7月に読んだ本
インスマスの影 クトゥルー神話傑作選/ラヴクラフト 編訳南條竹規
ワンダーJAPON 2020年1号

TRPGをやって少し知ってはいたが、映画「宇宙の彼方より」をとよさんと見るために、予習として初めて原作を読んだ。
これ今まで読んだホラー系小説の中で一番怖かった。編訳者の解説ページで「最高傑作」と評価されてるのも納得のもの…。ここでのラヴクラフトの生涯や作品解説が良いエピソードしかなくて、ここがSAN値回復ページでしたわ。

ワンダーJAPON 2020 1号

高度経済成長やバブル景気で建てられて、やがて終戦、バブル崩壊、地震台風、社会の変化、コロナの影響で役目を終えて打ち捨てられる施設、鉄道、道路、橋。
そして変わったデザインの建築物、変わったコンセプトの店、今なお現役の工場等々。
ちょっとそのへんを歩く時でも、街の見方が変わってくる。
神奈川の迎賓館のことは初めて知ったが、胸が痛くなった。館の貴重な品々はどうなったのだろう。

1号は東京と関東がほとんどだったが、大阪と近畿地方の号もあるらしく、そちらも楽しみ。
こういう雑誌を待ってた。
知りたいことから興味ないことまで、一冊に詰め込まれてる雑誌という媒体は、やはり好き。

電子書籍の好調に加えて、芥川賞の重度障害の人のご提言(重度障害者はそもそも紙の本を持つのが難しく、健常者と比べて読書機会が不平等、日本と比べてアメリカでは云々)により、紙書籍媒体はますます厳しい時代になっていくだろうが、電子書籍はやっぱり配信停止されたら手元に残らないので、私は本屋に行き続け紙書籍を買い続けます。