捨て猫の話。
良い飼い主もいれば、飼う資格が無い人もいる。
心無い行動のせいで、こんなことがあったということを知って欲しくて書きます。
正直書くのは辛いですが。
表現としてそのまま書くので、残酷な描写がありますが御了承下さい。
19日(火)にダイエットを兼ねてランニングに出掛けた。
とあるバスの待合所を通りかかった時にミーミーと声が聞こえて、戻ってみるとそこには小さな段ボールがあった。
中には4匹の子猫。
自分のとこでは飼えないけど、このままにして置くのも気が引けた。
友人のTがすぐに頭に浮かんだ。
Tは既に4匹飼っているけど、何とかしてくれるかもと。
時間は19時40分頃、Tに電話したけど出なかった。
写真撮って写メを送った。
メールがきたけど「後で電話する」と。
お客さんいるのかと思い、10分くらい待つも電話無し。
子猫には悪いけど、ランニングの続きに出掛けた。
20時20分頃、電話があって「とりあえずうちで預かって保健所に里親募集を出す」と言われた。
慣れないランニングの途中で子猫のとこに戻る体力も無いし、家の方が近いのでそっちを目指した。
シャワーをやってご飯を手早く済ませて、車で子猫の所へ向かった。
時間は22時前、真っ暗だったけど段ボールが倒れていて子猫が居なかった。
携帯のしょぼいライトで捜したけど見つからず。
Tに電話したら、「もっとよく探せ」と。
少し範囲を広げるとフェンス越し4mくらいのとこに大きめの真っ黒い猫(?)がいた。
じーっと見つめるけど逃げない。
諦めて待合所に戻った。
段ボールは待合所の入り口の手前の壁際にあって、待合所の奥の床を照らした。
すると血溜まりが2つ。
座るとこの下をライトで照らす。
枯れ草やゴミが落ちていたが、そこにいた。
直ぐに目を背けてしまったけど、息の無い無惨な姿の4匹の子猫が横たわっていた。
悔しいというか、悲しいやるせないよく分からない気持ちが込み上げてきた。
気持ちを落ち着けてTに電話した。
「お前のせいで死んだんだ」
「せめて埋めてやれよ」
確かに電話がきた時点で戻っていれば…待合所でずっと電話を待っていれば…電話を待たずとりあえず連れ帰っていれば…
そんな考えが頭を巡った。
それでも今は埋めてあげようと思い、家にスコップと軍手を取りに帰った。
準備をしているとTから電話があった。
「やっぱり俺もこれから埋めに行く」
23時10分頃、現地で合流した。
Tも園芸用の小さいスコップを持ってきて、差し入れにコーヒーくれた。
車から離れ待合所に近付くと、黒い影が逃げるように去って行った。
「野良にやられたんだな」
そういうT。
多分探してた時にいた黒い猫に間違いない。
Tの彼女も来ててライトで照らして貰って、まだほんのり温かい子猫達を埋めた。
Tが線香を持ってきてたので線香を4本あげた。(場所を離れる時に消しました)
線香の煙が昇る中、Tが謝ってきた。
「さっきはあんな言い方して悪かったな」
まあTがほんとに猫好きなの知ってたから。
自分が撮った画像、Tが受け取った画像はその時に消した。
Tはもし生きてて引き取り手が無くても、その時はみんな面倒みるつもりだったらしい。
Tのとこはみんな避妊・去勢手術をしている。
只でさえ捨てられて可哀想な子猫達が、こんな目に遭っていたなんて捨てた本人は全く知らないだろう。
「責任を持てないならちゃんと手術して大事に飼え」
そうTは怒っていた。
自分はと言えば、今も見つけた時のミーミーと鳴く声が耳に残っていて、【if】の世界を考えてしまう。
自分が連れ帰っていれば、と。
多分ずっと忘れられ無いだろうな。
助けられ無くて、ほんとにごめん。
御冥福を祈っています。