4月に読んだ本2

六文銭の穴の穴 風野真知雄

これはおばあちゃんから貸し付けられた本だが…これシリーズの4作目じゃないか。いや、前作知らなくても全然大丈夫な構成になってたから良かったけど。

どんな物にでも穴を開けられる何でも屋が、真田家の隠し財産の謎を解くストーリー。

そしてまぁ…退屈ではないし面白くないわけでもない…という感じかな。暇潰しには丁度良いくらいの。あと、特に難しくも重くもないし、サクサク進むから丁度良い。

という感じです。

4月に読んだ本

4月に読んだ本

とりかえばや物語 田辺聖子

平安時代後期に書かれた物語、とりかへばや物語の、ノーカットで全文現代語訳。

女性は妊娠、子育てとなると女らしくならないといけないし、キャリアや自分の好きを貫くためにはやはり子どもは足手まといになりがち…。平安時代から平成になって、令和になっても変わらないのか。

結局主人公ふたりは「自然の本能」に戻りはしたものの、幼少時からの好きな生き方は捨て去ってしまったわけで。

「女の人生は、人前に出ることもなく、人と才知や学識をきそって興じるたのしみもない」という悩みに対して、ほとんど何の答えも提示されないまま終わる。主人公は帝の世継ぎを生み、皇后の位になったからまだマシ。

原文ではどうなってるか分からないけど、私としてはせめて「お母様みたいなお父様」「帝のような妃」と呼ばれるようなエピソードは欲しかった。

平安時代で自分の意見や好きを貫くのがどれだけ無茶で、でもだからこそみんな(特に貴族の女性達)が憧れたんだろうな。

タイムスリップして現代を見たらどう思うだろう。

六月の七星

今のところの人生史上、最高のBL漫画を見つけたかもしれん。

六月の七星/カスカベアキラ

www.pixiv.net

まず絵が可愛いし、主要キャラの関係も、サブキャラの個性も、小物や手書きフォントのデザインや、モブの一言ネタも…何もかも好きだ。

BL漫画ではあるものの、作者の北海道愛、高校野球愛も読んでてすごく伝わってくる。
まだ2巻しか出てないけど、こんなにハマる漫画に出会えて最高よ…。

2巻の時点で順調に成功したのは良いが、次巻から一体どうするつもりなのか?1巻ラストでフラグの立ったやつの他に、あと何があるというのか?

次巻が本当に待ち遠しい。早くても来年だよなぁ。

たったひとつ注文を付けるなら、2巻の中盤とラストの晴星くんの泣き顔は、もう一工夫欲しかったなぁっていう…。
いや、過去への想いとか色んな感情とかがぐちゃ混ぜになって堤防が決壊した泣き顔とか…グッとくるやん?…あくまで私はだけど…。
かなり重要なシーンのわりには普通だったかなぁーと思っただけ…。


そして以下はネタバレありの今後の展開予想。







気になっているのが凪月の回想シーン。

1コマ目 「ひとりでお薬飲めるよね?」と言って一人で外出する母。
2コマ目 「そんな…!」と電話で叫んでる母
3コマ目 母の自殺現場

この2コマ目の通話相手と内容が気になる。
単純に想像するなら、新恋人に電話で振られた?だけど、その新恋人ってまさか皆見さんじゃなかろうな…?

あの父のことだから生活が破綻したら、晴星くんの親権は母に移るかもしれないし、そうなると義理の父になれるかもしれないわけで…。

まさかな…。
いや、私は不幸展開全然好きだし、「魔法使いと黒猫のウィズ」のおかけで、終わってる変態も隠れサイコ野郎も、キャラとして全然好きだから一向に構わんよ?

もちろん皆見さんが、良い大人の助っ人的存在であってほしいのは一番だが。

しかしこの予想通りだったとしたなら、凪月の「帰る家」は祖父母の家なのか?凪月をハイパービッチに仕込んだのは誰なのか?2巻ラストの父に向けた「僕が取っちゃうかも」発言、須藤君は写真を持ってはいたけど自分が撮った、見たとは言っていない、そもそも1話の時点でなぜか晴星にスカウトの話を持ち掛ける……などの謎が解けてしまう…のでは?

晴星をどうにかしたいので義理の父になりたい、しかし父子家庭でも上手く行ってるようなので一旦計画は頓挫、ついでに凪月は晴星の代わりもしくは自分のペド/エフェボフィリア趣味の一環として頂いた。今はかなたをどう始末しようか考え中。だったりして…いや、まさかな…。

だから作者様、どうか、どうか!この読みとは異なるオチか、これ以上に酷いオチを頼んます!!!

夜の校舎窓ガラス壊してまわった

新型コロナウイルス、もといCOVID-19の感染拡大防止のため、世間では卒業式中止、入学式中止、あるいは入学式の翌日からゴールデンウィーク前後まで休校、なんてことになっている。京都市も同じく。

さて私は、かつての大昔、高校の卒業式の頃、一体どんなことをブログに書いたんだろうと思って、読み返してみた。

「この支、配、か、ら、の、卒業」
と書いてあった。

尾崎豊の「卒業」な。うん、今もその曲聴いてるよ。

最近はポケモンソードをまぁまぁ進め、そして終わらないうちにあつまれどうぶつの森をはじめてしまった。

さらに今はリトルナイトメアが気になっている。

マイスリー全部ゆめ

詳しくは知らないが、キリスト教には「原罪」という考え方があるらしい。
人間は、かつて神との約束を破って知恵を得たのだから、今生きてる人間も、生まれた時から罪を負っている、というようなものだったかと。

その罪に対する罰がもしも人それぞれにあるのだとしたら、私の場合は「結局人と繋がれない」だと思う。

生きていることに意味はない。いや、人の役に立つ仕事をしていたり、社会に貢献していたり、立派な夢を持っていたり、生きることに意味のある人はたくさんいる。そもそも生きる意味、生きてる価値というやつは自分で作り上げるものだ。一方で、生きる価値を他人に勝手に決めつけられてる人もいるし、そして私はそのどちらでもない。

生きていることに意味はないし、死ぬことにも意味はない。

この日本では、年間2万人が自殺で死に、45分につき1人が東京23区内で孤独死し、幼稚園や保育所に行きたくても行けない子供達が1万人いる。
それでも何も変わらない。生きようが死のうが何も変わらない証拠だ。

社会との繋がりの希薄な人が…などとニュースやら何やらで目にし、耳にする。
結局のところ私も、どうあがいても、そっち側のそういう人達のうちの一人、ということなんだろう。

衣食住も娯楽も、他人と共通の話題にしたり、共感し合ったりしなかったりするから、「こうすべき」とか「あれをしたい」「やってみよう」という気持ちになれるんだと思う。

話す相手も、報告すべき相手も、共感し合えそうな相手もいないとなると、衣食住も娯楽も、何の感情も伴わないし、何の価値もない。生命を維持するための簡素な手段以外の何物でもない。

そしてそういう人は、「救えない奴」になっていくんだろう。

何をしても、何を言われても、もう心が動かないからだ。

ある歌詞に「諦めてると僕らは なぜか少し生きやすくなる」とある。すごくよく分かる。この世のあらゆる「こうすべき」「あれをしたい」「やってみよう」と無関係になれる。本当に何も考えることも悩むこともなくなるんだろう。ただ死なない程度に生命を維持するだけでいい。

そんな意味のない人生の残りも、仕方がないと諦めればいい。ただそれだけの話。
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