アニテラ感想の始めに言ってたノート10ページ分は、実は前回で終わってます(随分増えてましたが)。
でもこのふたりは、難しい関係なので考えてみたいと思います。
全くキースとマツカの関係って不思議です。
腐的思考でキースがSでマツカがMって言っちゃったら簡単だけど、それじゃミもフタもないから、真面目に考えてみます。
そもそも出会いが二人の関係性を決めたのだと思います。
自分の異常さを悟られないように、使えないヤツを装ってひっそりと生きてきたマツカにとって、キースは化けの皮を剥がされた相手。
だいたいマツカは、キースが基地に着いた時から、いや着く前から怯えていた。
着いてからはガン見してしまうほど。それじゃ悟られちゃうよ。
なのに世話係。かわいそう…
怪しんだキースはさっそく心で呼びかける。
マツカ頑張るけど、とっさに答えてしまって、ばーればれ。
う〜ん、PKでキースを吹っ飛ばしても、マツカには全く敵意も殺気も無い。
自分をミュウであることすら知らない臆病者のマツカにとって、知られて押さえ込まれただけで、キースはもう上位者になっちゃったのか。
そして、その場で殺されず見逃されたことでいっそうに。
けど、キースも甘いっつーか、優しいっつーか、マツカの涙を見て銃を下ろしたよね(事前にサムに会った影響?)。
で〜も、その後のセリフは「俺に逆らうな、言うことを聞け!」って意味込みですね。あくどい(?)
ここまででキースはどこまで考えていたのだろう?
もうすでに、なんらかの駒としてマツカを使おうと、すでに考えたのだろうか?
傍に置くことで、尚更プレッシャーを与えている。「いつでも殺せるゾ」って。
マツカにすれば、ビクビクですが、それでもキースは自分を救ってくれた者。自分がかなわない者。
でも、ナスカに堕ちたキースを心配するマツカが、そんな刷り込みだけで救出に向かうとは思いたくありません。
臆病者は一概に優しい。
けど臆病者は場合によっては手段を選ばずに自己保身に走る。
マツカは…キースに興味を持ってしまったのかもしれません。他者とは違う精神構造を持つキースに。
もともと優しくて、とりあえずの上下関係が出来てしまって、その上キース自身に興味を持ってしまったから、一人ででもナスカへ救出に向かったのかもしれません。グレイヴに直談判してまで。
あの時のマツカは本気でキースを心配している。
「生きているのに、見捨てられない」って。
自己保身を考えるなら、見捨ててしまった方がグレイヴの元で静かに生きられるのに。
後、あまり考えたくないけど、次にキースのような者が現れたら命が無いとキースを選んだか。
いずれにしても、キースをナスカから救出したことで、二人の関係は決定してしまいます。
キースにとっては自分を殺せない使えるモノ。
マツカにとっては、命がけで従わなければならない者。
たとえ始まりが気まぐれな情けだとしても。
それでもマツカはキースに寄り添って従う内に、キースの温かな一面や苦悩を知ることとなり、キースのことを従わなければならない者から、守らなければならない者に変わっていったのではないでしょうか?
キースにしても、一見マツカを支配しているように見えて、どこか気を許してるような(いや、ないかな?)、信頼してるような、甘えてるような気がする。(ワザといじわる言うのって、甘えてる感じしませんか?)
トォニィの襲撃に遭って息も絶え絶えに、でもとっさにマツカを呼んだのは、彼が使えるミュウだからではなく、信頼できる味方だと信じてたからだと思います。
マツカの最後に、ようやく暖かな絆で二人が結ばれた事が、この二人の関係の救いです。
なんか、探り探り書いてたら、グダグダの文章になってしまったな。