誉田哲也著。双葉文庫。
はあ……。
再読です。前回読んだのは、2017年。初版を買ってるからまあそういうことなんだろう。
何って、この後新藤冬樹著の『殺し合う家族』も読み返してみるつもり。
そっちの方が先らしいけど、どうなんだろねー。
ってくらい、書きたくなるネタなのかもしらん。
7年前の自分、結構拒否反応出てたけど今の自分が冷静に読めててあー…何か失ってるんだろうなと思いました。
これは成長ではない。喪失だ。
いや惨いとわかってて読んだからなのかね。
いや惨いんだけどね。
拷問描くならこうやるべきというか。
もう惨い惨い。
文章が読みやすいのはさすが。
一人称だと生々しいよねえ。
わたしは一人称が大好きなのですが。
以下ネタバレあり。

なにか大切なものを失って再読後、違う感想を述べるとしたら、正直聖子、そりゃないだろと。
お前何もかも知ってて、そりゃないだろって。
その状態で大切なひとを作るのなら、それが本当に大切ならどっちかを取れよ、と。
巻き込むべくして巻き込んでおいて、惨状を見せてから謝って泣いて蒸発するなんて、酷すぎるよ。
って、いい歳になった女は思います。
結局悪いのはその男だけどさ、
怖いのは女だよね、って思いました。
恵美にしても、麻耶にしても。
お姉ちゃんも、か。
お母さん、は、かろうじてお母さんだったと思う。
そういう女だから獲物にされたんだろうけどな。
なんていうか、凄惨な意味でぞっとする話を読みたい気分だったから満足ではあります(どんな気分だおそろし、わたしも女か)。
楽しかった。
徹夜してしまった。
ねる。

次は、いろいろぞっとする本買ったんだけど、例の新藤先生のも含め、何読むかな。
『高校事変』も一巻だけ本棚になかった(たぶん誰かに貸した)から再購入してしまった、それもアリ。