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「天空のエスカフローネ」※長文注意



苦心の末に買ったDVD-BOX。週末の深夜に数話ずつ見ていき、ようやく最終話まで見終えることが出来ました。
もう本当にありがとうだよ!!文字サイズ大きくして言うぜ。
感想どうしよう。自分の色んなフィルター通した感想なんていらないから、とにかく見て!と言えば布教になるでしょうかとかこすいこと考えてみたが、少女マンガのノリが嫌いな人には受け付けないだろうなあと思うので、やっぱり書きます。書くんかいというツッコミは胸の中にね!話したいんだよ。盛大にネタバレするのでご注意下さい。



うむ、まあ設定や何かは今にしてみたらコッテコテ(笑)運命改変装置とか、信じる心が力になる的なノリなんですが、それを一切の遠慮も恥ずかしさもなしに、作品一杯に描ききるから素敵なんだ。恋愛もがっつり絡めてるんだが、それも全面に渡って「そういう気持ちが素敵」と思えるくらい、どのキャラに対しても誠実に描いてるからやっぱり応援したくなるし、成就したり失敗したり、迷ったりしているのを見て色々考えたりするのです。シド王子は象徴的だよね。ドライデンとミラーナ姫も、メルルも。アレンは言わずもがなですが、やっぱバァンとひとみだろう!

エスカがただの王道コッテコテ異世界恋愛ファンタジーで終わらないのは、この二人がいるから。
異世界召喚ものでは主人公の恋が実ってなんぼだろう。そのためには、どちらかがどちらかの世界に行くしかないわけで、片方は確実に自分の世界と別れるのが常套。それって恋人としてはハッピーエンドだけど、自分の世界と別れるのって結構大変な決断だと思う。少なくとも自分は一日二日で出せる決断じゃない。年の単位で考えるよ。
だから、バァンとひとみの別れはある意味では無理の少ない筋道なんですよ。でも、最終的にここまで想い合った二人が別れるのは「何で?」とも思う。この考えのギャップを埋めるのが、コテコテでも何でも、とにかく作品一杯に押し出した信じる心なんですよね。お互いがお互いを信じるからこそ別れていても大丈夫、だって信じているから。言葉にすると安いけど、エスカ見れば納得出来る。

バァンとひとみが別れるのを、昔見た時は本当に信じられなかった。だから、もう一度見たかったんです。色んなものを見て、今なら二人の選択を別の気持ちで見られると思った。それに間違いはなかった。だから本当にありがとうだよ。「バァン、私元気だよ」は名言です。

フォルケンは優しい兄ちゃんという印象は抜けなかったが、ナリア姉妹が昔より好きになれたなあ。フォルケンへの気持ちが一途すぎて、決して曇りがないんだよ。幸せになってほしかったが、あれが二人の幸せなんだろうな。
ディランドゥは回を追うごとに表情の壊れっぷりに磨きがかかり、スタッフさんが競ってたと読んでなるほどと(笑)途中から狂ってたよね。それも仕方のない話だったわけですが、側にジャジカがいて良かった。アレンから引き離された間、ジャジカが見守ってくれていたから大丈夫だったんだな。ジャジカの気持ちは兄みたいなものと、恋心みたいなものが混じっていたんじゃないかと思う。好きだー。

もちろんシド王子も忘れちゃいけねえ。高山さん凄いね!プロの技を見ました。
割とこの子が要になっている部分はあると思うんだ。アレンとの関わりがあるしな。なのにすっきりとしてシド王子を見れたのは、王様のお蔭だろう。シドは私の息子だ!と。お父ちゃんかっこいいっす。家族への愛情が深すぎてこれは惚れるよ。
ドライデンの商人としての誇りっつうか、生き方を選んでもそれを忘れずに、最終的には貫いて生きることを選んだところが素敵だ。ミラーナ姫と幸せになってもらいたい。

アレンは結局シスコンかとも思ったが、元々かっこよかったものに更に磨きがかかって、男前になっていくのが良かったね。ひとみに依存するところはやはり妹を重ねて見ていたんだろうが。亡くなった父親との確執を融解して、最終話に近いところで対話しているのを見た時は嬉しかった。
ドルンカークのビジュアルが素敵ングです。あと恋とか何とか言っちゃうところが。この人はどこまでも探求して、結果的に答えを得られたんだろうか。何だかそう簡単には納得してくれない気がするんだけど。それで求めて迷ってることすら、わからなくなっていたんじゃないかと思う。
このへんで緊張しがちな話を、メルルがいるお蔭で雰囲気に弛みをつけて面白く見れる。メルル可愛いよ。何がなんでも、とにかくバァン様第一だから。それが徹底してるから強いとも思う。
そうなんだよな、皆弱さも強さも持ってるんだよ。汚い部分だってもちろんある。バァンやひとみにも普通に。相手の気持ちがわからないことに苛ついたり、ついちゃいけない嘘をついたり。だから、皆素敵だ。

とまあキャラも魅力的ですが、メカもかっこいいのよ。妙に身軽じゃない、重量感のある戦闘シーンは見物です。エスカフローネとシェラザードの戦闘は綺麗。ロボなんだけどマントがなびいて、それで重みのある動きがこれは「重鎧」なんだと思わせる。エスカフローネの竜形態も好きです。イスパーノの工房船もなかなか好き。

音楽は言わずもがな。本当に。劇伴ではなく音楽として十分通用するくらいつまり凄いんですよ。今でも番組で使ってるのを聞きます。で、嬉しくなる(笑)

爆笑もののオーディオコメンタリーでも言ってたように、十年経っても愛されている作品です。それだけの年数を経て、また会えたこと、見れたことが嬉しい。良かった!本当に良かった!ありがとう!

さー次は放置していた狼雨見るぞ!見始めると悲しくなってきて、見るスピードが遅くなるんだよな……いやでも、今度こそは最後まで見る。
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