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映画「君の名は。」

もともと観るつもりだったが、先に観た娘から
「早く観ろ!」と催促。
とても良かったから早く語り合いたいらしい。
そーゆー時は絶対内容教えないのだが、
「あれってSFやね?」
「え!?SFなの?」

2学期学校が始まって映画館が空いてから行こうと思ったが、9月1日もう始まってる学校はフルに授業あるだろうし、始業式の所も午前中は大丈夫だろう。
というワケで映画の日、朝一上映で行ってきた。
パンフがラス一だったセーフ!
こんなにパンフが早く捌けるほど評判なんだ!
確かにネットニュースでは初日でエラい動員だとはあったなぁ。
新海監督作品にしては早くから予告編流して宣伝も打ってたしなぁ。


夢で入れ替わり(?)だけならファンタジーだが、あーゆー展開だとタイムパラドックス物になるのか?
なら広い意味でのSFか?
しかし問題はそこじゃないから。

夢の中で入れ替わり、だけど夢だから自分に戻った時は忘れて…しかし入れ替わりを確信した時からスマホの日記を通じて心を通わしていく。
入れ替わりで互いの身は知ってるのに、心は文字でしか繋がれないもどかしさ。
喧嘩もしながら、それなりに入れ替わりを楽しんでたコメディな序盤(だけど自分に戻って目覚めたら忘れてる)。

中盤、入れ替わりが途絶え瀧サイドだけで話が進み出してから、どんどん話が切なくなっていく。
終盤は泣く

三葉になって会った出来事は、ほとんど忘れているけど、微かに残っている風景を資料を頼りにスケッチで再現していく瀧。
三葉への手がかりはそれだけ。
それを手がかりに見つけた真実は…。
それまで叙情的で美しかった風景がいきなり絶望に変わる。

一時は途絶えた場所も時間も越えた繋がりは、瀧の「会いたい!」という強い思いが一方的な入れ替わりを果たし、三葉の友人をも巻き込んで(入れ替わり以前に瀧の友人も巻き込んでいる)クライマックスへと転がっていく。

黄昏時の奇跡に時空を越えてようやく会えたふたり。
僅かな時間の逢瀬の後、どんどん忘れていくふたり。

助けられるのか?
再び逢えるのか?

風景が美しい。
空と雲が美しい。
泣けるほどに…
空と雲はジブリが定評あるけど、それとは全く違った美しさ
物語を絶望へと導く彗星の美しさ。
瀧が求める風景の美しさ。
それがあるから、ふたりの出逢いと繋がりが深い意味を持ち物語を紡ぎ直す。

どんな突飛な設定でも新海監督の描く世界は、基本的にボーイミーツガール
そしていろんな意味での距離間。
(「星を追う子ども」以外は見た)
さらに切なさ。

「君の名は。」は序盤の明るさは万人受けするが、その明るさが中盤以降の切なさをより際立たせる。
また時間不足ではなく、おそらくワザと描かれなかった部分が行間となって、想像をかき立てる。


[追記]
互いの名前を求めてるのに自分は「すきだ」と書いたり(おそらく)「すき」と書こうとしたり、求めてるモノより気持ちが先行してしまうふたり

瀧は山で目覚めた時、自身として名も知らぬ三葉を求めたことすら忘れてたな(記憶が書き換わった?)。
おそらく三葉も大災害の後、なぜ自分が人々を助ける為に奔走したのか忘れただろう。
描かれてはいないが、どんな風に父を説得したか父しか覚えていないかも、いや父すら記憶が書き換わってる可能性あるかな。

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