3月に読んだ本

伝染る恐怖 感染ミステリー傑作選/千街晶之 選


一番古いのはエドガー・アラン・ポー、もっとも新しいのでコロナを扱う、歴史の幅が広いアンソロジー。ウイルスもコロナやエボラなど実在のものから、ありそうでない想像上のウイルスまで。
皆川博子さんの「疫病船」、そして梓崎優さんの「叫び」が強烈だった。
人はパニックになった時、その人の本当の振る舞いが出てくる、という。
コロナも3年目に突入。自分らしさ、〜〜らしさ問題が、とうとう国の存続レベルにまで及んできた。

Svetlana Zakharovaさん…世界的バレリーナで、人間国宝どころか人間世界遺産にすべき偉大なダンサー。ボリショイバレエ団所属で、ロシア国籍だが出身はウクライナ。
その方の公式インスタグラムは、とうとう非公開アカウントになってしまった。
ロシアやウクライナがこの先どうなるのかはまだ分からない。だけどもバレエ業界は、コロナ対策よりももっともっと重い問題を抱えることになってしまったのかもしれない。

ただただ、ご本人とご家族、そして劇団員の皆さんが無事であって欲しい、そして普通に公演が出来る日、それを普通に観られる日が戻ってほしい。そう願うばかりだ。