スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

「モナリザ・スマイル」



題名を見ただけでは全く内容の想像がつきませんでしたが、見てみたら面白かった。

舞台は、女性は家庭に入るものとされている1954年の女学校。そこへ希望を抱いて赴任してきた女教師が、絵画の授業を通じて女性としての自立を教えていく……ってな話なんですが。

それだけを言うとお堅い話に聞こえますが、中身は何とも華やかな女の子の世界。……いやそれだけじゃないですけどね。
初めは保守的な考えに囚われていた生徒たちへ、女教師が風穴を開けるような話し向きですが、それは次第に女教師の方の変革の話に展開していきます。

この話の中では「結婚」が一つのキーワードとして登場します。それがどういうものか、結局はどういったものなのか。
「結婚」を通じてキャラクターを描き、キャラクターを通じて「結婚」を描いているようにも思えました。色んな方向から見ると、色んな形に姿を変えて見えてくるというような。だから中には良い結果を生まなかったものもあります。

でも、それを経て生徒は成長し、また女教師も成長し、最後は「飛び立つ」と言うにふさわしい終わり方でした。

女の人は見やすいかも。噂と楽しさと華やかさと可愛らしさと、微かな毒をはらんで。
芸術に関する講義も聞き応えがあって面白い。息を詰めて芸術を見る、という感覚が素敵です。生徒が絵を理解しようと無言で見つめるところや、芸術について討論をするところが本当に好き。ここいいわー。
何と言ったらいいもんか、薄いカーテン越しに昼の光を見ている時の気分。面白かったです。

ほどよい長さでテンポよく進むので、気が向きましたらどうぞ。
前の記事へ 次の記事へ
プロフィール
神儺さんのプロフィール
血液型 B型
アーカイブ