そろそろ「マジックアワー」の上映も終わりですね。
ネタバレ感想いきま〜す。
2度目行ってよーやくわかりましたよ
…寺脇さん、顔作りすぎ!
ちょい出演してた俳優陣の中で、一番顔作ってたんでない?
映画の中で映画を撮ってるとゆー贅沢な映画ですね〜
その中で出てくる出てくる有名ドコロ
ぜーたくだなぁ。三谷監督の人徳が人脈なか。
佐藤浩市さん(ファンです!)が演じる、一所懸命な村田さんがもー可愛くて愛しくて…(笑)
芸歴だけは長い売れない役者。結局最後はそれが身を助けるわけですが…
妻夫木さん演じる備後。
そもそも小心者。
ならバレて困るような女に手を出すな!
しかし小心者ゆえにかえってその場しのぎが上手い。
フルボッコにされて次はいよいよコンクリとゆーとこで口先だけでその場を免れる。
でも口先だけのその場しのぎなんで伝説の殺し屋なんて見つかるわけでない!
困った備後ちゃんは…
備後ちゃんは全編においてその場しのぎやったな
村田さんに逆に仕切られるまでは。
今までも口先だけで出世してきたんだろうなぁ…
村田さんと接触してからは常にハラハラしながら、その場しのぎの連続(笑)
あんな挙動不審な監督を信頼するなんて、村田さんはよほど仕事に飢えてたかニブイかアホか?
小日向さん演じるマネージャーの方がよっぽどマトモです。
一番笑えたシーンは予告編でもあった村田さんが演じる(ややこしいな)デラ富樫がナイフ舐めるシーン。アレ3回もやられりゃ(村田さんは多分NGの撮り直しと思ったんだと思う)笑いますよ。
それにリアクションする西田さん演じる天塩ボス…もー大爆笑。
困惑とゆーか不信げとゆーか怪しげとゆーか呆れ顔とゆーか。
「ソレ、好きなの?」(旨いの?的ニュアンス)
偉いのがヌケてるのかよーわからんボスでした。
むしろ寺島さん演じる黒川さんの方がイケる!締まる!カッコイイ。
村田さん演じるデラ(あん、ややこしい)を怪しむ黒川さんがホンモンの取引に引っ張っりだし、天然と誤解と偶然で結果オーライ。
黒川さん!それでいいのか!!
娘はそんなストイックな黒川さんにハマっていました。
あと娘がウケたのは伊吹さん演じる鹿間さん。
この方も大御所級なんですけどねぇ…娘は全然知らないのですわ。
ワタシなんかは、い…伊吹さんがぁ!?てな感じなのですが…
寡黙で笑わない、けど他にスタッフいないのにカメラ担いでいちいち
「撤収〜!」と叫ぶシーンは何度見ても笑える。
映画とは関係ないですが、伊吹さんも最近はバラエティーとかに出演されて随分キャラ変わりましね。
深津さん演じるマリさんは魔性の女の仮面を被ってるけど、じつは誰かがいなければ生きていけない弱い女なんだな。
そんなマリさんを諭す戸田さん演じるマダム蘭子さんが一番謎の人だ!
カウンターで注文を受けてテーブルにお酒持ってくる時はもう衣装もメイクも変わってるんですよ〜(笑)
いや、そのバカバカしさが狙いなのはわかってますが…わかってる上でツッコませていただきます。
「いつ着替えたんだ〜!」
そーゆーわけのわからんキャラの割には、ここぞてトコでええ役やってます。
そんな蘭子さんにワタシが一番ウケたのは村田さんを足止めするために山ほど色紙書かせてたトコ。グッジョブ!
記憶力だけが取り柄の会計係もウケた。
この人も常に真顔。
備後ちゃん村田さんと三人でフルボッコの後コンクリ漬けのときさえ、困っているのかいないのか、あぁ、コンクリ固まってきたときだけは焦ってたっけ。
演出で印象に残ったのは、こぼれたしょうゆ。染みが広がる広がる広がる広がる…どこまで広がるんだ〜!叫びそうでした。
心に残ったのは全てのカラクリを知り怒って町を去ろうとした村田さんが、落とし物回収の為に立ち寄った映画館で、無いと思ってた今回のフィルムを思わず大スクリーンで見て涙するシーン。
ええわぁ、村田さん。
その後の村田さんは騙した備後ちゃんを夢を叶えてくれた恩人として尽くします。
ここからが芸は身を助く。
芸歴長い人脈が様々な映画人を集めて一肌脱ぎます。
夜の通りを撮影用クレーンで移動するシーンはそれだけで爆笑モノ。
しみじみとしたのは昔から村田さんが大好きな映画の主役だった人、柳沢さん演じる高瀬さんが老いてもまだ現役で村田さんに映画を語るトコロ。
村田さんも自分がプロデュースする人生をかけた大芝居をする前だったから胸に迫っただろうな。
肝心の大芝居の方はマリさんの意外な行動で尻すぼみになりましが、三谷脚本がそれで終わるけがない!(笑)
あまりにも、あまりにも意外なデラ富樫の正体!
そこから始まるあまりにもバカバカしい大芝居!
あり得んだろ!それ!!
子供のギャングごっこじやあるまいし!
けど皆マジに演るのでデラは逃走。
黒川さんは村田さんに弟子志願。
ワタシ1回目見た時は黒川さん役者とわかってて弟子志願したんだと思ってたんですよ
でも違いますね。
二回目見てわかりましたわ。
大芝居が済んだ後の黒川さんの
「え?え?何が起こってるんだ?」というアクション。
二枚目達がマジでコメディやると、もー可笑しい可笑しい。
見てる観客から見ればコメディですが、物語世界では大マジ。
だからコメディは面白い。
追記
スタッフさんの仕事も凄い!
作中で出てきたホンモン以上なマジックアワーな夕暮れの書き割り。
エンドロールで流れる着々と進む守加護市の街並みのセット。
どこかでこんな町を見つけてオールロケしたかと思うくらいの完成度のセット。
そして例のしょうゆ(笑)
ボスの部屋のちょっと暗めな照明。
CM撮影隊が出てるときの、いかにも関係ありません的な明るい照明。
夜のシーンの暗いけど暗くない照明。
スタッフさんの仕事こそ映画製作を愛する人達の証明です!