シーズン13になってから「らしくない」とか「不自然」とか、散々言ってきた。
しかし今回のはコメディ仕立ての異色作だけど、一番「相棒らしい」と思った。
質屋にかけるフェイク。
ずーずーしく質屋に上がり込んで密かに調査する右京さん。
その間カイトくんは地道な聞き込み。
ホラ、典型的スタイル!
犬猿の幼なじみコンビがよかった。
捜一コンビを食うぐらいに。
ふたりでいるシーンは特命係ふたりと同じくらいか、それ以上かと思うくらい。
質屋と呉服屋コンビがコメディぽいやりとりをしてくれたので、殺人事件ではあったが湿っぽくならず軽快に進んだ感じ。お二方江戸っ子だねぇ。
隠し撮りのやりとりがあっさりしてたから拍子抜けだったがふたりの江戸っ子気質からってことか?
そしててっきりこのふたりで事件が起こるのだと思ってた
伏線はすでに被害者・平くんと質屋の最初のやりとりからあった。
懐いてしまった番犬。
だから平くんは共犯者(殺人者)はいたが、金庫を開けることが出来たのだ。
金庫破りされたのにお人好しの質屋。
警察に届けも出さず、直接平くんを訪ねて死体発見
あとから来た大家に見つかって冤罪事件になるのかと思った
だけど質屋は無事その場を逃れ、呉服屋浮気隠し撮りSDカードが入ったガラクタ袋探し、そこで右京さんに見咎められたのが運の尽き?
ここから犬猿コンビvs特命係と捜一コンビの捜査が交錯する。
ここらからいろんな伏線が張られ(直接事件と関係ないのも)、ラストにバタバタしながらも伏線回収して事件解決
妻にバレバレだった(隠し撮りされた)浮気は実は昏睡強盗で恥ずかしくて言えなかった
(隠し撮りのおかげでこっちも逮捕)
店の金横領もバレバレで実は妻の為だった
殺人犯と平くんはちゃんと接触があった(居酒屋)
殺人犯は平くんの金庫破り中の客だった。
ほらちゃんと繋がってた。
多少のおかしな点もコメディ仕立てだからいいかぁと(笑)
ツッコむとしたら右京さんが「常連の平くんなら番号ボタンを一度拭き取るくらいできるでしょう」
いや無理だろ
お人好しの質屋だが、客を上げて金庫に近づけてたとは思えない。
客はカウンターもしくは鍵のかかった扉で仕切られてて簡単には入れない。刑事でずーずーしい右京さんだからこそ金庫に近づけたが、どーでもいい物でもちゃんと質札書いてた質屋だから、客を上げるなんて公私混同はしないと思うのだけど…
「世話になってる質屋さんに乱暴したくない」という平くんの良心が悲しいというか虚しいというか
質屋の言う通り、正直に車券のことを話してたら窃盗なんてせずに済んだだろう。しかし既に殺人犯のパチ友に目をつけられてたから、無事であったかどうかは怪しい
呉服屋は誤解(?)も解けて夫婦愛の再確認
質屋は夫婦の危機を乗り越えた呉服屋に安心。
殺人事件だったのに、ラストはほっこりした。