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朔野安子作「姫君の条件」

久しぶりに読みたくなって書庫(押し入れの収納ケース)を漁る。

全8巻、じっくり3日かけて読んだ。
正確には読む時間が小間切れなので、じっくり読むには3日かけざるを得なかったてトコ

一応「姫と従者のラブファンタジー」てことになってますが、そんな甘々なストーリーじゃありません


精霊が愛した人間を一生守護する世界。
パパリダ王国の末娘ダリアンは強い精霊の守護を受けようと日夜奮闘中!
何故なら兄弟中で一番強い精霊の守護を持つ者が王位を継げるから。

わがままおてんば無鉄砲生意気な姫に従者(護衛官)のキールは振り回されっぱなし
が、どんな危機にもダリアンが呼ぶと必ず駆けつけ守るキール。
実はキールの正体は最強の闇の精霊で、人の形をとってダリアンの従者をしている。
しかも精霊としての感情も人間としての感情もダリアンに惚れてるから、ややこしいとゆーか

そのせいもあって、格好いいのに優柔不断でどんどんへなちょこトホホヘタレな感じになっていくのだが、その真相は作者が下僕フェチな故である

ちなみにダリアンの方もキールにベタ惚れである。
なんせキールを夫にしたい為に王位を狙ってるのだから(笑)


とまあ、このふたりがどーなるかが芯だが、わがまま姫は数々の経験を重ねてちゃんと成長していくし(姫がどんどん男前になるのでキールのトホホ度もどんどん上がっていく)、宗教闘争があったり、クーデターがあったり、精霊の真実がわかったり、最後はファンタジーでお約束の運命の闘いがあったり。

でもいろんなコトもちゃんと教えてくれる。
ダリアンが下町で学んだこと、娼館で学んだこと、精霊達とのやり取りで学んだことは、なかなかの人生訓だ。


なんて言っても読みたかったのは男前姫ダリアンとへなちょこ従者キールの冒険物語を読みたかっただけだけどね!



余談
脇キャラもなかなか個性的。
ワタシのお気に入りはヤールの狩人のザガリード。一見チャラに兄ちゃんだが、博識な上なかなか重いモノを持っている。
あとは元暗殺者で後にダリアンの親友となるサナン。
彼女は後にスピンオフ作品の主役となるが、コミックス未収録
(後で書庫整理(?)してたらスクラップ保存してました!ワタシ偉い!)
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