万能鑑定士Qの事件簿[

松岡圭祐氏でした。
なんじゃろなー
氏のことは信じているのだが。
よくわからなかったというよりついていけなかったわたしの方が馬鹿なのだが。
なんだか莉子たその聡明さがいまいちだった感が否めない。
うぬぬ。
話としてはシンプルだったんだけどね。
次から次へと謎が舞い込む展開ではなく。
でもその展開こそが氏の味で、それが好きだったんだよ!
以下ネタバレあり。

今回は小笠原がいなかったのがやはり気持ち良かった。
ワトソンくんって必ずしも必要なわけじゃないと思うのよ。
ていうか大体邪魔。
でもね、ミステリには説明役、というか、疑問を呈する役が必要でね。
探偵役は天才ですから、その思考回路をちゃんと言葉にしてくれるよう促す人が必要なんですね。
つまり、探偵役が天才であればあるほど、ワトソンくんの存在価値は上がるわけです。
でも莉子たその場合、天才というより聡明であって、彼女に関しては決してそれが必要とも思えないのです。
実際、小笠原くんいなくても話はまとまったしね。
でも今回は台湾ということで、莉子たそが言語を理解できないというハンデがあった。
そこが残念。
事件もシンプルすぎて、
まあ追い詰め方は良かったと思うけど、
初めてこの分量で間延びしてるなと思ってしまった。
しかしフォルテッシモをファイナルファンタジーと答えたくだりは笑えた。
久しぶりにおばか莉子たその一面を思い出した。
やっぱかわええなあ……

次は、また戯言シリーズに戻りますか。
西尾維新氏で「クビシメロマンチスト」読みます!

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い

西尾維新氏でした。
…………。
何。
何も言いたくない。
勝ったような負けたような。
悔しいような羨ましいような。
ムカつくような腹がたつような。
くすくす。
これぞラノベ!って感じでした。
もう……
ラノベってこういうのかあ、ってかんじ。
でもメフィスト賞取れちゃうんだなあ。
わたしの夢の賞は、直木賞でも芥川賞でもなくて、ずばりメフィスト賞です。
森先生のために作られたメフィスト賞。
そこに名を連ねたい。
ただそれだけ。
くすくす。
さて、今作ですが。
なんていうかね、まあ正直、面白い面白くない以前に、
文学としてどうなの、だった。
半分と読まないうちにね。
まあったく、くだらない文章にしか見えなくてね。
あ、こんなこと言ったら怒られる。誰かに。
まあ、友達が二巻が面白いというから、むしろ二巻しか読む価値がない(そこまでは言っていない)と言っていたから(だから言っていない)、次までは付き合おうと思う。
しかしその次は……
ああ、わたしは極端なので、途中まで首を突っ込んでつまんねえやめる!っていうのができないのだあ!
以下ネタバレあり。

なにより、ヒロインが好きじゃない。
玖渚が好きじゃない。
なによ俺様ちゃんって。
いくら突飛な一人称使わせたいからってちょっと。
えげつねえ。
好きじゃないヒロインって初めて。
でもいーちゃんがワトソンくんでなかったのは、百歩譲って良かったとしよう。
これでワトソンくんだったら本引き裂いているかもしれない。
ちゃんと探偵役は主人公でした。
そして本編。
入れ替わりが多すぎてもう誰が誰だかわかりません!
何だよイリアって。
誰だよ玲って。
そしてさすがに話の本筋に無理があるんじゃないのと思えば即言い訳対応。
だからそれ屁理屈じゃね?
そしてもっと言えば入れ替わりは蛇足じゃね?
もっと言えば動機よお!
なめとんのかおら!
ミステリのスパイスは動機だろ!
言い訳と蛇足と大味。
読んで損した気分。
冒頭より凄い言い方してんな。
誰かに怒られること必至だな。
まあいいか。

莉子たそに癒されようかな……
松岡圭祐氏で「万能鑑定士Qの事件簿[」読みます!

カミカゼ

矢月秀作氏でした。
うぬぬぬぬ。
違うんだよ!
そうなんだよ!
そうなんだけどさあ!
毎度いろんな切り口持ってくるなあ。
根は一緒なんだけどね。
警察組織はまんまだし。
それならACTの方が面白かったなあ。
うーん、なんていうかな。
昔から無敵の主人公って好きなのよね。
るろ剣から始まり。
最近では氏の書くヒーローが超かっこいいのだけども。
だから主人公は無敵じゃなきゃ駄目なんだって!
以下ネタバレあり。

