新釈 走れメロス 他四篇

森見登美彦氏でした。
うぬぬ。
癖になるなあ、やっぱり。
でも氏でも普通の文章書けるんだと驚いた。
「山月記」と「走れメロス」は森見節炸裂していたけど、他の三篇は普通に綺麗だった。
やはり表題作が好きだなあ。
面白かった。
図書館警察とかすごい面白い設定!
「俺の親友が簡単に約束を守ると思うなよ」
は笑えた笑。
すごい台詞だwww
氏はさすが京大出身で全部京都が舞台で京都の大学生が登場人物。
そして全員やばいやつら。
これが味だけどこれしかないのかなとも思う。
でもこの連作短編はいろんな味がしたな。
連作短編ってわたしがよくやる形だけど、読む方的にはあまり好きじゃない←
しかし「走れメロス」の終わり方は大好きだ笑。

次は、うーん。。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

岸見一郎氏、古賀史健氏でした。
あーあ。
まあ、予告した通りだったのですが。
わたしの苦手な自己啓発本でした。
何が苦手って、わたしは人に諭されるのがとても嫌い。
人の意見を聞くのは好きよ?
でも人の意見を押し付けられるのがとても嫌い。
この人はこう思っているんだ、と思うのは自分の考えに対する刺激にもなる。
でもあなたはこうありなさい、って言われると、途端に反抗したくなる。
カウンセリングというのが、すごーく苦手なのよね。
自分のことを見つめることを他人に勧められるでしょう?
わたしは自慢じゃないけど、自分を客観視するのが一番苦手です。
でも自分のことは自分が一番わかっているとも思える。
あなたはこう思いましたね、ではあなたはこういう人です、だなんて他人の口で語られるなんて虫唾が走る。
反して、他人のことを理解するのは好き。
だからわたしは国語が得意だった。
相手が何を考え、何をわたしに求めているのか、それを考えることに小さな頃から長けていたのだと思う。
さて、この一冊。
わたしはわたしが好きですよ?
わたしはわたしが一番好き。
いい意味でも悪い意味でも。
わたしはわたしであることに誇りを持っている。
他人でありたいと思ったことがないわけではない。
人を羨ましいと思うことがないなんてことはない。
でも、自分は自分だとわかっている。
「自分の感情くらい、自分でどうにかできないから子どもなんだ」
って高校生の自分が言っていた。
自分が嫌だと思ったことを他人に吐き出して他人を巻き込んでその感情を処理しようとする人も、
自分が嫌だと思ったことを自分に還元して自分を傷つけるわたしも、
どっちも子どもなんだって。
でも、姉はそんなわたしの意見を聞いて、前者の方が格別に大人だと言った。
自分を傷つけることは他人を傷つけることになる。
つまり前者を選んだ人は自分を傷つけず、他人を傷つけているけれど、
後者を選んだわたしは人も自分も傷つけている、と。
わからなくはない。
この一冊で語られていた、「ここに存在しているだけで、価値がある」。
この言葉もわたしはちゃんとわかっていますよ。
もうわかっていること、当たり前のことを文章にされても、別段なんという気も起きませんよ。
これをわたしに読めと押し付けてきた父は、
わたしがわたしのことを嫌いだと思っているのだろう。
わたしが今の生活に希望を見いだせていないと思っているのだろう。
ふん。
何もわかっていないのは、父の方だ。
やっぱり自己啓発本は、苦手。
なんだか不快になった。
小説に限るよ。
わたしが求めるのは、想像であり、創造なのだ。
わたしが触発されなければ、読むという行動に意味はないのだ。
ふん。

すごく不快だからちょっと逃げようかな。
まあとりあえず予告。
森見登美彦氏で「新釈・走れメロス」読みます。

仮面同窓会

雫井脩介氏でした。
はわわわわ。
こ、怖かったー!
これタイトルも含めホラーでいけるよ。。
夜中に読むもんとちゃうわ。
読了後すぐの感想はそんなかんじです。
しかし今月は本を読んでなかったのですが。
いつも同様特に理由はなく。
ポケモンGOは先月にもうリリースされていたわけだし。
たまに本買ってたし。
別にアウトプットしていたわけでもないし。
なんだろうね、この波は。
しかしそんな軽いリハビリの今作は、
とても怖かった。。
氏とは初めましてなのだけど。
三人称なのに読みやすかったです。
三人称というと森先生を連想してしまうのだが、あれはやはり森先生だから読みにくいのね笑。
そして仮面同窓会の計画も恐ろしや、その後の疑心暗鬼も恐ろしい。
以下ネタバレあり。

美郷がなにかしら絡んでいるだろうことは、カバーのイラストで読めてしまうのが残念だった。
しかし話の入れ込み方が絶妙よね。
特にジョージ。
あれは怖かった。
串刺しジョージ。
まさにジョージに裏切られた。
出てくるほんと直前まで気づかなかった。
え、嘘、ジョージ!?てな感じで思う壺ですよ。
そして三人で犯った話の語り方もうまい。
兄えもんはミスリードに使った道具にすぎなかったけど、うーん。そこだけかな、気になったのは。
兄えもんのストーリーがちょっと軽かった。
まあ、彼にストーリーくっつけちゃったら本筋が崩壊するんだから仕方ないけど。
兄えもんがすぐ犯罪にまで手を染めるのが、軽かったかな。
そしてこの後味の悪さね。
殺すんかーい!
なにか、救いはなかったのか。。
美郷、強い。。

次は、パパさまに押し付けられた本読むかな。わたし小説専門なんだけど……
自己啓発本苦手っていうか嫌いなんだけど。。
まあ理由は記事で書きますかね。意見変わってたりして笑。
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