森羅万象

無事、売れ、…いや売れてるとは素直に喜び難いな…。


イベント出店日でした。土日は同じイベント先。
去年もいい感じに売り上げが立って、なるべく同じ金額になることを祈って参戦してました。
結果。売り上げは立ちました。すごく助かる。賞味期限ギリギリ商品もなんとか大半を吐いて、明日の開催で多分全部売り切れる。多分。
ただこのイベントで試してみた、賞味期限短い商品が不発で、やっぱり無理かァと思うと同時にどうすっかなーって思うなどしてます。

ゼリー作ったんですよねー…。外だから、暑いし。砕いてドリンクにしてくれって外ビラ作って張り付けたんですけどこれが全然売れなくって…。まっとうなドリンクは今の自分の許可証では持っていくとグレーゾーンなので。ばっちりセーフゾーンの商品を取り扱いするとこうなる。
暑かったし？　現場はドリンク系は売り切れ＆行列の嵐だったから？　ワンチャンいけっかなって。

無理だったわ。駄々余った…。

これ作った最大の理由はチャレンジすることでもあるけど、半分ぐらいはうっかり買った包材の処理だったりします。
だから最低限の経費を回収できればもうそれはそれでいい。売れた数を数えると、ギリギリ、ぎりっぎり、一応、かけた経費程度は回収できてるかなー、ぐらい。あああ疲れるわ。
それでも包材は余ってる。こうやって死蔵される在庫が増えていくのだ…。端から順番に処理していこうね。


ともかく久しぶりに大手を振って帰れる！！　ありがてぇ！！！

イベントに向けて出港してたんですけど途中でうっかり会計用の現金忘れて引き返す。１ｈの無駄。


くそがよおおおおお。とか思ったけれどまぁ無事にたどり着ける範囲だったので良しとする。今回だけだぞ！！
実は距離的に高速使う場所なんですけどケチって早めに出て下道で通ってたんですよね。それもあって引き返すことそのものに問題はないし、高速使えば予定時間通りたどり着けるんだけど釈然としない。くーーそーーーかーーなーー！！

これでいつも以上に売れてればハッピーエンドなんだけれどそう言う訳にもいかない。


一月よりは売れてないけれど悲観するほどでもないので一安心。
続々とイベントの当落通知が返ってきてて落選が目につくのでがっかりしたりケッとか言いながら仕事してたのでちょっとでいいから売り上げを地道に積み上げていかないとなァと思ってたところに、これだったもんで。
平均的に売れてくれるのはいい。
いいんだけれど、…なるべく、なるべくー、その。売り上げはいい方がいい。黒字になりたい。今プラマイゼロ（仮）なので。

決算マジック（減価償却）があるからアレだけど！！！！


取りあえずイベントはちゃんとこなした。このイベント、次から同も三か月前の登録になるらしくってげぇっとなってる。三か月前ェーー？？　これ定期開催だろ、そんなめんどくさい日程組んでくれるな。
せめて前月締め切りにしてほしいぐらいなのに。まぁ、自分みたいに事業主になってなくて趣味の一環で出店に来てる人も居て、そういう人たちからすると前もって準備できるらしいから三か月前はありがたいんだそうだ。
事情がまるで違うので辛い。でもイベント全体から見ると主力は趣味人の方が主力なので、ガチ勢は割と肩身が狭い。

食品系は割とガチ勢が多いんですけど、その半分ぐらいは地元商店ってことも多いので。何とも言えないんですよねぇ。そういう人たちも別にイベント自体は多く設定してないだろうから、三か月前でも全然いけるだろう。
こういうイベント出店時用を主にするタイプのお店からするとたまったもんじゃないけどな。まぁいいや。ぐちぐち言ってもしょうがない。決まったんだから。あとは対応するだけなり。




帰宅後は友達と一緒にお茶してました。いや昨日見たアニメがさ…？　アニメが、な…？？

そんなわけでイベントの結果を。


履歴のあるイベントではあるんですが、前回開催は１日のみ、それも夏、そんで開催場所は初めての場所、隣に同時開催別イベントあり、などなど。いろんな条件が重なった奴なので今回の開催２日、冬、単独開催＆翌日は同時開催別イベントありだと正直読みづらい。
全部終わった結果からすると、２日合わせて夏の１回と同じぐらいだったので予想を大きく外して赤字、という結果になりました。
経費は一日目の時点で回収できてるっぽかったので一安心。
赤字なので経費にあたる出店料＋移動費＋駐車場までは回収してても原材料費＋当日宿泊関係費（食費など）＋目標売上（総経費＋人件費＋１万）に手が届いてない状態ですね。
特に目標売上がなー…。まぁ無理だろうとは思ったけれど。今までもこれをクリアできるところは中々ないんだ。
まぁそう悲観するもんじゃない。とにかく経費は回収できてる。赤字じゃないけれど、原材料費ぐらいまでは取り戻せてるので経理上は多分若干の黒字になるんじゃないだろうか。

