高校事変V

松岡圭祐氏でした。
えーー。
なんかすごいことになっとる。
結衣ちゃんすこー。
すごい話の広げ方したけど、
この話このシリーズでする必要あった?
まあでも日本国内で結衣ちゃんが高校を卒業するまでに大量殺戮を行わなくちゃいけないんだから、
しかたないか笑。
そう考えるとしかたないんだけども。
うーん。
話が壮大すぎる。
いやいままでがこじんまりとしてたとは言わないんだけど……
りんかちゃんがヤング結衣ちゃんで可愛かった。
むしろ結衣ちゃんを拉致した黒幕で、
「ほほほお姉さま大したことないわね」
的な登場をするのかと思った。
ヒロインはあくまで結衣ちゃんだけなのね。
でも結衣ちゃんがのっけからやられてて無双が揺らいでちょっと寂しかった。
相変わらず理恵がかわいい。
そして地味なんだけど、
結衣ちゃんの息を止める作戦、
すごく地味なんだけど、
超人的。
前作のダイビング並みに超人的。
こわい。
しかし面白かった。
このシリーズ、
内容よりもどう次に繋がるのかが一番難しいと思う笑。
既述のとおり結衣が高校生で、っていうタイトルからの縛り。
でもそれをやってのける氏についてく。
莉子たそも超えたか。

次は、うーん。

そして名探偵は生まれた

歌野晶午氏でした。
うう……
悔しい、面白い。
何度氏にやられれば気がすむのだろう。
表題作はね、ふうん、だったんだけど、
総じて面白かった。
全部毛色が違うの!
ミステリでそれやるぅ!?ってのまで含めて、
氏の拘りが詰まってて、
「生存者、一名」はサスペンス調で
タイトルからオチてるなんてありですか、って感じで。
これが一番好きだったかな。
ちゃんとミステリになってるんだからびっくりよ。
信仰宗教の宗教員が一人称の話なんてある?笑。
急なサバイバルから脱落していく登場人物が、脱落したがばかりに疑われる。
それがまさかミステリとしてオチるなんて。
面白かった。
と、勢いをつけて「館という名の楽園で」は、
トリックが先に思いついたんだろうなって思うのが人情でしょう笑。
でもそれをこんな形でクリアさせるなんてねえ。
劇中劇中劇をされたときには白けようものを、そこは氏の腕力で笑、面白く読めちゃうから不思議。
そしてちゃんと人を殺す氏が好き笑。
最後の「夏の雪、冬のサンバ」でもそうだけど、
ほんとに江戸川乱歩が好きなんだなあ。
これが一番めちゃくちゃな話だと思ったけど、
キャラクタで遊ぶの好き。
ニックネームで呼び合うのがどこでオチるのかなと思いながら読みました。
どれも、犯人当ての要素が整っていて、
でもわたしはやっぱりミステリは騙されるのが好きだから、
そもそもミステリにおいて犯人当てほど無粋なものはないと思ってるからしない(できない)のだけど、
犯人当てが好きなひとは読むべきだと思う。
犯人当てもの、と言われていたら読まなかったかもしれない。
そういう意味でブックオフさまさま笑。

次は、待ちきれない!「高校事変V」読みます。

高校事変U

松岡圭祐氏でした。
うわああ。
そこまでするか!笑。
まさか空を飛ぶとは。
莉子たそも唸る知識まであるし、
常識はずれもいいとこ←褒め言葉
結衣たん……
今回は被害者とのエピローグも描かれていて、
切なくなった。
まあそうなんだよね、常識はずれと言ったらそこまでなんだよね。
ひとりに何ができるってね。
理恵が拉致られたときは結衣の出現だけが希望だったのに、
まあころころ話が進む。
それでも信じられるのはやはり著者が松岡圭祐さんだからだと思う。
そして、タイトルがタイトルであるだけに、
今後も結衣の活躍が見られるなら、
一体どう今回を始末するのかハラハラした。
まあ、普通に考えて兄弟出すよね笑。
しかしまさか結衣をヒロインから外すことはないよね!?
女の子がくるとは思わなかったけど。
氏は女の子好きだなあ。
わたしも好きです←
あー続きが気になる。
まさかこんなシリーズで続くと思ってなくて。
万能鑑定士シリーズ読み切ってないのに。
ごめん莉子たそ。。
もうちょい待って…

