深い森

友達からリプやいいねが来ると嬉しい。

大家さんちのツルウメモドキにいたウメエダシャクの幼虫が、サナギになって4日ほど経つ。順調にいけば成虫になれる。

私ももう行かなきゃ。
2008年の秋に引っ越してきて、もう12年ほど住んだ京都とこの家から。

これからどんどん不要そうなものを処分していく。冷蔵庫も電子レンジも洗濯機も食洗機もカーペットもベッドも。家の中がこれからどんどん空っぽになっていく。大学のみんなと過ごした場所や景色とは、これからはもう近くなくなる。

新しい場所に行くことは、何かを捨てることかもしれない。成虫が自分の脱け殻を捨てるみたいに。
だけど、自分の手も足も眼も顔も頭も、ちゃんと付いている。それで自分がなくなるわけじゃない。

良い理由で離れるわけじゃないから、いつかまた京都に来れる時は、楽しい思い出で上書きしたい。
今はただ、やれることをやるしかない。

今日、会社の有線からなぜかDo As Infinityの深い森が流れていた。人生を2周しているような気分になった。

緊急事態宣言が一旦解除された一方、私はというと

逃げ出したい気持ちになるけれど、可能性があるならば、今やらなきゃこれから一生後悔することになる。
感情的になって水の泡にならぬよう、蹴りが付くまでは無の精神でいよう。

決戦のドルキマスを終えて

ドルキマスシリーズ5作目にして、ようやくディートリヒの本音や素顔を見れた気がする。あと、ブルーノが戦死した後クラリアの養父になってたとか。それ知ってから過去のシリーズ読み返したら、二人が会話してるだけで、全部感動的なシーンに。

ドルキマス国王に復讐し、国をめちゃくちゃにすることだけが目的だったディートリヒが、亡くなった親友の娘(クラリア)の養父になることを承諾する…。

そして二人とも軍人として次々に功績を上げ、どんどん昇進し、ディートリヒはクーデターを起こし政権崩壊、そしてなんやかんやでクラリアも一緒になって次の政権も崩壊させ、窮地に陥るも、クラリアは「お父様の代からお世話になってるんだ、最後までついて行きますよ」と部下達に言われる。ディートリヒは敵の大将の目の前で「閣下を撃てません」と敵兵に言われる。

ディートリヒにもクラリアにも、ブルーノが関わっている。クラリアについて行ったオルゲン大尉にも。(なぜか今回ボイスなし。ガチャに登場しないから?もったいない。こんなに良いキャラなのに。)

一般市民の絶望する様を見たかったカミルと、復讐のためなら何でもやるディートリヒは、大して差は無かったのかもしれない。
ブルーノと出会った対シュネー戦では、シュネー国の市街地を焼き払い、ついでにディートリヒ的に無能認定した部下達や上司も焼き払った。
それが元帥になってからは、敵地での略奪行為を徹底的に禁止させるまでになった。

一体どういう心境の入れ替わり…。それは間違いなくブルーノとの出会いだろう。
クラリアの回想に(父は時々、若い将校を連れて帰って来た。「家庭の味を教えてやるんだ」と言っていた。それがディートリヒおじ様との出会いだった。)とあった。

ブルーノ、クラリア、エルナ、ローヴィ…。
「彼らの想いに応える術がない。だから国を出て行った。」

1作目で、ディートリヒは戦争狂、死にたがりと陰で呼ばれている、とあったし、ウィズと主人公の分析でも、死に場所を求めていて、だけど死ねない、そんな人なのではとあったけど、「戦争に居場所を求めたことなど一度もない」と、ようやく今作で明らかになった。全プレイヤーの誰にも理解できなかった、ディートリヒの頭の中のほんの一部が。

戦場は居場所じゃない。なぜならもう既にディートリヒの居場所は永遠に失なわれてしまったからな……。 強いて言えば、公私共に右腕的存在だった者と、共に居るはずだった場所……。

そしてローヴィの居場所もまた永遠に失なわれてしまった……。

ローヴィが第二のディートリヒ的存在にならないかとても心配だわ。

あとはジーク(cv梶裕貴)、フェリクス(cv木村昴)の出番をこれで終わりにしてはならない。彼の活躍するストーリーをもっとやろう。めちゃくちゃ良いキャラしている。これで終わりはもったいない。やろう。そして黒ウィズの世界でこの役者さん方の活躍するところももっと見たい。やろう。



谷山氏のツイッターが炎上した件について

4月23日、GRANRODEOのボーカルである声優の谷山さんが、ツイッターで発言を投稿。半日後に謝罪、削除。以後今日まで更新なし。

世の中には、政治的思想や宗教的価値観を、隠すことなく発言、発信している作家や、バンドや、劇団がざらにある。どんな思想だって、思うこと自体は自由だし、それを発言しようがしなかろうがそれも自由なのだから、好きにすれば良い。

だから谷山さんがそういう思想を持っていることも、それを発信したことも、それ自体が悪だとは私は思わない。

ただ、谷山さんは、進撃の巨人という、未知の生物や人類の未曾有の事態に仲間と立ち向かう作品に出演しても、過去と向き合いながらも人々に笑顔や元気を届けるアイドルやバンドマンやアスリートを演じても、GRANRODEOが15年続いても、その15周年ライブや飯塚さんの誕生日ライブが延期になっても中止になっても、ツイートの翌日が長年演じているゲームキャラクターの誕生日でも、たくさんの楽曲を出して、たくさんライブをしても、そんなことよりも2ちゃんのまとめサイトやインフルエンサーの呟きの方が、よっぽど刺激的で感動的で、心に残っているようだ。

じゃなきゃああいうことを、今の世界的パンデミックの状況で、世界に発信しようと思わないだろう。

私はそれがただただ悲しく、虚しい。
あまりにひどい文章だった。今までのGRANRODEOとの思い出や、たくさんの歌詞や言葉は、一体何だったのだろう。2ちゃんのまとめサイトやインフルエンサーから学ぶことはあっても、これまでの活動や演じた作品からは、何も学ぶことも感じることもなかったのだろうか。怒りが湧いてくる。怒りと悲しさと虚しさが。

カッコいいとでも本気で思ったのか?
感染の恐怖や、先の見えない不安に抗えなかったのか?
自分の政治的主義主張を世間に示したかったのか?
医療関係者や他国の住民をバカにしているのか?
それともその全部なのか?

当の本人は何も語らない。ツイッター自粛してるから。

この事態がもし大河俳優やお笑い芸人だったら、今頃どんな目に合っているか。朝昼晩とワイドショーに取り上げられて、大御所芸能人から罵声を浴びせられ、週刊誌から追い回され、何度も何度も謝罪の言葉を求められ、そしてきっと大河や朝ドラから降板させられる。

声優だから大目に見てもらえてる。ツイッターでヲタクからクソリプを飛ばされるだけで済んでるのだから。

もう悲しくて虚しくてやりきれない。

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