やっぱり二月は弱い。いや、このイベントが弱いのだろうか。わからん。

お陰で隣近所の人とのおしゃべりとスマホのソシャゲがはかどる。隣の人とのおしゃべりとかマジではかどりすぎて接客に支障が出るレベル。
…や、珍しくおしゃべりな隣人を引き当てましてね。いつもは直射日光を避けるために幕を引いちゃうんですけど室内イベントだとそんなこともないし、隣人とはブースの出入りもあるので仲良くするため、ブース接地面は若干スペースを確保するのが習わしになってます。…たぶん。大体いつもそう。

今回は両隣の人が出入りするのに難儀してたので割とスペースに余裕がある自分の方でそれ用の通路を作ってあげた形になります。本来はルール違反なので両隣が怒られるやつ。でも自分は気にしないので円滑な出店のために空きスペースを差し出した形になってる。
割とよくあること。横暴な人でない限り、礼儀を尽くして御礼をしながら通路として両スペースを使わせてもらうことは許可されるし隣人だっていやな顔をしない。
それでも注意喚起があるのはたまにガチャ排出率５％ぐらいのレベルでやべー奴が混じるから。基本は自分のブースの中だけで完結させましょうね！っていうお達し。実際自分もやべー奴に当たったことがある。


キツいししんどいしやる気は出てこないし、何より大きく売れ残るからそのあとの展開で頭が痛い。なんだかなぁとは思うけれどこれも運。しょうがない。今月はついてなかったんだ。また次を目指して頑張ろう。

「あの、…日曜日はすみませんでした…。」
「えっ。何。なんかあったの。」
「えっ。」
「えっ。」
「…いやあの、私日曜日にシフト入ってたけどすっぽかした…。」
「そうなの？　いや日曜日に入ってなかったから知らない…。」
「人事さんは？」
「いや私も夜にもらったラインで初めて知って今調べてる…。」
「ええ…？　や、たぶん誰も私の連絡先を知らなくて電話が入れられなかったんだと、」

「まって電話もなかったの？」
「え？　そうですけど…？」
「電話はシフトマネージャーの地位の人ならだれでも閲覧できるところにリスト作って置いてある。電話できないはずがない。」
「えっ。」
「…。」
「…。」

「…知らなかったことにしておきますね。」
「そうしな。」



闇を引き当てる確率がそれなりにある人生。つらい。
なぁんか前にも似たようなことしなかったっけか。そう、あれは関東の…。
止めよう。頭が痛くなるだけだ。


ええとええと。まじめな話を。


バイトの後は慌てていつも行ってる支援拠点に行って１年かけて集めたデータを一覧にしたものを使って面談。
途中で突発的に発生してた事故渋滞につかまったりして遅刻したけどなんとか面談も終わらせてその足で店に。
荷物を店でばらして一安心。
こうなると時間がそれなりに持っていかれているので残りの時間はやっぱり事務仕事。
面談してチェックしてもらったデータをもとに決算書にまとめる。

決算書につきものなのは減価償却。

減価償却の基本的な考えは使ったお金が資産に化け、その資産をチーズをゴリゴリすりおろすように数年をかけてちょっとずつ経費として引き落とす、そういう考え方のやつです。
これは実際にはすでに消費された経費を消費された瞬間に処理するのではなく数年に分けて処理していく、事業者にはありがたい処理で食い扶持を稼ぐ身としては欠かせない。
なぜなら経費は基本１年計算。
例えば普段経費１00万円使ってて、たまたまその年に資産になるようなデカい買い物300万をしたとする。
その年の稼ぎが４00万だったとして。控除が大体60万入るんで決算上の処理を施すと1年で赤字60万を叩き出したことになる。そんで来年がまた400万稼いで経費を100万使って控除が60万。差額が240万。前の年の赤字60万を差っ引くと180万の売り上げ計上…。
じゃぁこれをちゃんと原価償却使うと…、まぁ償却の期間を２年にして150万ずつ使ったことにしよう。

となると2年とも310万の経費になって差額売り上げが90万に…。
売り上げを小さく見せることで税金が安く…。あれ。この書き方だとあんまり魅力的に見えないな…？

まぁいいや。とりあえずそういう処理をしてるってこと。売り上げはたくさん出てくるまではなるべく小さく見せるのがコツ。中途半端な値段帯でずっといると税金ばっかり持っていかれてくいっぱぐれる。その点、扶養家族に認められてる稼ぎ103万の壁と似てる。扶養を抜けるなら120万の稼ぎとかの中途半端な額じゃなく、思いっきり突き抜けた200程度じゃないとキッツイ。



