大阪の国立民族学博物館へ、特別展 驚異と怪異 想像界の生きものたち を見に行ってきた。

世界中の神話・伝説の生物や妖怪に関する物が、祭祀用の仮面や衣装から、河童や人魚のミイラや、龍の頭骨や、ファイナルファンタジーの資料用粘土細工まで、何でもかんでも展示されている。

人魚のミイラは、上半身は猿、下半身は魚の干物を上手いことくっつけて作られている。X線写真には、芯に針金のようなものが使われている。が、江戸時代の当時は、ありがたがられて多数、出島から海外へ販売されてったそうな。

龍の頭骨は、ウマっぽい頭骨に鹿の角を足しているように見えた。そしてイルカの頭は天狗の頭蓋骨、サメの歯が天狗の爪として信じれていたらしい。

ここでまさかの、幻想生物繋がりで、ヤン・シュヴァンクマイエルの版画をお目にかかることができるとは思わなかった。

浮世絵の特徴をかなり掴んでいるようで、かつコラージュの違和感が余計に不気味さを増しているような。

すげーもん見たーー。

そして常設展示が広すぎる。

個人的に、ザンビアの「ニャウ・ヨレンバ」という、死者の魂のための祭りの映像が良かった。
(テンション高めの)歌や踊りで死者の魂は慰められ、安心して死後の世界に行けるという。こういうの、日本にも少しはあっても良いのになぁ、と思う。