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夜のピクニック

恩田陸氏でした。
はぬーん。
あったかいね。
暑いくらいだ。
外は風。うるさい。
映画観たいなあ。
青春だなあ。
やっぱりみんないい奴。
泣く準備してたのになあ笑。
いい行事だ。
これをみんなが疎ましがらずにゴールを目指すのだからすごい。
わたしだったら早くバス来いと思ってしまう笑。
修学旅行でも疎ましいのに。
わたしは修学旅行ではホテルでははしゃいで移動ではお菓子食べて楽しそうでないイベントは具合悪いふりしてバスでのんびり待機するという狡い子でした。
でもゴールを目指したいっていう彼らの気持ちはなんだかわかる気がするのだから不思議だ。
貴子の気持ちも、融の気持ちも、複雑だよね。
話せて良かったね。
恋とか敵意とかそういう言葉だけでは表せない気持ち。
とんでもなく文章が書きたくなった。
名作やなあ。。
亮子が悪者だけに徹してない一人の女の子として描かれていたのも良かった。
誰も悪に追いやらないっていうのは、とても勇気がいるし、不安定だ。
でも実際の世の中、人は誰かにとってはかけがえのない人で、誰かにとっては憎い人で、
全世界の敵なんて存在しないんじゃないかな。
そんな「世界」を、書けたらいいな。

次は、小泉喜美子氏で『血の季節』読みます。
怖いかな?久しぶりのホラーミステリ。陳腐じゃないことを祈る。

閉ざされて

篠田真由美氏でした。
はあああ。
わかる。わかるよ。
裏切ってくれなかったという裏切り。
最近これにばかりはまっている。
わたしの脳は肥えてしまった。
大抵のことでは驚かない、というわけではないのよ。
驚くさ。普通に。意外なことで。
でも、この文章パターンではきっとこうくるなっていうのが、わかってしまうくらいに現代小説を読み漁ってしまった。
もっと古典を読もうかな……
以下ネタバレあり。

いつからかなー汀が男なんじゃないかと思ったのは。
覚えてないけど……
頼むからその手の叙述トリックは勘弁してくれと思いながらページをめくっていた。
男女入れ替えトリックほど手垢のついた叙述トリックはない。
もちろんわたしも書いたことあるし。
頼むからわたしの杞憂であってくれと。何度思ったか。
しかし思えば思うほど、汀の性に関する記述が作為的に"隠蔽"されているようにしか思えずに、そうだとすると氏は99パーセント男女入れ替えトリックを企んでいるのだ。
それでも残りの1パーセントにかけていた。
何かしら別の真相があって汀の性について明言していないのだ、と、およそ説明のつけようのない可能性。
しかし、結論は99パーセントにあった。
残念だ。
わたしの頭をリセットしたい。
もっと素直に騙されて素直に驚きたい。

次は恩田陸氏で名作『夜のピクニック』読みます。

ハサミ男

殊能将之氏でした。
へえー。
サイコパス!
構成力だよねえ。すごいのは。
計算し尽くされている。
まあ……そうなるのかなあとは少し思ってしまったけど。
猟奇的で良かった。
なかなか。
構成と設定が素晴らしい。
ハサミ男というだけで猟奇的なのに、まさかの本物が模倣犯事件の第一発見者になってしまうというハプニング!
これにまず惹かれるよねえ。
それからディテールの細かさにも唸らされた。
すべてにリアリティがあって、新人とは思えない取材力と博識ぶりに脱帽。
以下ネタバレあり。

堀之内ね、ちょーっとクサかった。
氏が仕掛けた伏線には、それなりに引っかかった。
三十分で駆けつける堀之内とか、
わたしという一人称とか。
とにかく一人称が変態だったのね。
でも被害者のキャラクタまで掘り下げるから面白い。
被害者のことも知りたくなっちゃう。
こういうふうに惹きつけるのかあ。
できないなあ。
主人公がいつまでたっても死ねないのはイイ笑。
ラストも捕まりそこねるという。
犯行を続けて、え、ハサミ男は死んだんじゃないの!?っていう反応を想像するのも楽しい。
とにかく全力で書いたんだなあと思った。
全力であるからこその必死さが少し臭ったけどね。。

次は篠田真由美氏で『閉ざされて』読みます。
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