時の針

どうあがいても、あの頃の日常にはもう帰れないわけで。
かといって毎日楽しいことばかりじゃなかったはず。嫌なこともたくさんあった。
だけど今になって、楽しかった思い出ばかり次々頭に浮かんで来る。それが「忘れる」ってことね。都合の悪いことは忘れて、楽しい思い出ばかり覚えておいて、過去という美しい物語が出来上がってくるわけか。自分の頭の中だけで。

まぁ……そうだとしても、思い出は美しいということよ。

３月に読んだ本

野火／大岡昇平

「山の畠の何本かの芋に限られた私の生は、果たして生きるに価するだろうか。しかし死もまた死ぬに値しないとすれば、私はやはり生きねばならぬ。少なくともあの芋のあるところまで、私が歩くのを止めるものはこの世にはない。私には私自身の足取りがよく見えた。」

からの「野の百合」「眼」の変わりよう…。

「妻の心が彼女の全部ではないのも私は知っている。人間がすべて分裂した存在であることを、狂人である私は身をもって知っている。」

第二次世界大戦中、兵士としてフィリピンのレイテ島の前線地帯へ送り込まれた、作者の実体験。

よくある「愛する人のため、愛する家族のため戦場で散った、若者の青春と最期〜(/_;)感動〜(/_;)」的なものでは全くない。
戦場に行けば、こんな目、あるいはこれよりひどい目に遭わされる。それ以外何もない。

３月２０日はDIL黒猫部でTRPG雪山密室を完走した。
やはりみんなでやるゲームは楽しい〜〜。私は次までに色々動画見たり、用語もっと覚えたりしよう。
次は新型肺炎騒動が収まってからかなぁ。

そして卒業以来、今になって友達が泊まりに来るとは想定してなかった。
寝る直前まで異種族レビュアーズの話をした。
そして前日たくさん遊んで、起きた時も友達がいたからか、こんなに爽やかな気分で朝起きれたのは、一体いつぶりだろう？

私もっと遊びたい。でないともう頑張れないぜ…。