悪魔のエレベーター

木下半太氏でした。
ぬぅ。
なるほど。
久しぶりにこういうテイストの小説を読んだ。
コメディサスペンス。
よく言ったものだ。
そして得てして読みやすいものだよな、コメディて。
このわたしが3時間足らずで読めてしまうのだから。
面白かったです。
カオルちゃーん!
カオルちゃん好こ。
演劇にできそうなお話でしたね。
登場人物も少ないし。
なによりシンプルで良い。
何せ普段イヤミスばっか読んでるものだから
この作品になんて感想残したらいいのか
うまい言葉が浮かばない…
別に騙されることを目的として読まなかったからなぁ。
騙された!って感覚は無かったかも。
こういう話なのにキャラクタに人間性があったのは評価に値する。
それから…
三章でようやく本編が始まるわけだけど、
そこからの怒涛の展開は読み応えがあった。
ミステリの要素も忘れなかったところは素敵。
そう考えるとコメディにしちゃったところが残念なのかもしれない。
真面目に読ませても面白いのに。
カオルちゃん…

次は、森見登美彦氏で『夜行』読みます。

ワルツを踊ろう

中山七里氏でした。
ほぅ。
やっぱり氏は残酷だなあ。
残虐性とそのしつこさにおいては右に出る者はいないのではないか。
イヤミスなんか鼻で笑うのであろうな。
まあ真犯人については予想できちゃったけど。
それを上回る描写力に管を巻く。
これは才能だな。紛うことない。
ヨハンは殺される運命にあると思ってたけど、
何度やられても許せない。
犬を殺すのだけは許せない。
なんで屋外犬にするかなあ。
少しでも危機を感じていたなら屋内にしないと!
まあそこが氏の狙いでもあったのだろう。
敵を許せない!と読者に思わせる。
でもわたしの場合のように、作者が許せない!となることもあるので、作家先生がた、どうかよろしくお願いします。
惨殺についての描写はほんとにすごかったです。
真骨頂とはこのこと。
氏の著作はこれで3冊目かな?どれも容赦がなくて、
でもこの作品がまだいちばんしつこくはなかったかも。
面白かったです。

次は、木下半太氏で『悪魔のエレベーター』読みます。
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