ACT 警視庁特別潜入捜査班

矢月秀作氏でした。
はわわわわわわ。
矢月節、相変わらずなようでちょっと人間らしい……(ɷ )
ケンさん……惚れる……
面白かった!
考えてみれば警視庁特別潜入捜査班なんて、氏が真っ先に飛びつきそうな餌じゃない。
それが本当に潜入、しちゃってるんだから呆れる←褒め言葉。
しかしこの矢月節の中でわたしが何を考えていたかって、「sign」のことばかり。
次々とアイディアが浮かんでは、微妙かなーとか考えて、いやいや今はACTに集中しなければと思いながら読んでいました。
触発される作品って、何も同じジャンルでなくてもいいのですね。
触発されるってだけで、その文章はそれほどの力を持っている。
実際、浮かんできたアイディアはほぼほぼホラーだったし。
まあいいや。
以下ネタバレあり。

まず潜入の仕方が凄いよな。
もとの田宮がぽっちゃり系の冴えない僕ちゃんってところもいい味出してる。
そして多分一番かっこいいのが吉沢くん。
最後の「ごめんなさい」で堕ちた笑。
多分語尾には星マークついてる「ごめんなさい」。
冒頭での雑魚っぷりを鮮やかにひっくり返してくれた。
ラスボス倒したのも彼だしね。
まあ、話の流れ的にはいつもの矢月節で、目新しい展開はないのだけど。
でもいつもと違うのは、バイオレンスなシーンがほぼ終盤しか出てこないってとこかな。
詐欺グループに「潜入」して、どんどん奥まで入っていくのは、いつもの暴力で押してた感じと違った。
それはそれで、すごく面白かった。
なーんて、久しぶりに感想らしいことを書く。
さてさて、「sign」の妄想したい。

次は何読もうかな。
久しぶりに朱川湊人氏でほっこりしようかな。
「鏡の偽乙女 薄紅雪華模様」!

掟上今日子の推薦文

西尾維新氏でした。
ううん。
なんなの?人の死なないミステリってラノベ界では流行りなの?
そういうのは莉子たそでお腹いっぱいなんだが。
しかしまたしても失敗した。
二冊目……orz
何回同じ失敗を繰り返すのか。
莉子たその時もそうだったよね。
ぶっちゃけ、キャラも被ってるし、ヒロインとして莉子たそと今日子さんがどちらが優れているかと言えば莉子たそだと思う。
そして作品として、どちらが優れているかと言えばやはり万能鑑定士だと思う。
まあ決して面白くないわけではないのだが、面白いわけでもなかった。
化物語でちょっと期待しすぎたかなあ。
戯言シリーズはどうなんだろ。
しかし昨今のラノベ界は統一化が進んでおりますな。
由々しき問題ですな。
みんなが似たような作品を作って、似たような人たちがファンに付いている。
どっち派になるのかはさておき。
櫻子さん〜はどうなのだろう。
気になるところではあるが、またヒロイン推しかよ……と辟易する部分も。
どうせずば抜けた能力とキャラクターを持つ姫探偵と、木偶の坊のワトソンくんが東奔西走するのだろう。
わかっちゃいるが……

ひたすらミステリばかり読みふけっていたので些か疲れました。
頭を使うことに。
というわけで、次は矢月秀作氏で「ACT」読みます。
氏は当たり外れあるからなあ。
面白い時はもうこてんぱんに面白いのだが(日本語がおかしい)。

匣の中

乾くるみ氏でした。
くけけけけけ。
これは、ファンじゃないと怒り心頭ですね。
わたしは乾ファンなので、むしろ傑作!ってかんじ。
相変わらず変なもの書くなあ、この方は。
長いし、登場人物全員何語喋ってんのかわからないし。
ずっと密室をモティーフにしてたけれど、
読んでて、グループの人間しか殆ど登場しないので、
むしろこのグループに閉じ込められた、
この話こそがこのグループ内にしかない密室なのだという錯覚を覚えました。
まあ、本格ミステリではなかったわけですが。
氏に本格ミステリを望んではいけません。
それは、絢辻さん……の仕事です(歌野晶午氏や森博嗣先生も挙げたかったのだけれど、どちらも本格ではないものも書きたがっている節も見られるので。まあ桜庭さんも本格ではないし、松岡圭祐氏なんかラノベ作家だし、東野氏に至ってはアンチだし。わたしが好きな本格ミステリ作家って、最終的に絢辻さんしか残らなかった)。
まあでも、異端ものを書く氏の作品の中でも、これは最も異端の作でしょう。
ひたすら小難しい話をし続けられて、どりゃ読みの技術も上がったものです。
重要な台詞はどれか、をいちいち考えていたら、もう年が明けてしまいますよ。
それは感覚で感じ取るものなのです。
どりゃ読みができる読者にしか読めません。あしからず。
それにしてもよく勉強したものだなあ。
感心せざるを得ない。
しかしこれで「sign」をまた書き直す気力が湧きました。
どうやら途中まで改変していたものが、データが飛んでしまったようで、「どうせ駄作だし……」と思って改変を諦めていたのだが、なんだかこれ読んだら勇気が湧いた。
乾さん、ありがとう。

次は実は途中まで読んだんだけど、西尾維新氏で「掟上今日子の推薦文」読みます!
前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2015年08月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリー