昔、祖父母の家で飼ってた犬に急に会いたくなりました。

尻尾はちゃんと巻かれてて、キリッとした目が綺麗で、逃げ出すのが得意で、雷がすごい苦手で…笑
あまり笑わない犬でしたね。

あの子は犬っぽくない犬でね笑
誰に懐くわけでもなくて、猫みたいな犬でした。模様は牛みたいなんだけど笑
でも、時々人のような優しさを与えてくれた子でした。

思い出すのは、怒られて、あの子の首につかまって泣いてたら何をするわけでもなく、ずっとじっとしてて…、あたしが泣き止むといつもしてるみたいに、ごろんってねっころがってお腹見せて、撫でてって目で訴えたりとか。
あの子を散歩しててあたしが転んだら、いつもはすぐに勝手にどっかに行っちゃうのにあの子はあたしが立ち上がるのを待っててくれたりとか…。


最期まで優しい子でね。
祖父母の家は家から自転車で10分くらいだったので、頻繁に行ってたんですが、転校して県外にでたんです。
転校して二週間くらいしてからかな、あの子が死んだって聞いたのは。
だからあたしはあの子の遺体を見てないんですよね。
でも、あの子はあたしが泣くの絶対分かってたと思うのね。
だからそういうのを見せたくなかったのかなって、今になって思います。

今でもあの子の写真は手帳に入れてます。



なんで急に会いたくなったんだろうね。
多分、人間の言葉の非力さにうんざりしたからかな…笑
人間にも尻尾があればいいのにね。

あぁ、また泣けてきたよ笑