四百四十三日目。


昨日は宣言通り。休日に出勤してきましたよ。事実上の連勤。
まぁ? 前の店では連勤とか当たり前でしたけど。二週間連続勤務とかありましたけど。
作業を始めたのが…。大体10:30ぐらいでしたか。
ちまちまやってて、一時間後の11:30に。いきなり人が登場。
正体はキッチンの兄さん。トクメーよりも後に入ったのと、彼自身が年上なのでお互いに敬語族。




がちゃん。


「「うわっ」」


「お、おはようございます…。」
「おはようございます。なにしてるんですか。」
「チョコレートの作業してます。締め切りが明日なので。」
「へー。」
「一日置いた方がおいしいですし。明日私配達もあるので時間ないし、広々のんびりやりたいのもあって休日出勤してます。そちらは?」
「俺はこれから来る魚屋さんの品物を収納しに。」
「ああ。なるほど。」
「まだ誰も来てませんよね?」
「来てませんね。」
「待たせてもらってもいいですか?」
「ええ。どうぞ。」


「チョコレートってそうやって使うんですねー。」
「ええ。キッチンではあんまりやらないんですか?」
「やりませんね…。」


「専門学校行きました?」
「はい。でも一年生だったんですぐ出てきましたけどね。」
「へー。俺も学校でしたよ。でも、学校の知識ってあんまり使いませんね。」
「…使ってないですね。」


「あー、もうこんな時間…。お昼食べてます?」
「いえ。これが終わって帰る時に何か買おうかと思ってたので。」
「魚屋もまだだし、良かったら賄い作りましょうか?」
「え。いいんですか?!」
「ピラフ余ってまして。オムライス作りますよ。ソースはなくてケチャップになりますけど。」
「良いんですか?! 大歓迎です! わぁ、ありがとうございます!」



五分後。



「はい。オムライス。」
「ありがとうございます!! 先日といい、これといい、お手間おかけしてます。ありがとうございます。」
「いやー、そうやって言ってくれるだけでいいです。」
「いただきます。」
「正直、貴女だけですよ。」
「は?」
「賄い作っただけで、頭下げてまでお礼を言ってくれる人。いつもありがとうございます。」
「あー…。はい。いや、その、こっちは食べさせてもらってる側ですから。」
「あ。照れた。」
「そういうのは言わないのがマナーです。」
「はいはい。」




という。一幕が。あったり。
なんだろ、ちょっとイラつきつつ出勤したんだけど…。意外と気分良く帰れたかも。感謝感謝。


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