ああ、やっぱ本質は凌牙のままだった。よかった。ナッシュの姿から凌牙に戻った時の横顔、眼差しががものすごい優しくて、もうこれだけで鼻の奥がツンと痛くなってきました。
凌牙と遊馬の最後の語らいと、逝ってしまう時の凌牙の笑みに涙が止まりませんでした。
デュエルを始めた以上、決着はつけなきゃならない。勝敗はどうしたってついてしまう。分かってましたが。が。
ああ、やるせない。
カイトが逝ってしまった時にもだいぶ泣いたけど、今回は本当に号泣でした。凌牙あああああ。
そして残された遊馬は本当に辛いと思う。あんな風に言ってもらえて多分嬉しかったと思うのだけども、その分余計にしんどいだろうな。涙の半分は、残された遊馬を思ってのものでした。
次回予告の後に新番組の宣伝が入ってて『ああもうZEXALが終わってしまう…』と実感して、それにも涙。終わって欲しくないよー…!他のジャンプ作品と違って、アニメとカード以外に派生がほとんどないので、それがちょっと淋しさに拍車をかけてる。公式で日常生活小噺的なのをみたかった(聞きたかった)なあ。
そんなこんなでちょっとおかしなテンションかつ長い感想ですが、よろしければどうぞ。
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開始早々の凌牙の必死な声が痛々しいです。(前回ラストにも叫んでたけど)
バリアンの子たちのラストデュエル、終盤はホントにみんな「必死」なんですよね。聴いてて身を切られるような思いがします。
今週もアバン部分から気が抜けない応酬になってて、見ててハラハラするやら滾るやら。デュエル部分はホントに面白くて好きなのですよ。両方ともギリギリのラインで全力で闘ってるから、気迫が違うしな。
あと、懐かしいモンスターと大好きなBGMの連続で、若干ほくほくしながら見てました。
アバン部分で2人が昔語りをしてるのを見て、一瞬、元の2人に戻れるんじゃないかと思ってしまいました。ナッシュが凌牙の外見に戻って、語り口も凌牙そのままだったから余計に。『勝手なお節介をはじめて』のトコとか、口調が柔らかいのは遊馬が相手だからだよな。
その勝手なお節介のおかげで、凌牙自身を始め、みんな救われたんだもんな。思い出したら感慨深いよね。。。
思い返せば、2人は本当に何度となく繰り返し闘ってきたんだよなあ。1人の相手とこんなに闘ってるのってわりと珍しくないかしら。カイトとはそんなにやってなかったと思うし。
『俺達はとっくに分かり合ってるんだよ』の台詞に心が躍りました。うん、凌牙だしな。遊馬とこれまで決して短いくはない時間ずっと行動を共にしてきたんだし、分かりすぎるほど分かるよな。本当に遊馬の事を近い場所からよく見てたもんなあ。
ここのシーン、遊馬の、眉を下げたまま無垢な問いかけるような表情が好きです。こんな顔見せられたら、自分だったら絆されるわ。いつにも増して表情が幼いというか、放っておけない感じ。
でも分った上で『それでも譲れないものがある』と結論を出した凌牙の気持ちも痛いほど分かります。記憶が甦らなかったのならまだしも、自分が大事にしてて自分を大事に思ってくれてる人を切り捨てることは出来ないよね。
2人とも仲間から託された想いを背負ってるから、どちらも一歩も引けない。辛いな…。
遊馬にカイトやトロン一家をはじめ皆がついているのと同様、ナッシュには7皇のみんながついてるっていうのが、今回ナッシュの傍らに7皇や前世のみんなの姿が並んだところに表されてて、そこのシーンが好きです。ベクターがしょうがねえなって感じで立ってるのも可愛かったし(笑)
ところで遊馬が扉の事を思い出して「いちばん大事なものを失う」で、『アストラルのこと?それともシャーク?』ってなってる遊馬に、そんな場合じゃないんだけどhshsしました(笑) ダメっ子でスミマセン;
アストラルの事は前にも言ってたと思うんだけど、一番って言うポジションに凌牙も入ってくるんだ。何か嬉しかったよ!ありがとう遊馬。
しかし、遊馬が弱音吐くなんてすごい珍しかったですね…。むしろ今まで弱音吐かないでいた事が凄かったんですけどね。
そういや、対戦相手に背中を見せたまま話してるのも、まして膝をついたままなのも珍しかった。
ここの、カイトも凌牙も強ええって言ってる遊馬が心に残りました。遊馬は、自分はまだ2人の背中を追いかけてる途中なんだと考えてるのかな。
今回、小鳥ちゃんがいてくれて良かったです。サルガッソの時といい、遊馬が八方ふさがりになった時に喝を入れてくれるのは彼女なんだよな。
そういえば扉の問いにこういう形の答えが出されてスッキリしました。
確かに、その考えを捨てちゃったら遊馬じゃないもんね。悩んで悩んで悩んだ末に辿り着いた答えのおかげで、遊馬の顔が晴れたのを見て胸を撫で下ろしました。
「分かっていたよ」と返してきたアストラルの晴れやかな表情にも心躍りました!わあい!
