森見登美彦氏でした。
ははは。
面白かった。
ドタバタコメディ。
これぞドタバタコメディ!
森見節は相変わらず。
作家によって絵柄……文柄?って変わるけどここまで顕著に異質なのは現代には氏しかいないのではなかろうか。
真面目に読んでないと素直に文章が入ってこないから、どりゃ読みがしづらい……
8割真面目に読みました←
これ、ファンタジーなのか。
ファンタジーなのにキャラの行動とか発言はリアルなのよね。
まあそれが味ですが。
狸かわいい……
弟がかわいい。
次兄もよい。
そして氏が必ず描く偏屈な男、赤玉先生。
このキャラクターいなきゃ話が進まないとでもいうようだ。
大体それが主人公なのだけど、
主人公は意外に凡人でした。
海星が可愛かったな。
ツンデレ。
わたしツンデレってあまり好まないのだけど、
海星は可愛かった。
そして金閣銀閣もよい。
敵ながらかわいい。
もうみんなかわいいよ!
弁天はあまり好かなかったけどね。
お父さんの話もぐっときた。
そんな無体な……
男だらけの社会に女が一人いると、女帝というより姫になるのよね。
お母さん然り。
しかしタカラヅカ病で、女子校病の話を書きたくなった笑。
わたしの中高のドタバタコメディ。
書けるかい!←
次は……
今日は本を10冊ほど仕入れて参りました。
棚にはまだ80冊ほどあるのですが。
メフィストの受賞作を漁るということで、殊能将之氏で『ハサミ男』読みます。
麻耶雄嵩氏でした。
はあー!
またやられたww
氏なら何がやりかねないと思って、
でも残りページ的にこれ以上はないかーとも思って、
そしたらやらかしてくれた笑。
すごいな、裏切らないな。
裏切るけど←
ここまでやらなければ読者を裏切ることはできないらしい。
以下ネタバレあり。
↓
確かに、犯人=大鏡ではふうん、やっぱね、だった。
こういう神的な存在っていうのは(今作ではまんま神であったが)、やっぱり疑わしいのよね。
『すべてがFになる』とかもしかり。
しかしやはり探偵役はメルカトルであった。
結局庚は誰だったの?←
関係ない人?
だとしたらかいんはなぜ村に来たのか?
わたし馬鹿なのか?ww
次は……森見登美彦氏で『有頂天家族』読みます!
西加奈子氏でした。
はあ。
良かった……。
本当にハズレがないなあ。
外さないなあ。
なんていうの、物語なのに、ストーリーなのに、起伏がない。
起伏がないのに、スピードがないのに、物語。
不思議。
マティアスが可愛くて……!
わたしって、友達を作るのがとても苦手なのです。
この前、わたしも百合ちゃんと同じように一人旅に出かけたのだけど、
それはぼーっと風呂に入って本を読んで部屋食でご飯食べて文章書いて寝て起きて部屋食食べてお風呂入ってタクシー乗ってお土産買って電車で帰る、家に着いたのはお昼の12時、という旅と言えるものか怪しい道程でした。
姉に言われました。
「旅館でお友達できた?」
出来るかい!って思ったんだけど、
でも普通は出来てもおかしくないのかなとか思ったりして。
姉は自分では否定してるけどお友達を作るスピードが速い。
出産で同室になったお母さんと「同じ日に子どもを産んだから」という理由だけでお友達になってしまうバイタリティ。
退院後やりとりを続けてお互い子どもを連れて会いに行ったりする。
それ、実は羨ましい。
わたしも病院に入院したことあるけど、上から下から楽器のように朝夕関係なく音をぶっ放している何の病気なのかわからないおばさんと、どう見ても健康体にしか見えないお喋りで声のでかいおばさんの、二人がお友達になっていく過程をカーテンの裏からずーっと聴いていた。どちらかが退院するときに連絡先を交換し合っていたのを聞いて、やっぱり羨ましかった。
わたしは、はい、お友達になりましょう!って誰かに作ってもらった空間でなければお友達を作れないのだろう。
そのきっかけは何でもいいのに、そのきっかけを自分では作れない。
本当は百合ちゃんもそういう子だと思う。
百合ちゃんは多分氏の書いてきた女の子の中で一番わたしに近いと思う。
でも、百合ちゃんはマティアスと坂崎と友達になった。
百合ちゃんは、「うつくしい人」。
わたしも、変われるのだろうか。
次は麻耶雄嵩氏で『鴉』読みます。
麻耶雄嵩氏でした。
はわわわ。
やられたー。
そうくるか!そうくるとは思わなかった!
完全にやられた。
氏はやはりトリッキーだなあ。
多分わたしの好きな作家さんの中でもかなーり頭いい。
まず謎解きから始まるという斬新さ。
まだ事件が起きてないのに最後の事件の謎解きをするという。
そして殺人事件だけでいいのに、校内論争にも探偵的なことをさせるバイタリティ。
まあ、話をややこしくしている感は少しあったけど、
それでこの作品の重さが飛躍的にアップしている。
学校の生徒会の話だけでも一冊書けそうなのに、
それをサブストーリーにしてしまうのだからいやはや。
以下ネタバレあり。
↓
矢的犯人説もね、あーそうなんだー程度の納得ができたのよ。
そこがすごい。
それなのに真犯人が獅子丸とは。
まさかそうくるとは思わなかった。
でもさっきも言ったがやはり構成力。
冒頭に読者を置き去りにして謎解きをするとはなんぞや。
普通とんちんかんな謎解きなのだろうなと思うわけじゃん。
わたしが素直じゃないだけ?
しかし残りページが少なくなって、あああれは本当だったんだと思う。
だから紙媒体はやめられないよなあ。
しかしまさかの真犯人。
そしてやはり少しホラーめいているキャラクター。
氏の作品のホラー要素はキャラクターの心情よね。
獅子丸怖かった。
でもかわいそう。
みんなかわいそう。
こんな誰も救われない話を読んでも落ち込まないわたしはやはりどこかが擦り切れているのだろうか。
少なくとも高校時代に読んでいたら落ち込んでいただろう。
次は、もう西ロスが来ている。
西加奈子氏で「うつくしい人」読みます。
知念実希人氏でした。
うーん。
がっかりやあ……
がっかりやあ……
何ががっかりって、衝撃の結末ですよ。
登場人物もみんなステレオタイプだし。
目新しいものといったら、ただ氏が現役の医者であるところによる、医療系の話のリアリティ。
それだけで成り立ってたな。
以下ネタバレあり。
↓
愛美はほんっとに、最初から怪しかったです。
むしろラストを読みたくないくらい愛美犯人説ばればれもいいとこ。
愛美の手術中からすでに怪しかった。
佐々木を殺したのも愛美としか思えなかったけど、そこは動機がわからなかった。
愛美が切り札であることがわかってたし、わたしが考えてもそれ以上の切り札を切ってくるとは思えなくて、
そしてああやっぱり……
だった。
あとはどっかで見たことのあるような金とか秘密とか……
まあこんなもんなのかね。
次は麻耶雄嵩氏で「あいにくの雨で」読みます。