毎回の手術、苦難の末にもいつも成功して、その辺は予想通りバッドエンドはなし。
このシーズンの主役は黒木医師ですね。
死にキャラはだいたいおいしいトコ持って行きますが、最終回の黒木医師は超いいとこ取りの超格好イイ
仲間の裏切りにあい人間不信になって渡米して、最後に最高といわれるチームを崩壊さそうと帰国したが、彼らに魅せられて人間性を取り戻し死んでいく。
死ぬ時の朝田医師とのやりとりは涙モノでした
主役はこの人です。
やるせない話だったなぁ
結局は殺人に見せかけた自殺の足取りを追う捜査になってしまった
就職氷河期・派遣切り・雇い止め、資格があっても役に立たない。
当てのない就職活動・その日暮らし・住居難民。
生きるのに、その日生き延びるのに精いっぱい
犯罪に手を染めて僅かの金を得て生き延びる。
それすらも絶たれる。
彼は価値が無いと二度言われた。
一度は元婚約者に、二度目は名義屋に。
これほど傷つく言葉があるだろうか?
彼は彼なりの努力はした。
頼りもした。
しかし、彼が頼った人々は不幸にも己の事しか考えてない人々。公僕でさえ。
ドーナツ屋の言葉とアパートのことで絶望した彼が偽装自殺したのは、右京さんの言うような「社会に殺された」と訴えたかっただけでなく、社会へのささやかな復讐でもあったのではないだろうか?
「ボーダーライン」は
彼の生死のボーダーラインか?
彼が越えようとしていた「正社員」のボーダーラインか?
彼が犯罪に手を染めるかどうかのボーダーラインか?
彼に価値があるなしのボーダーラインか?
どのボーダーラインにしても、あまりにツラい
久しぶりの捜一と特命の丁々発止のやりとりにイタミンのボヤキに芹澤の失言、堂々たる三浦さん。
芹澤の失言の鍵をカギに、特命の捜査の方がリード!
コンテナの鍵
私書箱の鍵
無料ロッカーの鍵
全てが柴田のギリギリの生活を支えていた物だった。
しかしそんな柴田にも右京さんの言葉は容赦ない。
右京さんにとってどんな理由があろうとも犯罪は悪なのだ。
「お手柄ですよ、米沢さん」なんて風に捜査が進むのって久しぶりな気がした。
薫ちゃんはよく何気ない言葉で言われたからなぁ。
ラスト
右京さん、素直に神戸クンを誘わない(誘えない?)
右京さん「環さんの所へ行きますが、君はどうします?」
神戸クン「ちょっとあったまりたいですね」
右京さん「では行きましょう」
神戸クン「はい」
こんな事件のあとは、誰かとじんわりと温まりたいよね。