次は、どうしようかなあ……

奇面館の殺人 上下

綾辻行人氏でした。
はぁぁっ
さすがです。
安心して読めるなあ。
さすが巨匠なだけはある。
突っ込みどころはあるんだけど。
うーん、突っ込みたいんだけど。
……。
以下ネタバレあり。

いやいやいやいや、その「大前提」は置いとくんかい!
同姓同名、同生年月日の体格、外見が似ている人間が、
いるわけないだろうが!
ってラストは突っ込みたくて、いやいや先生に限ってそこはちゃんと裏があるんでしょ?
って思ってたら、
まさかそのポイントを「潰し」にくるとは思わなかった……
それはずるいよ……
しかし、わたしがうん?って思ったところは全部伏線で、
もうお手上げ。
『ミネルヴァ』の青のところとか、改名のところに言及していた台詞とか、
でもちゃんと「伏線として」置いてくれてるのに余裕すら感じる……
わたしの突っ込みどころ以外は、
もうほんとに本格ミステリで、
まあ隠し部屋とかからくりとか秘密の通路を本格ミステリと読んでいいのかは
『館』シリーズで散々わたしが首を捻ってたところではあるのだけど、
やっぱり先生の説得力なのかね?
でも最近はこういう、
完全に閉ざされた雪山で
たった2日の事件を
事件当初の人数のまま
解決する直球の本格ミステリなんて
読めない!!
楽しかった!

次は、松岡圭祐氏で『高校事変U』読みます。

スクールカースト殺人同窓会

堀内公太郎氏でした。
うーん。
珍しく一日に2冊読んだけど。
ちょっとざーんねん。
一言で言うと、薄っぺらい。
まあいい具合にどろどろはしてたけど。
そしてイジメの描写も容赦なくて良かったけど。
ディテールが残念なんだよなあ。
容赦しないくらいならとことんまで残酷にならないと。
どっかに救いを持たせた時点で終わりなんだよ。
こういうのは悪役をどこまでも叩きつけないと。
一番は息子を助けたところ。
あそこでもう完全に薄っぺらい小説に成り下がった。
前作が面白かっただけあって、
残念だった。
環奈の描写は最初から腹立たしかったけど、それを言うなら南に感情移入を出来ないところに問題があるのかもしれない。
南をクズに演出したいのなら変にヒーロー扱いしちゃだめ。
子どもなんか助けさせちゃだめ。
南だけを美しく描きたいならもっと周りとの格差を描かなくちゃだめ。
どっちにもより切れていない。
多分氏は南もクズだと言いたいのだろうけど。
結局事件自体に謎はないし、ミステリと呼べるのかすら疑問。
殺人ひとつひとつになにも謎がないミステリなんてミステリじゃないでしょう。
さすがにそこは捻ろうよ……
それにしてもことりの存在はさすがに蛇足にもほどがある。
馬鹿じゃないの、と言いたいくらいチープ。
あれだけはやっちゃいけないと思った。
なんて言うの、前作で完成していたものの
化けの皮が剥がれたかんじ。
文章も幼稚で、南に感情移入できないのが原因か、
読んでて相当苛々した。
うわ、凄い酷評してるな。
まあでも本当に残念だったのよ、
前作が好きだっただけに期待してた。
でもなんかこれ読んだ後だとわたしが後ろから刺されそうで怖い。
そういう意味では氏の勝ちなんだろな。

次は、綾辻行人氏で『奇面館の殺人』読みます。
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