ハッキリと自分のかっとビングを語る遊馬が本当にカッコよかった!どこまでも諦めないで前向きな彼が大好きだ。
Aパートラストのナッシュのセリフを聞いて「フラグ?フラグなの?」と焦りましたが、勝敗の行方があんな形で決着がつくとは思わなかったので、やられたー…!と思いました。
信念を貫き通した遊馬の勝ちでしたね。攻撃してたらダメだったもんなー…アレ。
凌牙は、最初から負けるつもりはなくても、Wアップチャンスを使ってくることが分かってたなら、遊馬が攻撃してこないことはうすうす分かってたんじゃないだろうか。遊馬のあんなセリフを聞いた後なのだし。
「相変わらずの大バカだな」のナッシュの目が優し気に細められてたんで、この辺りでもうナッシュが負けるのを覚悟しました。
吹っ飛ばされて地に伏した後の表情が、いつぞやの遊馬とのデュエルの時とそっくりすぎて泣きそうになりました。倒されたというのに満足そうな顔して……ほんっとにお前は……。
立ち上がるのもやっとなくらいボロボロになって、それでも最後にあんな綺麗な笑みを向けてくれてありがとう。
人を信じる力 諦めない心、それに何度となく助けられてきたんだもんね。なくして欲しくないですよね。ここのセリフに全面同意です。遊馬には変わって欲しくない。
最後に遊馬に優しく諭していく姿を見て、やっぱ凌牙も遊馬のお兄ちゃんだったんだな…と思って泣けてきました。カイトといい凌牙といい、ホントにいい兄貴分だったよ。もっと三勇士が一緒にいるところを見たかったなあ。
凌牙が消えて行く間際に、遊馬にもそしてアストラルにも『生涯の友』って言ってくれたのが、すんごい印象深かったです。遊馬は本当に『友達』って感じだったけど、アストラルのこともそう思ってくれてたんだと思うと、ちょっとほっこりしました。
あ、Aパートで「遊馬、アストラル。シャークとしてお前たちと出会ったことを忘れねえ』にも同様の事を思いました。嬉しかった。
遊馬とアストラルの作った未来を、凌牙にも見て欲しい。というか、一緒に作っていって欲しい。返ってこい!
ともかくも、凌牙が苦いものを抱えたまま逝ったのでなくて良かったです。とりあえず、ナッシュとしての信念は貫けたんだと思います。最高のデュエルが出来たとハッキリ言えたのだから、今はお疲れさまと言いたい。
けどこれで本当に遊馬とアストラルの2人になってしまったな…。淋しい。
そして親父たちは勝負の行方を見守って、そんでどうなったんだろう。地味に気になるんですが。。。
今回の作画、全体的に遊馬があどけなかったなーと思います。
あと瞳がめっちゃキラキラしてて少女マンガみたいだった。最後の凌牙の語りとか…本当に綺麗だった…。
ED映像。
他のキャラ同様、見たかったシーンが大体入っててくれて嬉しかったです。
本当に凌牙は遊馬と何度も闘ってたんだな。
デュエルの後、憑き物が落ちたような綺麗な笑顔を何回も見せてもらってたんだよなー…とED見ながら思い出しました。ていうか、遊馬に向ける顏はけっこう優しい顔なんだよな、凌牙。
次回予告。
「闘いの儀」ってしっかり書かれてて、うわあ、と思いました。本当にDMリスペクトなんだ。DMの『闘いの儀』は5話位かけて描かれてたように記憶してます。原作にない要素を入れつつ、話数をかけて描いてくれた相棒と王様のデュエルは本当に名デュエルだった。
遊馬とアストラルのデュエルも、じっくり見たいなーと思います。これが本当のラストデュエルになるだろうし。
でもアストラルは王様みたいに消えるんじゃなくて、GXのユベルルートに行ってくれないかな…と密かに願ってます。二度と会えないとかそんな風になったら心が折れる…(私の)。常に一緒にいなくてもアストラルはこっちの世界とアストラル世界を行き来できるとか…ダメかしら。
ていうか、3つの世界がどうなるかによっても、アストラルの身の置き方は違ってくる気がするんだよなあ。どうなるのだろう。
どういう結果になっても受け止めますが、最後に2人が納得して笑ってくれたらいい。
EDみたいな大団円だと本当に狂喜乱舞します。(できればベクターも復活して欲しいな…。生きて、償ってほしい)。
しかし結構唐突な展開だな。次回予告が短いせいでそう感じるのかな。
余談ですが。
ベクターにメラグやドルベを殺され、あんなに憎んでる感じだったのに、自分の仲間っていう括りの中に当たり前のようにベクターも入ってるんだなあ。凌牙がベクターとのデュエルで何を思ったのか、描かれなかった内面をちょっと知りたいです。
遊馬に感化されてる部分もあるのかな。それともベクターを切り捨てたら、不要な者として自分たちを切り捨てたアストラル世界の住人と同じになってしまうと考えてるから、ベクターも見捨てない…なのかな。あるいは自分たちが殺されるまでは素行はともかく良く働くし、頼りになる仲間と思ってた…とかなのか…(なんか目的のためにはベクターが一番働いてた印象があるし)。
どちらにせよ、7皇全員そろって並んでる姿を見られるのは、やっぱ嬉しいです。
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