二十の悪夢

岩井志麻子氏、小林泰三氏、朱川湊人氏、恒川光太郎氏、平山夢明氏、藤木禀氏でした。
すみません、予告していた本ではありません。
これ気になって、駄目元で本屋さん行ったら奇跡的にあって、つい買ってしまった。
うーん。
期待した割には怖くなかった。
アンソロジーって初めて読んだな。
怖いのは無かったなあ……
朱川さんの名前で期待しすぎた。
何か……「黒い家」くらいの怖いの読みたい。
あれはわたしの本履歴の中で四位。
一位は桜庭一樹氏の「私の男」(映画化楽しみだなあ)
二位は乾くるみ氏の「イニシエーションラブ」
三位は森博嗣氏の「すべてがFになる」
四位が貴志祐介氏の「黒い家」
五位は歌野晶午氏の「絶望ノート」か、朱川湊人氏の「都市伝説セピア」か、矢月秀作氏の「もぐら」。
ぜひ読んでみてください!

次こそ有川浩氏の「海の底」読みます!

雀蜂

貴志祐介氏でした。
書き下ろしか……
なるほどね。
書き下ろしって感じね。
これは単行本になっても文庫になるかはわからないな。
なんてったって設定がギャグだもんw
ハチとの壮絶な闘いって何よw
まあ、設定の地味さに比べたら、中身は結構なサスペンスやってたけれど。
相手がハチだからねえ……
やっぱりこの人には人を書かせてなんぼだと思うのだが。
どうだろう。
お風呂で読んだけど、それほど怖くはなかったよ。
それよりもチラシの「二十の悪夢」が気になる気になる木になる。
朱川さんだー()
以下ネタバレあり。

確かに最後のどんでん返しは予想してなかったけど、
どんでん返せばいいってもんでもないな、という感想。
誰も予想出来ない設定なんて、いくらでも考えられる。
考えるのは一人なんだもの。
やっぱりそこには意味がないとね。
そう思うと、最後の入れ換えトリックは、蛇足だったんじゃないかと……
ハチとの壮絶なサスペンスを繰り広げて、
最後は地味に刺されて、自分で喉かっ開くとこまではいいんだよ。
とても良い。
異常。
でも別に別人間である必要はなかったんじゃないかなあ、と。
変にダブルとか、装飾がちょっと萎えたかな。
サスペンスホラー的には、良かったと思います。
でも動機が金とか、ちょっと安易すぎるなあ。
やっぱり動機は大事よね。
氏の今までの作品では動機が破綻しすぎてて逆にいいというのが特徴だったのですが。
今回はちょっと……
まあ、星三つ。

次は、有川浩氏の「海の底」読みます。
また甘いのだろうか。
しかしまた軍、隊、ときた。
好きだなあ。

魔女の子供はやってこない

矢部嵩氏でした。
はわー
ファンタジー!!
最終話めっちゃいいやん!
微塵も怖くなかったが。
怖くないんだよね。
気持ち悪いんだよね。
もう痒くなるくらい気持ち悪いんだよね。
痒いって字を見るだけで痒くなる。
あの病気の話ね。
ああ。
ぬりえちゃんめっちゃかわええ。
氏はこんなのも書けるんだ。
絵本作家になったらいいんじゃない?
グロいのさえ自重してくれれば、
絶対子供にウケると思う。
百足は駄目だよ……
しかし、氏が若いから、さすがに若い者の言動を分かっていますね。
いつも思うけど。
台詞回しが。
この人のも利き本できるな。
面白かったです。
ぬりえちゃんのファンになりました。
オチもよい。
そして格言!
「人生を推敲するな!」
凄い言葉だ。

次は貴志祐介氏の「雀蜂」読みます!

ハッピーエンドにさよならを

歌野晶午氏でした。
「おねえちゃん」
「サクラチル」
「天国の兄に一筆啓上」
「消された15番」
「死面」
「防疫」
「玉川上死」
「殺人休暇」
「永遠の契り」
「In the lap of the mother」
「尊厳、死」
ううん。これで590円は、安い!
どれも秀逸。
氏はやはり短編も向いてる。
両刀使いとは、許せんな。
氏のうまいとこは、解説にもあったけど、いったん話を上手い方に見せて、期待をちらつかせてどすんと落とす、というところにある。
このどすんの凄いのが、やはり持ち上げ方が絶妙だからだろう。
「玉川上死」だけは、何故か見え見えだったけど。
あとのはもう……どすんとやられます。
以下ネタバレあり。

「玉川上死」は、まず少年が生きてたとこでほえーとなった。
でもそこまででした。
後のは何故か見え見え。
イジメられてるんだな、ああこいつが殺ったな、アリバイ作りだな……
まあ一瞬でも同性愛をちらつかせたところは良かった←
一番ぞくっときたのは「殺人休暇」ね。
最後の後輩の一言、すげえ。
後味悪すぎ。
やばかった。
In the lap〜も良かったな。
母親www
一番笑えた。
あー面白かった!

次は待ち望んだホラー!矢部嵩氏の新刊が出てたので!「魔女の子供はやってこない」読みます。
氏の気持ち悪さ堪能したい。
今日実は貴志祐介氏のホラーも衝動買いしちゃったのだが、あらすじがギャグだったwwそれはこれ読んでから。

真夜中の使者

勝目梓氏でした。
あああ。
何かわたしの大事なものを喪った気分だ……
裏切り、ね……
ハード・バイオレンス?
ハード・エロスじゃなくて?←
これ、ほぼ官能小説だろ!
八割方やってる。
すげえな。
以下ネタバレあり。

結局、全員バッドエンドだったというわけで。
嵌めようとした奴は片っ端から嵌められる。
残酷な話でしたな。
まあよくもここまでいろんなセックスを描けたものだ。
全員殺してハッピーエンドになるかと思えば、最後の浦田の裏切り。。
しかしなぜか爽快な気分に。
一癖も二癖もありました。
なんか、もっと怖いの読みたいよー!!

次は、歌野晶午氏の「ハッピーエンドにさよならを」読みます。
また救いようのないタイトル。
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