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映画「龍三と七人の子分たち」

「面白かった!」以外の感想が言えるだろうか?と、なかなか感想が書けなかった

ワタシはバイオレンス物は苦手だけど十分許容範囲。
この映画はエンターテイメント!
パンフには「北野武監督作品であるとともにビートたけし監督初作品」と評してあった。しかり!
コメディなのだがギャグシーンと呼べる場面はなく、みんな真面目に(但し大袈裟に)やってることが笑いになる本当のコメディ。

ジジ専のワタシにはおいしいキャスト

頑固に昭和な昔気質の元ヤクザのじーさん達。
現代との認識のズレが笑いを生む。
しかしじーさん達は新しい時代におもねない。
時代が変わったことは知りつつも自身を決して曲げない。

モテないのは引退したからだと、昔の仲間を集めて組を結成する所が既に時代錯誤(笑)

昔のようにショバ回りしても生温かい目で付き合う飲食店(既にナメられてる)
挨拶まわりしてもカモられる
滑稽な老ヤクザ
それでも今風にはなれない。

現代の詐欺まがいの仕事をやってる連中らは、ワタシらに言わしゃ「ヤクザな商売」だろうが、龍三親分にすりゃ「そんな下劣な商売ヤクザの仕事じゃねぇ!」だろうな。

そうして詐欺・詐欺まがいの集団と龍三親分達ジジィヤクザ集団は全面対決となる。

きっかけは龍三がおれおれ詐欺に引っかかりかけたり(集金にきた下っ端がビビって逃げ出す)とか、浄水器と羽毛布団の押し売りを返り討ちにしてたりとか、便乗しようとしたけど性に合わなかったとか。
決定打は孫娘と仲間を守る為、1人で乗り込んだ子分が返り討ちに会いボコられて殺されたこと(映画中唯一の死亡者)

葬儀で呼んだ霊柩車に死者共々乗り込んで京浜連合(詐欺・詐欺まがい集団)で出入りだぁ
直接対決となると、昔ムチャした上に先に未練ないジジィ集団の方が断然強い。
粋がってるけどハンパでヘタレな若僧の敵ではない。
但し車椅子で連れて来られたご遺体は的にされたり楯にされたり散々だったが

ほうほうの体で逃げ出す若僧達をシルバーパスでバスに乗り込んだジジィ達が追いかける。
つまりバスジャック。
しかしじーさん達は追跡だけが目的なので怖がって降りる乗客には目もくれない、ある意味紳士

ベンツを追跡する乗り合いバスてのは、なかなかシュール(笑)
脅されたとは言え、運転手さんのテクニックを褒めるべきだろう。
狭い商店街の出店をぶちかましながら逃げるベンツに追う乗り合いバス。
少ししてトロトロ駆けつけるパトカー(笑)
ヘタレ若僧詐欺集団もジジイヤクザ集団も全員逮捕!
じーさん達、生きてシャバへ出られない覚悟が潔い
俺たちに明日はない(笑)

ヤクザ(?)映画なのに、会話劇でポンポン進むテンポの良さ。
特に龍三とマサのやりとりのテンポの良さは見事!
蕎麦屋の賭けシーンは大いに笑た。
イカレたじーさん達の中で思考が昔気質なだけの龍三と、比較的柔軟で頭の切れるマサの会話が物語を引っ張ってる。
あれだけポンポン喋ってたらボケないわなぁ(笑)

画的に一番笑ったのは龍三がキャバクラのママん家で背中(とゆーか後ろ半身)の刺青を見せてたシーン。
彫りものは立派なのだが白いブリーフがもっさい
もっさりブリーフ
ぜひその下の尻の彫りものも見たかった。

その後ママん家で京浜連合のボスと鉢合わせしそうな所をママの服着て(つまり女装)逃げ出すが、むしろ鉢合わせして欲しかったなぁ。
じーさんのハンパで気持ち悪い女装も面白かったが、ワタシはワタシはブリーフが面白かった。
じーさんてブリーフ派なのかな?
でもヤクザの彫りものにはやっぱり褌が一番似合うでしょうな。
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