古野まほろ氏でした。
はあああああああ。
まったく理解に及ばない。
あれよ、頭が良すぎて高校生の思考回路を逸脱してしまっているばかりに生徒に疎まれる高校教師。
その演説を滔々と聞いている気分。
どりゃ読みしたかったわけじゃないのです。
むしろ理解したかったのです。
どりゃ読みは、易しい文章の上に成り立つ。
しかしあまりにも難解すぎて、上澄みしか掬えない。最終的には何が起こったのかも不明でした。。
何が起こったの?教えてー。
何か物語の核が二転三転していることは理解できたのだけど、
転がった結果がまったく理解できなかった。
以下ネタバレあり。
↓
とりあえずゆかりちゃんが犯人だということ以外よくわからない。
急にSFになって、さらに置いていかれる。
首は結局どこにいったのか。
そもそも学校の謎って結局なんだったのか。
最後ゆかりちゃんとまほろはどうなったのか。
まったく理解不能。
SF要素は本当に必要だったのか。
こんなに読むのに時間がかかった作品ははじめてだ。
3日かけて読んだ。
辛かった。。
何度挫折したか。よくぞ最後まで読んだな、自分。
次は、易しい文章に戻ろう。柴村仁氏で『オコノギくんは人魚ですのでA』読みます。
柴村仁氏でした。
ふふ。
ラノベも悪くないね。
なんて、上から。
いきなり人魚の存在を肯定する世界観。
面白い。
そしてオコノギくんかわいい。
特に鰭を恥ずかしがるオコノギくんがかわいい。
エリオットは杉田さんの声で脳内再生されていた笑。
このあとどうなるんだろ。
どう終わるんだろ。
終わってないのかな。
そこなんだよな、ラノベの鬱陶しいとこって。
シリーズの名の下に謎を引き延ばす。
しかし氏は説明できることはしてくれたからまだ腑に落ちた。
甘酸っぱい展開になると面白いのだが!
ミステリじゃなくてこういうのもたまにはよいよい。
ファンタジーなあ。
しかしさすがラノベで、漫画を読むようなスピードで読めてしまった。
こういう素直な文章書こうかな。
わたしの回りくどいねん。。
自分で読んでも思うもの。
ああこれ読みにくいのだろうなあって。
たまに素直に書くと「あれ?」ってなる笑。
「素直じゃん、どうしたの」って。
これ真似していこうかな。
次は、古野まほろ氏で「天帝のはしたなき果実」読みます。
結構な巨編。メフィスト受賞作ということで。
西加奈子氏でした。
はああ。
『サラバ!』Jr.ってかんじ。
家族なあー。
セックスをお母さんが語るくだりは笑えたし泣けた。
氏はテレビで「書きながら作る」って言ってたけど、そうなんだろうなあって思う。
わたしと同じ書き方。
なのにどうしてこうも力量の差が……
正直ね、サクラはいらなかったのではないかとも思うのですよ。
サクラいなくてもこの物語は成立する。
でもこれで味変わるのかなあ。
わからん。
お兄ちゃんは死んでしまっているのです、から物語は始まる。
氏は妹か姉にこういう猟奇的な女の子がいたのかしらね。
この手のキャラいいね。
そして相変わらずいろいろな人を描く。
ラストのお父さんもかっこよかった。
しかしあざといほど狙ってきたラストのミキの台詞にやはり涙してしまった。悔しい。
やっぱり関西弁ていいわー。
憧れ。
次は……どうしよう。寝る。
真梨幸子氏でした。
ふうん。
『女ともだち』ほどではなかったねえ。
まあ、衝撃の結末!とかの謳い文句があったわけじゃないから、こんなものなのかもしれんけど。
どうもね。
逆に氏に「衝撃の結末!」がついたらほんとに衝撃だから信じてみる気になった。
何かに触発されたのね。
なるほど。
やはりわたしは古典を読むべきだ。
源氏物語専攻していたやつが何をって感じだけど。
以下ネタバレあり。
↓
結局誰が悪者だったのかあやふやな終わり方は氏らしくない。
これを図ったのかもしれないけど。
誰も悪者にしないラスト。
有利子もほんとに男が愛さずにはいられない純粋な女だったのか。
ずっと疑っていた辰子も宙ぶらりん。
このひとも女だった。
では藤田が悪いのか?
藤田は親友を救いたいと本気で思って、それが実力で出来てしまった。
では斉藤か?
彼は純粋に有利子を愛して、目を覚ましただけ。
では野枝か?
彼女は自分の記事への野心で有利子を追って、殺された。
ではでは、主人公が悪いのか。
彼は仕事への熱意でもって有利子に当てられてしまった。有利子が斉藤への想いを忘れられなくてもなお。そこよねえ。どうも彼が有利子に惚れたというところが短絡的だった。その点がこの作品を軽くしている。
では、悪者がいないではないか!
氏の作風にはまったくそぐわない。
誰か一人を徹底的に陥れるところが爽快感を与えてくれた氏なのに。
うーん、残念。
有利子がかわいそうでならなかった。どんな女でも人を愛する。有利子が本当に斉藤を愛しているので、切なくなった。せめてずぶずぶの悪女にしてあげて欲しかった。
そうしないことが今作のコンセプトだったのだろうけど。。
なんか堂々巡りしてるな、この記事。もうやめよう。
お口直し!
西加奈子氏で『さくら』読みます。
小泉喜美子氏でした。
ぞ。
と、させてくれた。
ホラーって何もずっとおどろおどろしいのではなく
後味にぞっとする要素を加えればホラーになるのね。
まあホラー然としたホラーの方が好きだったりするが。
なんだろ。回想って好きなのよね。
書くのも。
普通の一人称よりすらすら書ける。読める。
読むとどことなく趣のある文章になっている、気がする。
ミステリとしても良いし、オカルトとしても良いし。
どちらとも説明のつく筋書きになっているのは、とても良いと思った。ていうか凄い。
だいたいどっちかに寄りすぎて矛盾点が出るのに。
しかしミステリだとディテールまで説明しなくてはいけないのに対してオカルトは臭わすだけで成立してしまうから卑怯だよなあ。
要は悪魔の証明ってやつで。
うん?
……眠いの?
次は真梨幸子氏で『深く深く、砂に埋めて』読みます。