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映画「ジヌよ さらば」

失神するほどのお金恐怖症の青年が1円も使わないで、過疎の村で生きていく!さてどんな展開が!?

期待した展開とはかなり違った
青年・タケ(松田龍平)の個性もトンでるが、村人の個性がそれ以上に濃くって、やや飲まれてる感
特に村長・天野(阿部サダヲ)の個性や過去が濃くて濃くて食われてる感

タケがやって来たことがきっかけで村長の素性や過去のゴタゴタが明らかになるから、タケから始まる物語ではあるがタケの無銭生活奮闘記とは違う。
半分方は村長のお話になってる。
タケが村に来なけりゃ逃げてきた過去に追いつかれることはなかったんだから、神様・なかぬっさん(西田敏行)の言った「疫病神が来た」はあながち嘘ではなかったなぁ。
なかぬっさんもよう分からん濃い人だ

都会の銀行員生活に疲れてお金恐怖症になったタケが「田舎なら自給自足して無銭で生活できるだろう」と安易な考えでかむろば村へやって来た所から物語は始まる。
過疎の村だってお金と無縁では暮らせない。会う村人すべてに「馬鹿か?」と言われながらも、電気もガスも水道も電話もひかない生活を始めようとするが簡単なモンではない。
お金は使わないけど、村長や村人達の好意のおかげでなんとか日々生き延びている。
タケはいわゆる「ほっとけない」タイプだから、みんなが世話やく世話やく(笑)

それでも労働対価を現物支給にしてもらって、なんとかやっていくんだけど、その描写が村長のスーパーしかないのが残念
せっかく「なんでも屋」の幟立てて自転車で回っているのに、頼まれる描写がひとつあっただけで実際になんでも屋の労働してるシーンがない。
ワタシとしては慣れない労働に奮闘する物語かと思ってたから、タケをきっかけに村長のアレコレが分かっていったり村長の大暴れとか、めっちゃ意外だった。

村長の逮捕によりタケが村長戦に出馬する羽目になったのも、原作みたいに2年ほどの時間経過(パンフから)があればまだ納得できるのだが、割と日が浅い状況だったんで説得力がない。
「お世話になった村への恩返し」とは言っても、想像はできるが描写ではお世話してるのほとんど村長だし。

なんかタケって村長の人生のターニングポイントとして現れた感じ。

お金恐怖症とオスの本能以外でタケの内面感じられたのって、とにかく「困ってる」てことぐらいで、なんか感情が薄い。
松田龍平の感情が薄い役、いくつか見たけど一番わかりにくかったかも
お金恐怖症の発作(?)だけは凄かった。

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