1月に映画館メンバーズカードを更新した際、3月末までの映画千円券をもらったが使う機会に恵まれず(ちなみに水・金は千円で観ることができるのでそれ以外の曜日で)「やべぇ期限切れる」と思ってたら、ようやく「見たいかな」って映画が来た。


ちょっとゆるめな雰囲気。
`鉄`な小町と小玉。
だけど趣味に仕事にしっかり生きているふたり。しかし女性には縁がない
というより出演の女性達は恋愛にギラギラした肉食系で、ふたりに手に負えるモノではない

鉄ちゃんにもいろいろなタイプが居る。
作中の鉄ちゃん達は自分の守備範囲には雄弁だが、他の`鉄`の在り方を否定はしない。これはイイな。趣味を押し付けてくるタイプは堪らん

押し付けはしないが趣味優先になって女性を放っとくから、小町はフラれるのだな(笑)まあ、あの彼女とは合わんと思ってたが…結果的に二股女だったし
小玉はイイ人で終わるタイプ見合い相手に居心地いいがインパクトが無いと言われた

趣味から成る人との繋がり。
それは趣味が繋がりであるからこそ、損得勘定の無い純粋なモノ。

しかし縁は異なモノ、どこで何に繋がるかわからない。
小町・小玉・筑後の3人は趣味を通じて知り合うが、仕事関係で再会するという、まあ映画ではベタな展開。
しかし鉄友同志だからと言って馴れ合ったりはしない。趣味は趣味、仕事は仕事とシビア。
その道のプロとしてプライドを持って懸命に仕事に取り組む。これがまたイイ趣味にうつつをぬかして仕事が疎かではイカんが、彼らはオンとオフをキッパリ分けてる。当たり前だが、仕事中に携帯ゲームしてる輩が居る昨今(ニュースでもやってますね)、ここは惚れ所だ。
彼らは女性にフラれたが、彼らの生き様全般見たらホレるぞ!ワタシなら!!

先にも書いたが`鉄`の在り方は様々。
小町は音楽を聴きながら車窓を眺める。
小玉はモーター音や車体。
筑後は鉄道模型。
コレクターやトレインビューも居る。
けどみんな乗るのも見るのも大好き。

子供の頃から移動は車窓風景と一緒だったワタシは小町に一番共感できるかな?
かつて`乗り鉄``撮り鉄`だったトトの影響で車両もちょ〜っとは分かる。
筑後はHOゲージだが我が家にはNゲージがあったりする
だからワタシは`鉄女`ではないが`鉄`に偏見はない。

作中の人物名や会社名が、なにかしら列車の名前が入っていた凝りよう(笑)
しかしソノコトに早い段階で気づいたワタシはやっぱり`鉄`成分多めなんだろうか(笑)


森田芳光監督の遺作は、心地よくて「続きがあれば見たいな」と思ったが、それは叶わぬこと……合掌