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ダークゾーン上

貴志祐介氏でした。
はああああ。
おーもーしーろーいー。
です。上巻読了後の感想。
なんでしょうね、このスピード感。
そして決して一辺倒にならないストーリー。
面白い。
出ばなから妙な世界にいるのに乗ってしまう。
エンターテイメントだ。
以下ネタバレあり。

一局目で主人公サイドが勝ったのも、二局目三局目で負けたのも、
計算し尽くされてるなあ。と。
しかしどんな局面になっても敵が一枚上手に見えてハラハラさせるのも技量。
同じゲームをしてるはずなのに全く違うストーリーにさせるのはさすがとしか言いようがない。
しかし結果的には主人公サイドが勝つとどこかで確信してるからどんどん読めてしまう。
駒がこちらについているときは問答無用で味方という世界観が面白い。
裏切り者とか、出てくるのかな。
一ツ目が怪しいけど。
そして下巻でホラーにしてくれるのか、というとこ。
氏の作風だと、上巻はゆる〜っとしといて下巻でおぞましいことしてくれるはずなんだけど。
なんとなく、それはなさそうなかんじ?
まあ、次読みます。
そういえば氏とはだいぶ久しぶりでしたね。

貴志祐介氏で『ダークゾーン下』読みます。

イヤミス短篇集

真梨幸子氏でした。
ふーう。
後味の悪いものばかりでしたね。
いい意味で笑。
どうしてここまでどす黒いものばかり書けるのだろう。
この人、実はとても純粋な人なんじゃないか。
「一九九九年の同窓会」
「いつまでも、仲良く。」
「シークレットロマンス」
「初恋」
「小田原市ランタン町の惨劇」
「ネイルアート」
わたし的に好きなのは「シークレットロマンス」。
なんでってそりゃ。笑。
相変わらずえぐいなあ。
「ネイルアート」に関してはよくわからなかったわたしが馬鹿ですね、はい。
氏には純粋なホラーを書いて欲しいですね。
おばけの怖さじゃなくて人間の怖さを。
やっぱりわたしはそっちの方が好きです。
まあ、今のわたしだから耐性ができているのだろうけど。

次は、掘り出し物!貴志祐介氏で『ダークゾーン上』読みます。

まく子

西加奈子氏でした。
ふうう。
この量読むのに3時間かかった。。
氏が少年を描く。
うん、少年も悪くない。
そして登場人物が誰も関西弁を喋らない。
でも味は西加奈子味。
なかなかどうして不思議な話だったなあ。
人の「成長」の話。
わたしはいつから大人なんだろ。
わたしは多分小学生からみたらドノのような大人だ。
この話のなかでわたしは多分一番ドノだ。
人の言うことを信じる。
それが自分の頭で考えるとどうしても嘘だったとしても、
その人にとってはそれが本当のことだと、
わたしは勇気を振り絞って信じる。
でもわたしは大人になってからそう思ったのではなくて、
高校生の頃からそうだった。
例えば精神的に虚弱体質な子が、「昨日の夜睡眠薬を100錠飲んだ」と告白してきたことがあった。
ある子はあの子は嘘つきだと非難した。
まあ薬100錠飲んで次の日普通に登校できるはずがない。
でも、その子は飲んだのだ。
それが実際にその行為をしたのか、それとも違う行動をそう思ったのか、それとも夢を見ていたのか、それとも気を引きたくて言葉だけを繕ったのか。
それはわからない。
わたしにはわからないし、非難した子にもわからない。
本人もわかっていないかもしれない。
だったら真実なんてあってないものなんだ。
それならわたしは少なくとも彼女を信じようと思った。
それは傷つきやすくて、でも強いことだ。
そう思ったとき、わたしは「成長」したと思った。
「大人」がどこからそう呼ばれるのかは知らない。
でもわたしは歳だけで判断するなら完全に「大人」だ。
いつ「成長」してしまったのだろう。
でもわたしはこれからもまだまだ「成長」するような気がするんだ。
それならまだ完全に「大人」だなどと思わなくてもいいのかもしれない。
そんなことを思った。
素敵な小説だった。
しかしさっそく重版て、やっぱり売れっ子だなあ。

次は、真梨幸子氏で『イヤミス短篇集』読みます。

プシュケの涙

柴村仁氏でした。
ふうん!
素敵。
泣きはしなかったけど。。
由良を美しく描きたい衝動が見え見えすぎたのがちょっと臭ったかな。
あえて変人のように描くことで、読者にどうよこの子、って言ってるのが聞こえちゃう。
まあ由良くんいいんだけど……
氏の狙いがびんびんすぎて。
わたしと思考回路が似てるのかなあ?
こうするときゅんとするよねポイントを突いてくる。
有川浩氏のように笑っちゃうくらいのべたべたが世間では受けるのかな。
それとも氏のようなヲタク気質をそそる方が受けるのかな。
わたしの作品が売れないということは多分前者なんだな笑。
でもやっぱりラノベはラノベでいいもんだ。
まあコテコテなんだけどね。
ドラマ見てるみたい。
一昔前の。
トイレでの喧嘩とか、駄目父とか……
コテコテ。
うん、あ、氏は『オコノギくん〜』の方です。
運命……

次は西加奈子氏で『まく子』読みます!
単行本!言えないけど、読む前に気づいたよ、西さん!

万能鑑定士Qの推理劇I

松岡圭祐氏でした。
ははあ。
やっぱりやりおるな……
これでわたしは一発KOされてしまったのだ。
氏との出会い。。
感慨深いなあ。
えっと、どういうことかというと、
何年前かな……今作を手にとって、取り敢えず読んで、途中でこれ2シリーズものやん!となって事件簿シリーズを買い漁ったと。
んで事件簿シリーズを読み終えたので推理劇シリーズを読みだそうと思ったのだが『I』を覚えていない……
ということで読み返した次第であります。
ほんと粗忽よねえ。
しかし、相変わらず面白い。
問答無用で面白い。
まさか枕がちゃんと結末に絡んでくるとは。
そして次々と出てくる陰謀バーサス莉子たそ。
圧巻。
グレーって何?と思ったら
宝石だけでなく出版だけでなくアパレル……
毎回思うけどこれだけのアイディアをこんなライトなページで割いちゃってもったいないというかなんというか……
本物だなあ。
小説家よりも何かすごいものになれそうだが。氏は。

次は、何にしよう。
今日は3冊読んでしまったから。ちょい落ち着こうかな。途中で読書アレルギーになりかけた(なんぞそれ)。
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