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「ぼくたちのムッシュ・ラザール」、「屋根裏部屋のマリアたち」


最後、ちょっと尻すぼみな終わり方で、初めは不完全燃焼気味でしたが、時間を経る毎にじわじわと感動が増してくる感じ。
ラザール先生の子供たちに対する真摯な姿勢や、「死」を目の当たりにした子供たちの心情や変化の描き方が丁寧で、じっくりと正面から向き合おうとする子供たちの強さや弱さ、大人たちの弱さ、それらをどうにかして包み込もうとするラザール先生の過去の傷など、人は悲しみを乗り越えるのにどうすればいいのか、の問いかけが色んなところにありました。
答えは見た人次第。あるいは子供たちの姿。もしくはラザール先生の姿勢。

季節の変化と共に子供たちの心情を追いかけていくような描写も素敵。
寒く閉ざされた冬から春、そして夏、という風に季節を追いかけながら、子供たちの変化も追いかけていくような感じです。



メイドさんたちがかわいいのと賑やかなのと(笑)
どんな状況下にあってもたくましさ、強かさを忘れない、そんでいつも笑顔。嫌なことも苦しいこともあるけど、仲間と一緒にはきはきと働きます。
そんな彼女たちに影響され、次第に交流を深めていく投資家のしょうもないこだわりもかわいらしい(笑)けど、彼にはとても大事。
おもちゃ箱の中からあれもこれも、と色んなものが飛び出してくるような話。楽しいこと嬉しいこともあれば、もちろん悲しいこと辛いこともありますよ、大人にだって。大人のためのちょっとした物語。
投資家の最後の選択、とてもすかっとしました。
あとパエリアが食べたくなる。


どちらも疲れた時などに見ると、気持ちが和らぎます。
おすすめー。
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