連続殺人鬼カエル男

中山七里氏でした。
わあああああん!
やりすぎ!ww
やりすぎだよ!
終盤はアクションものになってたけど、
もうそれがとにかくしつこい笑。
こわかった……
ちょっとやそっとの描写じゃ唸らないし、ぬるいなどと言いかねないわたしだけど、
これはやりすぎ笑。
ミステリとしても、やりすぎ!
わたしを唸らすことが成功なら成功なんだろうけど、
何も引くまでやれとは言ってない←
読者ってわがままね。
以下ネタバレあり。

ナツオの叙述トリックは、虐待のシーンで疑ったけれど、
なにもかも疑うことが楽しい読書じゃないから、
という理由で放棄。
結果、上手に騙された。
さゆり犯人説については、ピアノルームで拳銃の描写があるまでまったく気付かず、
気づいた時点でこの残ページ数であればどんでん返しがあるか、と思った。
だからラストのあれはやられた!だったけど、
蛇足感も否めない。
やりすぎ、だから←
とにかく描写力がすごすぎて。
いやそこまでする!?って。
娯楽小説はここまでやります。
虐待のシーンもここまで丁寧に残酷なのって最近ないよね。
他のがぬるく感じた。
さゆりに関しては、まあ気づくのは遅かったけど、
最初の印象がとにかく悪かった。
こいつ……?って思った。
多分まぐれではなく、そう仕込まれてたのだと思うけど。
真人のイジメに言及するとこね。
真人が愛おしい……
真人が死んだときにもう容赦ないなと思ったけど、
その時はまだ楽しむ心の余裕があったな…
うーん、
引いたわ←褒め言葉?

次は、何読もうかなー

ママがやった

井上荒野氏でした。
はぁぁん。
これ純文学なの?
「純文学を敬遠してきたミステリファンも」ってもろわたしのことやな。
いや別に敬遠しているわけじゃないんだけど。
敬遠してるのか?
ミステリファンなのは確実。
もっとどたばた人死ぬのかなあと思ったけど、
意外と人間ものだった。
なんかどたばた人死ぬ小説読みたいなあ。
なんでお父さんそんなモテるのかよくわからなかったけど、
そういう空気を孕んだ男ってことね。
ラストのそうじゃなかったらこんな男〜ってあたりで納得した笑。
説得力あるなあ。
小説は説得力が大事なのだな。
ふむふむ。
傑作ではないと思うのだが。
澄江ちゃんがその後どうなったのか気になる。
不動のお母さんが怖かった。
ラストの女の圧力怖かったあああ。
あー。

次は、中山七里氏で『連続殺人鬼カエル男』読みます。

あなたが消えた夜に

中村文則氏でした。
あーー!
久しぶりの読書。
ほんとわたし読むの遅いなぁ。
速読は趣味じゃないけどそもそもできない。
まあね、趣味じゃないのよ。
もったいないと思っちゃう。
先生たちが時間をかけて紡いだ言葉を、がーって読んじゃうのはなんかもったいない。
まあ、これでもわたし的にはどりゃ読みしてる方なんだけど……
そんなことはどうでもよくて。
ミステリだと思って読んだんだけどなぁ。
サスペンスだったんだけど、
ミステリではなかった。
中島さんと小橋さんのコンビは好き。
ありきたりな刑事コンビものだったけど、
中島さんがずっと小橋さんのことをさん付けしてるのがなんか新鮮だった笑。
登場人物はたしかに把握するのは大変だったんだけど、
氏がそれを意識しまくっていたからだろうか、
混乱はなかった。
三章がすごい。
人間が狂う様を、じわじわと書ける作家って尊敬する。
めぐみの存在感……
米村もそうだし真田も、どうしてそこまでめぐみに惹かれるのか。
そしてなによりこわかったのが、めぐみのお母さんだよな。
強かすぎる。
殺しに行っては言いくるめられて殺さない犯人が、誰より人間味あふれてた。
でもまあ、面白かったです。

次は……何読もうかな。
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