ロゼット「食事の準備は、できてるらしいので、着替えたら来てくださいね。」
シュノ「判ったよ、ありがとう。」
レイリ「シュノの匂い……zzz…」
シュノ「あ、こら寝るな!!」


レイリは休みの日は寝起き悪くて、二人係で起こしてたらいいなという妄想。



シュリ「レイア、朝だ起きろ。」
レイア「ん…あと一回…あと一回だけ…」
シュリ「どんな寝言だよ変態!!」
レイア「やだー、起きたくない仕事したくないまだ眠い。」
シュリ「じゃあ寝てていいから俺を離せ。」
レイア「お前がいないと眠れない。」
シュリ「じゃあ起きろボケナス」
レイア「僕は寝てたいの。だからお前も寝ろ」
シュリ「意味わかんねぇし!だいたい仕事はどうする?隊長サボりの上に副隊長もサボりとか話にならんだろ、仕事しろ。」
レイア「そんなのレイシーとイェンツォが何とかするだろ。いいからシュリは今日一日僕に付き合え、これは隊長命令だよ。」
シュリ「横暴だ!!」


シュリさんがレイアを起こした場合。
ストッパーが居ない分起こす人=被害者



シュノ「レイリ、あんまりくっつくな。テレビ見えない。」
レイリ「だって、怖いんだもん。」
シュノ「じゃあ見なきゃいいだろ?」
レイリ「今更一人にされる方が怖いよ。」
シュノ「(プルプル震えて、生まれたての小鹿みてぇ)判ったよ、違うの見るか?」
レイリ「でも、シュノ見たいんでしょ?」
シュノ「どうせ録画してるし。」
レイリ「でも…気になる…。」
シュノ「怖がりな癖に…怖かったら目瞑ってろ(瞼にキス)」
レイリ「うん…ありがと。」
シュノ「あ、でもこういうのは目瞑った方が怖いって言うな。」
レイリ「え…」
シュノ「じゃあ、こっちこい(足の間にレイリ座らせ)怖くないだろ?」
レイリ「うん。これなら怖くない(シュノにすりすり)」


ついったで垂れ流した現パロで夫婦に加筆。
夏の定番、ホラー番組をみるシュノさんと、怖いけど気になるレイリ。



シュリ「(びくっ)」
レイア「シュリ、怖いの?」
シュリ「怖くない、お前が怖くないようにぎゅってしてるだけだ(びくびく)」
レイア「(怖いなら怖いって言えば良いのに)あ、ちょっとトイレ」
シュリ「ついていくか?(震え声)」
レイア「(可愛いなぁ)そうだね、おいで?」
シュリ「仕方ないな。」
レイア「シュリ、僕怖いなぁ(棒読み)ぎゅってしていい?」
シュリ「しかたねぇな(ぎゅっ)」
レイア「(クッソ可愛い、襲いたい)」
シュリ「トイレいいのか?」
レイア「ああ…(あれ嘘だし)」
シュリ「レイア?」
レイア「シュリがかわいすぎるのが、いけないんだよ?」
シュリ「何言って…ちょ、お前!」
レイア「ちょっと黙ろうか?(ちゅ)」


現パロそのに。
シュリさんがホラーダメなバージョン




棒アイスの話



〜初代編〜


レイア「あっつー…だるー…」
シュリ「そんな通路のど真ん中で寝るな、邪魔だ。」
レイア「何でこんな暑いんだよ、イライラする。
ねぇ、なんとかしてよ。」
シュリ「知らね、水でも被ってろ。」
レイア「……水…ねぇ…(にやり)」
シュリ「(あ、こいつ今絶対しょうもないこと考えた。)」
レイア「じゃあ、水、かけようか。」
シュリ「待て、何でお前は俺に向かってバケツを構えてる?」
レイア「……?」
シュリ「何その、見て判らない?って顔。」
レイア「判らないなら実際やってみれば良いと思うよ。」
シュリ「お断りだ。」
レイシー「はいはい、そこまで。おイタはダメですよ。」
レイア「……ちっ」
レイシー「そんな隊長に良いもの差し上げます。」
レイア「なにこれ、棒アイス…」
レイシー「まん中を折れば二つになりますから、御二人でどうぞ?(にこっ)」
レイア「ありがとうレイシー(にやり)」
シュリ「……(嫌な予感)」
レイア「シュリ、何顔そらしてんの?こっち向け。」
シュリ「や…だ、」
レイア「シュリ、言うこと聞かない悪い子にはお仕置きするよ?」
シュリ「くそっ…」
レイア「はい、良い子良い子ー(棒アイス押し込み)」
シュリ「Σむぐっ…ん…む…」
レイア「ははっ…エロい顔して。」
シュリ「んん…は……んっ(涙目)」
レイア「……(あ、此れやばいかも)」
シュリ「レイア……いい加減…むぐ…離せ…冷たい」
レイア「……涼しくなる方法思い付いたよ、シュリで。」
シュリ「……一回死んで頭冷やしてこい(冷たい目)」



〜夫婦編〜


レイリ「しゅーのっ!!(抱き付き)」
シュノ「どうした?」
レイリ「アイス食べよ?」
シュノ「貰ったのか?(なでなで)」
レイリ「うん!!ポッキンてやる奴。」
シュノ「へえ…懐かしいな。」
レイリ「はい、シュノの分。」
シュノ「ああ。」
レイリ「……ちゅ…ん…はむ…」
シュノ「……お前…それ、人前で食べるのやめろ。」
レイリ「え、何で?」
シュノ「こう言うことになるから(押し倒し)」
レイリ「そんなの、シュノだけだと思うけど?」
シュノ「(自覚ないのが一番厄介なんだよな)」
レイリ「(シュノ、絶対自分がモテてる自覚ないんだろうなぁ…)」
シュノ「レイリ、食うの遅くね?」
レイリ「シュノが噛んで食べるからだよ!!」
シュノ「アイスは噛んで食うものだろ。」
レイリ「舐めるものだよ!!」
シュノ「ふーん…じゃあ…」
レイリ「えっ…?ん、ふ…ふぁ…ちゅ」
シュノ「ん…ちゅ…レイリ…」
レイリ「しゅの…もっと…」
シュノ「ああ、まだアイスは沢山あるからな。」
レイリ「ふぁ…しゅの、もっと欲しい…」
シュノ「(あざとすぎたろ…)」


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