スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

「マッサン」

だいたいワタシは朝ドラを最初から見ることがない
今回「マッサン」というタイトルは身近にそういう呼び名の人がいるので、ちょいそそられたが、苦手な女優さんが出演してるので見ないでいた。
見始めたのは大阪編に入ってしばらくしてから。
エリーはもう日本語達者になってた。

好奇心旺盛で気遣い上手なエリーに惚れる
頑固で不器用でヘタレなマッサンが可愛いい。
フロンティア精神高いカリスマの鴨居の大将が頼もしい。
うるさいほどお節介なキャサリンも頼もしい。

6時前にトトを出勤させて2度寝するワタシに8時にテレビ見るのはしんどいのだが(本当はこの時間にはスッキリ起きてるのが理想)、目覚ましかけて這うように布団から出てテレビを点けて「マッサン」を見る。
15分ドラマ見てるともう目も覚めるので活動できる。
ワタシが理想の午前中を過ごすには朝ドラとの相性が結構大事かも

今週はなかなかシンドイ話
今日はちょっと救いがあった。

日本の男は言葉足らずだからなぁ(特にこの辺りの時代)
言わなくても(いつか)相手が分かってくれるという甘え。口下手の言い訳だ。
男って察するのも下手だから、男同士で察しあって分かり合うのは無理がある(女は裏読みし過ぎてドツボに堕ちる)

だからさっさと大将、息子と喋りゃよかったんだ。
息子に対して不器用だから言い訳して言わずにいた。
エリー、グッジョブ
エリーかて辛いことあったばかりやのにねぇ。

ドラマのモデルの生涯を考えると、今後マッサン夫婦は北海道に移住することになるが、エリー苦労するだろうな。
何がて、エリーの日本語が大阪ことばだから
多分互いに言葉通じないじゃないか?

「サイコ-パス 2」最終回

東金さん、真生のドン引きマザコンだったね
かなり見苦しかった
生まれた時から大事な息子というより大切な実験体として育てられてきた。
それを東金さんは歪んでるのに気づかず(そりゃそーだ、そう育てられたんだから)純粋な愛情と信じ、母親が傍にいてくれる為に母親に誉められる為には何でも行った。
彼が子どもの頃、免罪体質者だったのは母親の実験だけでなく育て方もあって「全て母の為」という純粋な思いが犯罪係数を抑えていたのではなかろうか?
その思いの中には罪の意識も恐れも呑み込む、もしくは入る隙もない母親への愛情が溢れていたから。

だから母親が自分の前からいなくなると知らされた時、もう自分を誉めてくれることも撫でてくれる事もなくなると知らされた時、彼はこれから先に絶望し、ならば自分の手で永遠に自分のモノにしようと考えて母親を手にかけた。
母親を手にかけた後悔もしくは罪の意識(?)ともう自分を誉めてくれる母親が不在となったことで、東金さんの犯罪係数は跳ね上がり堕ちていったのではなかろうか。

堕ちてからでさえ、いや更に、シヴィラの一部となった母の為に(誉めてほしくて)尽くし続ける東金さん。
シヴィラにとっては便利な手駒でしかないのに。
なんか書いてるうちに東金さんが哀れになった

東金母が天然の免罪体質者だったのか無理やり入ったのかは不明だが、結果としてシヴィラシステムは東金母を切り捨てるという、ほとんど予想通りの展開だった
そのかわり他の犯罪係数を上げる(上がった)いくつかの脳も道連れというおまけがついたが。

となると矛盾が生じないか?
何をやっても犯罪係数の上がらない生まれながらの免罪体質者の群なのに、シヴィラシステムに入ってから犯罪係数が上がるってのは不自然じゃないか?
自分も周囲もオールクリアなのに犯罪係数が上がる理由がない。
そもそもシャバにいる時に周囲に犯罪者がいても自分が犯罪行為を犯しても堕ちなかった脳みそ達なのに。
ワタシの『東金母は免罪体質者でなかった』説を加えればギリギリ『東金母の脳みそに汚染された』って屁理屈がつけられると思うのだが、どうかなぁ?