今回は、そう、主人公が普通の秀才であったわけで。
毎度同じような主人公じゃ駄目だと思ったのかな?
ストーリーが同じだから(揶揄になるかな、この発言)。
だから前半は、瀧川を嵌める戦線、瀧川の修行を描き、
後半で矢月節を炸裂させた、と。
ていうか藪野さん渋すぎwww
だからあ、こういう人が今まで主人公だったわけよ。
後輩くんでなくてね。
まあ、前半の学校までは、いつもと違う少年漫画のようで面白かった。
しかし後半の矢月節はいつもの青年漫画でした。
結局トカゲの尻尾切りだったけどね。
「俺の名前は瀧川です」
のくだりは絶対あるだろうと思ったら、
やっぱりラストちゃんとやってくれた。
なんかちゃんとやってくれるから拍子抜けしちゃった。
まあ、次に期待。

次は、何読もうかしらん。

GOSICK-PINK

桜庭一樹氏でした。
本日二冊目。
ううん。
ヴィクトリカかわいいー!!!!
ゴールド混ざってきているのね。
よかった。
そして久城が、他のワトソンくんたちとは違いキャラが立ってきていて、好きだ。
好きなワトソンくんって初めてだ。
ちなみにわたしは、ドイルはちゃんと読んでいます。
翻訳文学は読めないなんて言っているけど、
小学生の頃図書室で借りたホームズを読みふけっていました。
顔のない男とか、あとなんだっけなー
金庫の話。
しかし、図書室の蔵書は結構いいかげんで、いや、そうじゃないか。
記憶をたどろう。
図書室のホームズをあらかた読んでしまい、
区営の図書館に行ったのだ。
そしてホームズを借りて読んで、愕然とした。
「何だこれは!ホームズではない!」
そう、翻訳者が違ったのだ。
作者は同じなのに、翻訳した人が違うとこうも肌が受け付けてくれないものかと、愕然としたのだ。
それが、わたしの今の翻訳文学アレルギーの第一歩。
ホームズはとても面白かった。
しかし、わたしにはあの、小学生向けの優しい翻訳が刷り込まれてしまった。
まあそういう問題はドイルとかクリスティくらいのレベルにならないと起こらないのだろうが、
三つ子の魂百までってね。
違うか?
あ、話が逸れた。
というわけで、ヴィクトリカと久城のカップルは見ていて安心する。
どこに行こうと久城はヴィクトリカのことばっかで、
どこに留まろうとヴィクトリカは久城に頼りきっていて、
微笑ましい……
以下ネタバレあり。

話がね。
ロングロングストーリーになっていて。
一作のミステリというより、
一冊の絵本のようで。
ふたりがどのようにアメリカに来て、どのようにじょぶにありつき、どのようにほーむにたどり着くかが、
今作のほぼ八割でした。
それを桜庭節で描いたってかんじ。
まあ、こてこてのミステリを求めていたわけではないのでいいですが、
これをミステリロスしているときに読んだらなかなかショックだったかもしれん。
話にかなりオカルト入ってきていたしね。
でも人の描き方が、やっぱり桜庭節よね。
みんな切ない。。
エディ、勝って良かった。
なんだか……あったかくなりたかったら桜庭先生やな。それか、朱川さん。朱川さんの場合、少しのぞくっと感もスパイスで。
恥ずかしくなりたかったら有川さん。
すかっとしたくなったら矢月秀作氏!

そうだ、次は矢月秀作氏で行こう!
この前暇つぶしに買ったのだ!えーと、タイトル何だっけ。
どこいったっけ!!

安達ヶ原の鬼密室

歌野晶午氏でした。
久しぶりのミステリ。ほこほこ。
ほこほこしたかったのかなあ←
ミステリを堪能したかった。
氏の毒のあるミステリを。
この作品を選んだのは、タイトルからして毒々しかったからです。
あのね、莉子たそにはない、純然たるミステリ。
ふむふむ。
面白かったです。
それしかないのか!
毒々しいですよ、戦中って。
以下ネタバレあり。

ダイナミックな話でした。
まず絵本から入り、なぬ!?
そしてわたしの苦手なカタカナ(´;ω;`)
何度も、え、わたしが今読んでるのって「安達ヶ原〜」だよね?
と確認してしまった。
なんか騙された!
と思ったら急に戦中に話が移って、読み進めたらミステリやってて。
でも謎解きが全然始まらないと思ったらようやく探偵が出てきて。
で読み進めたら話が昼ドラみたいな二流ミステリになって。
話が戻ったら謎解きになり。
すごいダイナミックなトリックにびっくりし、そしてカタカナの世界に戻り絵本で収束。
ずいぶんと慌ただしい作品でした。ふう。
そして一番気になったのが、どう依頼人に説明するのか、どうやって井戸の水を抜くのか。
肝心なところを描かないのが氏らしいなあ!
ああ、騙された。
面白かったんですよ!?

次は、桜庭先生の新作!「GOSICK-PINK」読みます!
ヴィクトリカー!!!!
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