池井戸潤氏でした。
ほーう。
なるほどなるほど。
久しぶりの氏の著書ですが。
なんていうの、氏は「会社」を描くじゃないですか。
「会社」を描くことで「人」を描く。
わかってはいるのだけど、どうもわたしは「人」が好きなもので。
「会社」というとっかかりにすんなりとは入っていけないのよね。
というような理由で久しぶりになってしまった氏の作品ですが。
面白い。
上巻だけじゃなんとも言えないけど、
赤松運送だけでなく、ホープ自動車、ホープ銀行、はては赤松の子どもの学校の事情……
それらを一作にまとめるとは、
しかもどれもドラマが濃くて、侮れない。
まさに、侮れない。
読んでる方が、誰の味方につこうかなーとか考えてしまう。
結果は決まっているにもかかわらず。
誰を悪者にしたらまとまるのか。
もちろん、ホープ自動車の方のは悪者決まっているわけだが。
記者もまたアクが強いよなあ。
なにはともあれ。
下巻が楽しみ。
次はもちろん池井戸潤氏で『空飛ぶタイヤ下』読みます。
瀬川コウ氏でした。
ううーん。
弱い!
明かされる真実って謳っちゃってますけどこの程度?
と思ったのだが、
もしかしてわたし何が見落としてる?
以下ネタバレあり。
↓
要するに樹里が頭が良すぎて親友に虐められた、と、それだけでしょう?
別に何を失うわけでもないではないか。
なんなんだ。
終着点見失っちゃったなあ。
ただ話の持って行き方は上手なんだよなあ。
特に御影さんの話は好き。
春一が青春してた。
そして今回のは叙述トリックがないのが良かったなあ。
御影さんには幸せになって欲しい。
しかし、そうか、今の高校生はTwitterやらLINEやらが学校生活に絡んでくるんだなあ。
考えただけでも御免被りたい。
ほんと、わたし時代わかって生まれてきたな笑。
氏がわたしよりも歳下だから……
よりそう思うよ。
次は、池井戸潤氏で『空飛ぶタイヤ上』読みます。
誉田哲也氏でした。
ああああああああああ。
もうやだ!もうやだ!やだやだやだ!
どうしよう久しぶりだこの拒否反応。
でも読み始めたからには読まなくてはならなかった。
そして文章がすらすら入ってくるからもうやだ!
氏の著作は『ストロベリーナイト』とかも読んだけど、
こんな悪趣味じゃなかったのに。
そう、悪趣味!
その一言に尽きる。
こんなの娯楽の域超えてるよ。
ていうか、一人の男に支配されて監禁されて家族が殺しあうとか、
新堂冬樹氏の『殺し合う家族』とネタ被ってない?
てかまんまよね。
男がサイコパスなとこも。
話し手が被害者であり加害者である女性というところも。
まんまよね。
タイトル違うだけやーんくらい。
まあ『殺し合う家族』の内容をそこまでよく思い出せないからなんとも言えないが……
はあ……エグかった。
あまりのエグさに発作が起こりそうであった。
でもお父ちゃん……
はあ……
お父ちゃんの書き方に関しては好き。
ただよほどの神経の持ち主でないとこれを読んでくれとは言えない。
言えるものか←
次は、綺麗なの読みたいよー泣。
あ、そだあれ読もう。瀬川コウ氏で『謎好き乙女と明かされる真実』。
森見登美彦氏でした。
ふううううううう。
長い!←
読むのに2日かかった。
森見節、おそるべし。
狸可愛いなあ〜
二代目好きよ。
多分弁天とくっつくんだろなー
矢一郎と玉瀾の「好きです」「好きです」にきゅんきゅんした。
玉瀾可愛い。
海星と矢三郎の設定も可愛いではないか。切ないではないか。
海星健気や。
矢二郎も矢四郎もお母さんもみんな可愛い!
狸だからかな笑。
天満屋は人間なのよね?
新キャラは天満屋、二代目、玉瀾。あたり?ああ、呉一郎もか。
呉一郎も可愛い。
三部が楽しみ。
アニメみたいな。
次は、誉田哲也氏で『ケモノの城』読みます。
浦賀和宏氏でした。
ううん。。
まあ、可もなく不可もなく。
ちょっと凝りすぎかなあ。
真相がわかりにくいし。
まあ、パラレルワールドがちゃんとミステリとして成立させられていたのは評価に値するけど。
なんていうの、佳作なんだけど、
わたしの好みではない、というとこ。
以下ネタバレあり。
↓
わたしが一番興奮したのは鈴木太郎くんの自殺の場面。
しかも同性愛者で、目の前で喉を掻っ切るだけでなく、それを主人公がバラバラに処分しちゃうんだから異常。
やっぱりミステリには異常がないと面白くないよね。
パラレルワールド構成もトリックだったわけだけど、
まあ、そこはふうん。
って感じ。
やっぱり叙述トリックかあ……
いやまあ、つまらなかったわけではないのだが、
途中で飽きてしまった節はある。。
多分、リストラ。
次は、森見登美彦氏で『有頂天家族二代目の帰朝』読みます。