女王様と私

歌野晶午氏でした。
うわー。
なんやのこれ。
氏はいつも変化球投げてくるなあ。
面白かった……
としか言いようがないよね。
全部ネタバレになっちゃうよね。
このスピード感は、気持ちいいですよ。
絵夢が途中から可愛く見えてくるから不思議だ←
44歳童貞はちょっとやばい気がするけど。。
以下ネタバレあり。

来未ちゃんもとい月ちゃんいいキャラしとるww
知佳ちゃんが一番キテると思ったけどね。
ラストで登場してここまでの狂いようは、絵夢でなくとも怖いぉぅ。
お願いします。月ちゃんは将来のある身ですし。
いやいやいや、自分の娘が人を四人殺してそうなの、はないよう。
狂ってるよう!
一番かわいそうなのは来未ちゃんね。
しかし、この小説の狂ってるところは、そういう登場人物だけでなくて、世界設定ね。
途中(ほぼ中盤)でなんと夢オチ決定。
そしてチート機能発揮。
いやいやいや。
そら卑怯やで、先生。
こんな小説ないおなー。
しかし、現実世界で実際に殺人があったというオチ。
落とすねえ。
これぞプロの技なり。
感服しました。
恐れ入ります。
絵夢にはまりそうww
ムカつくけど可愛い……

次は何も考えてません!←
実は絶頂鬱期で、本の中に逃げ込んでいただけなので……やっぱ読書中は落ち着くなあ。

黒猫館の殺人

綾辻行人氏でした。
ううん。
こういうものでした。
わたしが求めていたのは。
本格ミステリ。
まさに本格や。
今回は絢辻先生の勝ちやな。
しかし絢辻節っていうのもなんとなくわかってきた気がする。
時間とか場所とか、そういうトリックが好きね。
うーん、なんていうのかな。
良い意味でも悪い意味でも、「普通」の(本格)ミステリでした。
以外ネタバレあり。

氏はちまちまとしたトリックでなく、大掛かりなトリックを好むようだ。
すり替えトリックは常識。
これも一種の叙述トリック?
伏線がたくさんあって、物は言いようだなあと思いました(失礼)。
別段驚きがなかったのが残念なところ。
別に犯人は誰でもいいしね。
動機もまあ美しいっちゃ美しいけども。
自分の信念に基づいて殺人を犯す。
しかしそれが信念なだけに、やはり誰でもいいじゃーん、ってかんじ。
それに対して、天羽先生が養女を殺しちゃうのもその動機も良かった。
しかし買ってた猫はどうなったのだろう。
久しぶりに本格ミステリを読みました!

次は、歌野晶午氏で「女王様と私」読みます!
だいぶ前に買った本。
氏も久しぶり。

恋恋蓮歩の演習

森博嗣氏でした。
久しぶりの森ミステリィ!
あー、読みにくかった!
相変わらずやなあ、森節。
だって16時頃に読み出して、読み終わったのがこの時間よ?いくらわたしでもこのローペースはないだろう。
まったく。
いらいらしちゃった。進まなくて。
やっぱりVシリーズつまらんよう。
S&Mシリーズの感動を与えてよう。
何と言ってもね、Vシリーズの致命的なところは、キャラに全く惹かれないというところ。
キャラが弱いとか言ってるのではなく。
魅力に欠けると言ってるのではなく。
ただ単にわたしの好みでない、というだけ。
キャラに感情移入できなかったらその小説は終わっている。
つまりそういうこと。
以下ネタバレあり。

しかし、森ミステリィここまできたか。
人死んでねえよ!!
もうびっくりしちゃった。
冒頭の二人の恋はまるで恋愛作家を真似てるようで新鮮で面白かったけれど。
ラストの真相、保呂草さんの種明かしもなかなか良かったけれど。
インパクトがない!
さつじんじけんををを!
なんか最近ミステリィばっか読んでるけど本格ミステリィには出会ってない気がする……

