栗本薫氏でした。
久しく本を読んでいませんでした。
ゲームばかりしていました←
あとアニメばっかり観てました←
久々の読書。ああやっぱりこうやって一晩で読むのが大好き。
さてさて。
96年ですか……!!
先取ってるなあ。
内容はいかんせん……
はづきの気持ち、わかるようでわからない。
むしろわかるのは、昌一の気持ちかもしれない。
わたしは"彼"に、無償の愛を注いでいます。
それは本当に無償なのです。
何も望んでいないのです。
それはもう、蛇のようにべったりとねっとりと絡みついて、わたしの方に絡みついて、いくら足掻こうとも逆効果で、わたしはその蛇を愛してあげるしかない。
わたしはこの愛を、愛してあげなければいけないのです。
愛に、お金が必要ですか?
そうですね、例えば愛し合っていたらおつきあいをすることでしょう。
そうしたら交際費が必要でしょう。
結婚するには式や披露宴に費用がかかるでしょう。
子どもができたら教育費が必要でしょう。
でも待って。
それって、愛し合っていたら、でしょう?
わたしは"彼"を愛しているけれど、"彼"はわたしのことなんか一ミリも、一ミクロも、知りもしない。
そんなの、対等じゃない。
ファンとして顔を、名前を、覚えてもらう?
まっぴらだ。
そんなの、対等じゃない。
わたしは、ファンでいたいわけではない。
わたしは、商品としての"彼"を買いたくない。
"彼"の背景になんか、絶対になりたくない。
その他大勢のひとりになんか、絶対になりたくない。
だからわたしは"彼"のCDも、DVDも、雑誌も、切り抜きひとつすら持ってないし、ましてやコンサートに行くなんて絶対嫌だ。輝いている"彼"に、暗いところからうごうごと黄色い歓声を上げるなんて、絶対嫌だ。
もっと盲質的な例は、例えばカラオケに行っても"彼"に一円でも印税が入ることを考えると歌うことさえできない。
さらに言えば、たとえ"彼"の手に入るお金でなくとも、切手代がかかるのならば、ファンレターひとつ送れない。
そういう意味で突き詰めていくと、やっぱりわたしが書いた誰にも見せられない小説に行き着くわけです。
最も急速に、最も確実に、最も深く"彼"を虜にできるのは、きっと「憎しみ」なんだ。
わたしはあなたを愛しているから。あなたはどうかわたしを憎んでください。それだけがわたしの望みです。
これ以上書くと捕まりそうなのでやめておきます。
と、いうことで、わたしは残念ながらはづきの気持ちはわかるようでわからないようでわかるのだけど。
氏は女性だなあ、と思いました。
はい、しゅーりょー。

次は、化物語がとても面白かったので原作買おうと思ったのに戯言シリーズしかなかったので、とりあえず買いました。
西尾維新氏で「クビキリサイクル」読みます!