無事決算書も出来上がり。あとは決算報告期間を待つばかり。

「おはよう。」
「おはようねぇねぇきいて！」
「え。なに。」
「昨日ね、きのうもね、チョコ見に行ったの。」
「うん。」
「朝からうっきうきで行ったんだけどさ、あまりにも楽しみにし過ぎて朝バイト入れてるの忘れてすっぽかした。」
「ﾌﾞｯ」
「その事実に昨日の夜気が付いて慌てて人事の人にラインを飛ばしたんだけど未だに返事が無い。」
「ｱｰ…」
「一応明日シフトがあるけど、朝来たら『お前の籍、もうねーから！！』ってあるかもしれん。」
「そりゃそうかもね。強く生きな。」
「ｳﾝ でも罪悪感が微塵もない。わりと職場に対して鬱屈してたのかもしれない。そも遅刻確認の電話一つもなかったし。」
「…まぁ、本当にクビになったら私の元のバイト先を紹介してあげるから。」
「ﾊｧｲ。」


マジな話。いや本当に、楽しみにし過ぎてうっかりバイトがあるのを忘れてたのが私です。
ちゃんと朝は起きてたんだけどなァ〜〜！！　電話を無視したのかとびっくりしていろいろチェックしたけどどう見ても形跡がない。
人事さん以外に連絡先を渡した記憶もないし、平の人たちだけだと電話番号がわからなくてこっちに一本入れることができなかったかもしれない。グループトークにも入ってないし。いや平均年齢若すぎて気軽に「いーれてっ！」とかできんかった。
いや悪いことをしたなぁ。でも電話もないとか…。せめて一本電話くれたらすっ飛んでったのに…。しょぼん。
割と真剣に「お前の籍ねーから！」を想像した。そしたら脳内で「さぁリクルートだ！！」とささやく声があったのでまぁいいかと思った。


気を取り直してちょこちょこチョコ。


昨日も行った現場に再度赴いてるので今更買うものは少ない。ただ人間の数が違うので昨日見れなかった部分もじっくり目に見る。
そしてアイス！　アイスは買わなかったカップアイスをもぐもぐ。…ちょっとはずれ。期待したメーカーのアイスはカップじゃなくてソフトクリームタイプで提供されたときのおいしさを知ってる分、カップに直すとこんなにおいしくないのかと思った。しょんぼりだ…。

友達にせっせとおすすめをお伝えしていく。今日一緒に付き合ってくれた友人は昨日とは違うメンツで、去年もこうやって一緒に回った履歴があるので案内もしやすい。去年は確かこの人もこの人もおすすめした記憶がある…。
そろそろ私も新規開拓しないと駄目だ。ネタが尽きる。うーん…。来年はこの人たちより一足先にチョコを見に行かねばならないのかも。

「えーっと。大体阪急はこれでおしまい。君ら去年も上下階はポケモン系統だけ見て他はスルーしてたはず。どうする。」
「いやもういいかなー。」
「わたしも。」
「んー、あとは大丸とかも寄れるけど。」
「いや近鉄だけでいい。」
「正直結構買ってる。」
「あ、そなの。」
「諭吉？　あいつはいい奴だったよ…。」
「２人が目の前で消えていったんだ…。」
「３人目の犠牲は出したくないよね…。」

総員。犠牲者に黙とう。また帰ってきてね諭吉さん。


割とあっさり阪急を見終わって近鉄。こっちはこっちで昨日食べ損ねたチョコを食べ、途中合流した友達のお子さんを見てニコニコする。
うっかり買い逃した気になったチョコアイスはめっちゃおいしかったのでこっちでも幸せの味。すばらしい。
それも早い段階で各々用事があるからと解散。自分と一人だけ残った友人とでちょうどいいので本屋に。

「…どったの。それ。二冊だけ欲しいのがあってって言ってなかったっけ。」
「うん。…いや、ついこの本を見つけちゃって。手に取ったらもう、なんか、気になってた本の新刊全部ほしくなっちゃって…。」
「いやそれ…。何円分…？」
「昨日今日で買ったチョコとトントン。」
「わぁ。」
「去年より抑えてるから…！！　本買った代金含めても予算内だから…！！」


本当に欲しかった歴史と食文化を絡めて論じた新書と追っかけてる人のレシピ本が出たので欲しかったので買ったんですけどつい、ほんとうについ。最近ツイッタを騒がせるダン飯が目の前にさ…。
実は家に半分だけあって…。同居人が途中まで買ってたんだけど、途中で飽きちゃったらしくて買わなくなって途中でずっと放置されてて…。
アニメになって本当に欲しくなって、古本屋を回ろうかと思ってたんだけど脳裏に響く「作者へのお布施は新刊を買うこと。」って…。


…買っちゃったァ。ずいぶん懐は寂しくなったけど心はあったかい。それでいいのだ。