絢辻さん読もう。

彼女は存在しない

浦賀和宏氏でした。
はにゃーん。
今日(昨日)はお花見をしました。
(この、ネタバレ前の記事が近況報告になっていますね)
と、いうわけで、感覚的には今日は2冊本を読みました。
いやあ、すごい話だった。
この感動は「サラバ!」以来だ。
もちろんあの感動には全く及ばないけれども。
また違う感動ね。
衝撃、ともちょっと違う。
なんだろう。不思議な感じ。
とても、創作意欲をくすぐる感覚でした。
でもこあいよー(´;ω;`)
以下ネタバレあり。

かなこが妹なんじゃないか、とは、途中で何度か思った。
四人が鉢合わせるシーンで、とか。
でもそうだとするとどうしたらいいのかわからなくて、とにかくページをめくっていた。
ラノベに浸っていたわたし的には、いい作品だった。
なんと氏もメフィスト賞作家ではないか。
わたしは意に介さずメフィスト賞に惹かれている。。
多重人格うんぬんも、最後まで疑ってかかっていたが。。
お兄ちゃんいい奴だし、何より浦田先生いい奴すぎる。
かっこよすぎる。
そしてところどころ描写がホラー(´Д` )
なんだろう、これも叙述トリックっていうの?
いうのか?
まあそうだろうな。映像にはできないもんな。
これ読んで、わたしが何を書きたくなったかというと、とんでもなく良い人ばかりが出てくる話が書きたくなりました。
アウトプット期間に入ろうかな。

ということで次の予告なし!

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識

西尾維新氏でした。
ここ一週間ほど、何をしていたかというと、驚くなかれ、ゲームを作っていました。
サウンドノベルなんですけどね。
わたしの書いた「ヤコブ館のお茶会」を、ノベルゲームにしたのです。
この作品、戯曲化したり漫画化したりゲーム化したり、かなり重宝しています笑。
いやあ、楽しかった。
立ち絵は三流ですけど恥。
しかし、iOSでアプリ化できると聞いて作ったのに、アプリ化の作業がわからなすぎて今困っている。
作ったのは朝顔の君編なのだけど、あれのデータ消さなきゃ次のシナリオ作れないから、さっさとアプリ化したいのに。。
おっと、どうでもいい近況でした。しかしまあ、わたしは創作が好きだなあ、というところ。
さて、今作ですが。
やっぱり、ザ・ラノベでしたね。
前作のように言い訳がましい。
前作よりはましな言い訳だったけど。
なにより零崎がいい……
うーん。しかし、一言申したい!
「でも、犯行の動機を重んじ過ぎるところがあるのが、ちょっと嫌い。」(p.410参照)
この台詞ね。
自身の書く推理小説の動機が甘いからって、こんなふうに作品の中で釈明しないでほしい。
話に言い訳作るのはまだ許せるけど、作品に作者が言い訳するのは狡い。
動機はね、確かにどうでもいいんだよ。どうでも。
それこそ後付けでも。
大体の小説がそうだろうし。
でもね、そのどうでも良さ加減をどう料理するかで、作品の味は酷く不味くも美味しくもなるのですよ。
前の記事でも書いたけど、動機はスパイスなのです。
最後の最後に味を決めるのが動機なのです。
別に、ただの殺人として素の味を楽しむのも一つの作品です。
でも氏はそうしなかった。何とか食べれそうなくらいのスパイスをきかせてきた。
それをするならもういらないよ、ってかんじ。
その動機部分を一章割いて語るくらいなら、唸るものを作りなさい。
ああ、何上から言ってんだ。
以下ネタバレあり。

ワトソンくんが、なんと零崎というところが笑えた。
あと、グロいです。
そんな、自分で指の骨折るとか、肩外して殴るとか、顎外してアッパーとか、
ちょっと矢部崇氏を思い出してしまった。
まあそこらへんの描写はむしろ好みなのだけど←
そして、氏の、どうにも含みのある表現が好きじゃない。すっきりしない。
あのね、いくらシリーズものだからって、含み持たせすぎ!
過去のこととか、チームのこととか、気になるじゃん!ぶーぶー。
ふんだ。

次は、浦賀和宏氏で「彼女は存在しない」読みます!
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