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映画「利休にたずねよ」

ここのところずっと映画観に行く度に予告編を見て、なんか観なきゃならないような…そんな理由も少しはあった(笑)だって画面が凄く綺麗
千利休にも興味はあった。娘にも指摘されたがアニメ「へうげもの」がきっかけ。
あの千利休は野心的なこだわり派で腹黒い自信家のごっついおっさんだった。
比べてこの映画の千利休は刹那的でかつ繊細そして諦観してるようで情熱を秘めているような。

海老蔵さんは目力のある人だ。しかし目力よりも惚れたのは、その頭の形。
前々から思っていたが、あの人の坊主頭は美しい
きれ〜な曲線を描いた惚れ惚れする頭の形
堪能しました

切腹当日から回想の形で描かれる物語。
信長との出会いに始まり、秀吉とのやりとりや確執と決別までがハイテンポで描かれる。ハイテンポに見えたのは、利休の`美`のルーツがなかなか描かなかったことと、利休があまりあれこれと語らず、しんしんと切腹の直前まで物語が進んでいった為と思う。
そんな中で頭もさることながら、海老蔵さんの所作が美しかった

一番喋ってたのは秀吉。人たらしでやんちゃで派手好きで野心的でプライドの高い秀吉を大森南朋さんが熱演

夫・利休の胸の内にある見知らぬ女性に嫉妬しながらも、静かに仕える妻・宗恩を中谷美紀が好演。

利休の`美`のルーツ、その秘密は利休の切腹直前の回想にて描かれる。
若い利休が一目惚れした女性、その女性に尽くした日々と刹那的で激しい逃避行と永遠の別れと後悔。
この時から諦観したような達観したような、しかしルーツにこだわった`美`を追求する利休が始まったのだと思う。

作ろうとした茶碗(ちゃんと陶工に依頼して出来上がりました)、作った花器、そして作り上げた究極の茶室こそ、利休と女性の最後のときの再現だ。
枯れたような利休のわび茶のルーツが実は若い情熱の時代の再現とは、大胆な解釈。

恋に生きる若利休と切腹を前にした老利休は、メイクで巧みに年齢を見せて不自然さがない。
ピチピチお肌の若利休もシミとシワが刻まれた老利休も趣のあるイケメン

やっぱり伝統芸能の世界で生きる方の着物姿は美しいと改めて思った。
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