恐竜博2019

9月19日、東京国立科学博物館の恐竜博2019に行ってきた。

良かったところ
デイノニクスのホロタイプ標本、むかわ竜(カムイサウルス)、デイノケイルス。シノサウロプテリクス、カウディプテリクス、アンキオルニス。この御三方も実物の化石で驚いた。

そしてデイノケイルスのデカさ。本当にこんなのがいたのかと思ってしまうくらいデカい。こんなにデカく成長できるまでに、ほとんどの子が食べられてしまいそう。他に大した武器もなさそうだし……。

あまりにもデカすぎるので、そのあとのティラノサウルスが、複製とはいえ全身なのに全く注目されてなくて、親子の撮影スペースと化していたのが微笑ましかった。私も全く見てなかったけど……。

日本で見つかったモササウルス類、フォスフォロサウルスのホロタイプ標本。
ヴェガヴィスの鳴管。

疑問に思ったところ

デイノニクスの尾椎と血道弓の間に、別個体(と思われる)のデイノニクスの爪が挟まっている化石を、「共食い状況を示す」とし、集団で狩りをする従来のイメージを、改める必要があるかもしれない、と紹介していた。

ド素人の立場で言うのもなんだが、一言で言って「は????」て感じなのだが。

そこに挟まっているのが爪と歯だったなら、もしくはその尾椎骨がデイノニクスのお腹の位置から見つかったのなら、共食い説を唱えるのも分からんでもない。

ご丁寧に、発掘担当者が当時現場で書いたスケッチ帳も展示されていて、英語のメモはスルーしたけれども、スケッチ見た感じではそのような発掘状況には見えなかった。

この化石から分かることは、「しっぽの骨に、別の個体の(ものかもしれない)爪が挟まっている(ようにも見える)こと」と、「その2体とも死んだ」ことだけ。

生前しっぽの骨に爪が挟まってしまって、死に至った原因を推測するにあたって、縄張りやメスや獲物のための戦闘が行われた可能性は充分考えられるが。
だけどなぜそこで、あえての「共食い」という説が出てきてしまうのか…。

あの鋭いカギ爪や身軽そうな身体を見れば、高い身体能力を持っていたと誰でも想像できる。
そんな相手より、展示でもやられ役になっていたテノントサウルスや、それこそ成長しきってないデイノケイルスみたいなのを襲撃する方が、遥かにしとめやすいはず。
それに、展示されていた植物食恐竜と見比べれば、明らかにデイノニクスの方が可食部分が少ない。

食べるためにデイノニクスがデイノニクスを襲うなんて、本人達からしたらハイリスクかつノーリターンすぎると思うのだが。

「だ、だって、死体も食べてたかもしれないじゃん!」という声も聞こえてきそうだけども。だったら植物食恐竜の死肉を食べるだろうし、そもそも日常的に死肉も食べるなら、身体能力を高める必要だってないはず。

自分たちの展示内容を自分たちで否定してません??

「それしか食べられるものがなかった」と来るんなら、しっぽの骨に爪を挟んでしまうくらいの元気があるなら、自力で抜くことだってできただろう。

自分的には、この化石は「何らかの理由で自力で植物食恐竜を狩れなくなったデイノニクスが、共食いをしている間に死んだ」のではなく、「何かを巡って激しい取っ組み合いをした結果、2体とも力尽きて死んだ」状況を示している、と推測する方が自然だと思うのだが。

そりゃ恐竜の時代なんて誰も見たことも行ったこともないのだがら、想像力や発想が大事なのはよく分かる。だけどそれが研究の結論になってしまったら、学問として本末転倒じゃないのか?

想像や発想が何でも通るっていうのは学問じゃない。それは同人誌活動っていうんだ。

最近テレビで引っ張りだこな某教授が学術協力をしているはずだが。それでどうしてこんなことに?

まあデイノニクスのそのパネル以外は、すっっっごく良くて、特にむかわ竜(カムイサウルス)と会おうとなると、次からは北海道行くしかないから。奇跡の出会いっていう気持ちで拝んできた。

だからこそ、むかわ竜の栞付きの本が欲しかったのに、会場のショップで売り切れてた。仕方ないので、科博らしいトリケラトプスのほうを買ったのだが、帰りに博物館のほうのショップに行ったら、普通にめちゃめちゃ売ってたわ…。

恐竜博の出口あたりで、スミソニアン博物館のリニューアルオープンの告知動画が流れていた。外国の博物館て、めっちゃおしゃれで良いなぁ。

常設展で、古生代の動物たちの化石を見た。どう見ても妖怪みたいな三葉虫がいたので、写真撮った。

他のお客さん達が、みんな三葉虫を「キモい!」と言っていた。気持ちはめちゃめちゃ分かるけど、下のほうにいたワリセロプスやコミュラの厨二病的デザインだけは見てほしかった。

そのうちに、城西大学の博物館も見に行きたいなぁ。


USJ

15年ぶりくらいにUSJに行ってきた。家族と。
アトラクションの内容じたいは、開業当時と比べたら、さすがに格段にアップしていた。アトラクションじたいは。

だが客も従業員も質が低すぎる。

・掃除スタッフのすぐ近くで、歩きタバコしてる客いるのに完全スルー。

・上演中録画してLINEで送信してる客がスタッフの目の前にいたのに、注意せず。

・明らかに日本語通じない外国人に対し、日本語で話し続ける。

・そもそも、注意事項や上演前アナウンスが日本語のみって?

運営、頭悪すぎる。
客の質が悪いのは、従業員の質が悪いからだと思っている。
もう二度と行かねぇ。
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2019年09月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
アーカイブ
カテゴリー