東金さんを拘束した後で朱ちゃんと歩く鹿矛囲が次々と姿を変えたのは、始めは朱ちゃんへの揺さぶりかと思ったのだが、あれは鹿矛囲桐人というひとりの人間が実は大勢の人間の集合体であるという演出とだった。
鹿矛囲は級友150人から再生されたひとりの人間だし、脳だってオリジナル鹿矛囲桐人ひとりのモノではない。
鹿矛囲は既にひとりの思考で動く`個`ではなく、多数の思考をまとめた集合体。
鹿矛囲がセンサーやドミネーターに反応しなかったのは、死体認識したというより集合体だから認識することができなかった(これは本編で語られている)。

シヴィラシステムが朱ちゃんの進言を受け入れることによって、ようやく鹿矛囲は認識され色をつけられ、マザコン東金さんによって散っていった…
笑顔で死んでいったのは、シヴィラに対して勝った思いと「ようやくちゃんと死ねた」という思いがあったように思えてならない。
一瞬ホロが外れたように見えた表皮のない筋肉だけの鹿矛囲の顔。
手術後がそんな状態なワケないから、アレも鹿矛囲という象徴を表したモノだったのだと思う。

確かに鹿矛囲(150人全員)は真っ黒だったとは思うが、シヴィラシステムが数人の脳みそを処分してお茶を濁すのはズルくないかぁ?
最後に局長の体で語るシヴィラの考えなら、シヴィラは全滅してなきゃいけないんじゃないか?
(最後の)局長は集合体(職場とか団体とか)の犯罪係数を計って大元の人間をどうこうするようには言ってなかったね。集合体諸共処分するように言ってたよね。
ならやっぱり自分達は別格に扱ってるズルくないかぁ?
やっぱり矛盾

演出的に東金母の思考が入った局長をドミネーターで処分するのは象徴的に分かりやすいが、よく考えたらあの中には電気信号で東金母の思考が入ってただけで、実際には黒い薬品で処分された脳みその中に東金母がいたはずよね。
局長の中にいた思考が停止(殺された)した時点で脳みそショック死してた可能性もあるけど。

朱ちゃんも免罪体質者である可能性は否めない。
しかし彼女は確固とした信念と理想と理性を持ってクリアであるんだと思う(思いたい)
シヴィラ局長と議論が出来るのだからね。
シヴィラとしては最後に言ってたように、朱ちゃんを取り込んだ方がラクで面倒はないのだろう。
それでも朱ちゃんの意志を尊重してそうしなかったのは、まだ朱ちゃんを使えると思ってるのか、朱ちゃんの行動を見て面白がろうとしてるのか、これから先起きるかもしれないシステム変更によって起きる(局長の語る)ネガティブな現象を見せようとしてるのか…
しかし朱ちゃんはポジティブに考えて未来に進む。

でも朱ちゃんの中にも矛盾はあるんだよなぁ
シヴィラシステムの真実を知りながら嫌悪しながら、社会秩序の為容認せざるを得ないという矛盾。
法を遵守して生きるなら、シヴィラ局長と議論して少しずつ変えていくことしか彼女の術はない。
もしも彼女が先天的免罪体質者で過激な思考の持ち主だったら、シヴィラにとって最大の脅威だろう。

「自分の色は何色?」常にそんなことを問う世界はなんて窮屈。
そんな世界でシステムと対立しながらも色を保つ朱ちゃん。
反対に色を保つ為に真実を知っても尚、システムに依存してしか生きられない霜月ちゃん。
霜月ちゃんは朱ちゃんと正反対の道を歩む者として描ききられてしまった
霜月ちゃん惨め
せめて東金さんをその手で処分できてたら何か違っただろうか?…いや変わらんだろう
(東金さんドミネーターで鹿矛囲に撃たれたのにかっこよく死にすぎ)

別の意味で霜月ちゃんと反対の道を選んだのが雑賀先生(潜在犯扱いだったんだね)
自分の色の回復を知りながら、回復させてる理由を知りながら、その理由である朱ちゃんへの依存を拒み囚人に戻っていった。
かっこいいねぇ
オトコマエだねぇ
彼は自分が自分である誇りがあるのだろう。
でもきっと朱ちゃんは雑賀先生を訪ね続けるだろう。


最後に機械的社会システムが潜在犯を隔離あるいは処分するという設定に星新一氏の作品『処刑』を思い出した。

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2014年12月 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
アーカイブ