綾辻行人氏でした。
ほーう。
ホラーだった。
ミステリではなかった。
そして意外にオカルトだった。
意外すぎた。
二部まで現実世界できてたのに、
いきなりファンタジィになるのだもの。
でもなかなか怖くてよかった。
そしてよく計算されてるなあと。
さすが巨匠。
分量もなかなか歯ごたえがあって読了後の後味は良い。
これも一種のタイムパラドクス。
柴村仁氏の、『夜宵』とかのファンタジィ感に似てる。
なるほどね。
白髪痴呆っていうのは創作かな?って思ったんだけど、
まさか本当にあるとは。
そんな奇病。
記憶が新しいものから順に消えていって、最後にはつまり最初の記憶しか残らないわけで、
それが惨劇だというシナリオは、
とてもホラー。
よい。
しかし家系が複雑すぎる笑。
そしてCAPCOM性のヘリコプタのようにやはり破損するバイク笑。
フラグ立ってましたから。ええ。
しかし唯はどういうつもりだったのかしらね。
まあ、単純に考えれば初恋の相手だったのだろうけど、
それにしても約2年ぶりに偶然会った男にそこまでできるかね?
でもこれ映像化した方が怖そう。
キチキチの音とか、ピエロとか。
それこそイットじゃないけど。
アニメでもいいけどできたら実写で映画がいいなあ。
次は、深見真氏で『ゴルゴタ』読みます。