三浦しをん氏でした。
ふむふむ。
実は初めまして。
なんかゲームやらイベントやらやっててちょっとずつしか読み進められなかったのだけど。
文学の匂いがぷんぷんでしたな〜
これも恋愛小説なんだけど、
やっぱり長編が好きだ。
全体的に切ない系が多かった。
もちろんハッピーエンドで終わるものもあるのだけど、
想いが叶えられないものの方が多かった気がする。
氏はあえてくっつけない派かあ〜わたしと同じだなあ笑。
でもさすがに文章は洗練されてるよね。
真実を言葉にしない手法、とても美しいと思う。
一人称ってやっぱりいい。
書きやすいし読みやすいし、
全てを表現しなくていいし、
主観って美しいし。
でも全体的に切なくて、
もっとラブラブぐふふふが読みたかったと思ってしまった。
暫定一位は『チェリー』笑。
次はごりごりのラノベ。柴村仁氏で『我が家のお稲荷さま。』読みます。
法条遙氏でした。
おおおお。
む、難しいな……。
タイムパラドックスって、鶏と卵状態になってよくわからなくなってしまうのだけど。
そこを大きく切り取った作品でした。
まあ、結果的に「わかりやすい」構造にはなっていなかったが
パラドクスを解剖しようというのがそもそも愚かしいのか……
氏とははじめまして。ブックオフにてたまたま面白そうと思って手にとって、とりあえずシリーズまとめ買いした。
うん、当たり。
氏はホラーでデビューしたのね。
確かにホラー要素あるなあと思った。
お化けの怖さでも呪いの怖さでも人間の怖さでもない、設定の怖さ?
でも謎解きがラストに一気に語られるから、もやもやを引きずるというより、つらつらと読んでたら急に「転」に落とされるという感覚。
つらつらと読んではいるのだけど、つまらないわけではない。
最初から、引き込まれるし。
なんだろね、この感覚は。
謎解き聞いて、「ひぐらし〜」を連想した。
何故か?
以下ネタバレあり。
↓
つまり保彦くんは20日間を40回続けたわけだから。
時間を遡れるのにある日から先には進めない。
まさに、ではないか?
でも保彦くんに限っては40回っていう「終わり」があるから、まだ頑張れたんだろうな。
んで、保彦くんはどうなってしまったのか。
まあラストを考えると、未来には帰れなかったのだろう。
未来に帰るって、まさにバックトゥザ・フューチャーではないか!
戯言。
脅されてそのまま残って結婚?
いやいや保彦くんは7月21日から先に進めないのでは?
うーん。
どうして友恵は結婚なんて?
うーん。
しかし小説を読むだけで真実を知るなんて、友恵頭良すぎだろ。
どうして同じものを読んで美雪は至らなかったのか?
難しいな、やっぱりタイムリープものは。
それを一番巧く扱ったのは、乾くるみ氏の『リピート』かなあ。
面白かったな。刺激的だった。
次は、三浦しをん氏で『きみはポラリス』読みます。
野中ともそ氏でした。
ああああああああ。
何だろうこの気持ち。
何かが体ごと包み込んでくれてるような。
すごい純愛。
すごい。
恋愛小説っていうのも、奥が深いのね。
いろんな人が勧めるいろんな恋愛小説を読んでみているのだけど。
これを恋愛小説だって言って勧める人はすごいとおもう。
まさかね。
まさか恋に落ちるなんて思わないじゃない?
この二人が。
なんか映画みたいだったなあ。
映像がふわっと浮かぶ。
モリーの姿も、家の外観も内装も、チェリーパイも、さくらんぼ小屋も、海賊船も、フェスティバルも花火も、砂丘もトレーラーも。
最後まで泣かされることはなかったか、と思ったのに、
ほんとに最後の最後でやられた。
涙腺ぶっ壊された。
「帰ってきてもこなくても」。
その言葉を大切にしてくれたサラにも感動したし、
本当に心からショウタのことを愛していたモリーと、
そして日の丸パイへの想い。
このトリプルパンチ。
ずるい。
わかった!人を泣かせたいときは、ストレートパンチよりもジャブなのね。
いや、人によって得意技は違うか。
あー感動した!
次は、法条遙氏で『リライト』読みます。