大きくなってから、文章の偏食が酷くなった気がする。

それはゆらゆらと揺らめいて彼女を拐っていった。だけれども、それが大事なのではなくて彼女が居なくなるのではないかと次の礎のために還って行ってしまうのではないかと。彼女は、僕らが愛した彼女は、今までに何人といた彼女ではなくてただ一人の愛しい人だったのに何故我々は失うのか彼女こそ好きだったのに。君のために世界を失うことはあっても、世界のためにあなたを失いたくはない。

だけれどきっとでも記憶が引き継がれるから大丈夫とかそんな話をしているのではなくて。
命に限りがあるから百年が短いのはやはり人間じゃないんだよ。